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聖剣の秘密
閑話 気付く者
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~アルダート視点~
「そんじゃ、後よろしく…………」
「かしこまりました」
わたくし、アルダートは妹達を引き連れ、食堂へと向かう主を見送るなり、一礼をし、主が視界から消えたのを確認する。
そして、頭を上げて、背後の通路へと身体の向きを変えて、睨み付ける。
「何か、わたくしに御用でもおありですか?」
『……………………』
通路の影から、ソッと出て来たのは、自身を含めた、この移動要塞や妹を創造した科学者にして、聖戦の元凶の一人である女発明家。
ミハエルが、アルダートを鋭く睨み付けていた。
『あなたは、一体、何をしているのかしら…………?』
「? どういう意味でしょうか?」
何を言っているのか、分からない。
そんな、わざとらしい仕草で、首を傾げるわたくしに、ミハエルは静かに、浮遊しながら近付いて来ると-------------いきなり、わたくしの胸ぐらを掴んで来ました。
『私があなたの正体に気付いていないとでも…………思ってる?』
「あ、やっぱり、お分かりになります?」
ミハエルの確信した言葉、悪びれた様子もなく、邪な笑みを向けるわたくし。
『やっと、本性を表したわね?
この馬鹿』
「あら?
そんな風に褒めてくださるなんて、やっぱり、先生には敵いませんね」
『褒めてなんかいないわよ。
それにしても、あんたもあんたで、思考がかなりぶっ飛んでいるわね?
まさか、私の作った人形の中に入るなんて、正気じゃないわよ?』
「そういう先生だって、同じような事をなさっていたじゃないですか?
あの戦艦のコントロールユニットに、自分の意識データを移植して、ね」
『……………………』
あぁ、あの先生が怒っていらっしゃる。
もうニヤニヤが止まりません。
止まって欲しくありません!!
特に、わたくしを蔑んだ冷め切ったその瞳-------------
数百年前と変わりない、そのお姿で見られると、堪らなく興奮してしまいますわ!!!
『今度は何を企んでいるの?』
鼻と鼻が接触しそうな程、先生の顔がわたくしの顔に近付いて来ました。
その瞳には、とてつもない憎悪と悲しみが憤っているのが分かります。
「何も、企んではいませんわ。
今は、まだ…………ね…………」
わたくしが含みのある言い方をすると、先生の右拳が、わたくしの頬を激しく殴打しました。
それによって、通路の床へと倒れ伏すわたくしの背を、先生がその小柄な脚で、容赦なく踏み付けます。
『まぁ、今はまだ、何か悪さをする訳じゃないみたいだから、見逃すけど…………。
もし、あの時のような事をしでかしたら-------------分かっているわね?』
「ふふっ…………」
わたくしは殴られた頬を押さえながら、不敵に笑うと、視線のみを先生の方へと向けた。
「分かっております、先生-------------
あの時と違って、ちょっかいを出すつもりは毛頭ありませんわ」
その恍惚な笑みと浮かべ、顔を赤く染めたわたくしを視認して、慌てて距離を取る先生。
本当に昔と変わっておられない。
そうやって、顔を青くしていらっしゃると、また虐めたくなっちゃうじゃないですか。
あぁ、あの主と愛すべき先生-------------
本当に、どちらも大切で、どちらとも壊したくなる、素敵な方達。
本当に、迷ってしまいますわ!!!
『本当に、その性格、どうにかならないのかしらね?』
次第に、恐怖で、頬を痙攣らせる先生に、思わず、わたくしは身震いしてしまいますが、今は我慢しておきましょう。
「それは褒め言葉として、受け取っておきましょう。
まだまだ、お相手をして頂きたい所ですが……………………わたくしも、今は暇ではございませんので、また、後日、ゆっくりとお話を致しましょう。
今日は、色々とありがとうございました。
熱烈なお仕置きも、含めて、ね…………」
わたくしは先生に向けて、色っぽくウインクして、その場を離れた。
そんな、わたくしを見つめる先生は、何とも言えない表情で立ち尽くしていた。
それが面白おかしくて、思わず、口角が三日月に歪んでしまう。
ほんと、先生は悪戯のしがいがある。
でも、今はもっと、面白い玩具がある訳ですしね。
だから、楽しみに待っていてくださいね。
わたくしの敬愛なる主様-------------
「ふふふっ…………」
要塞のとある通路にて、アルダートの不気味な声がこだまする。
さて、お次はどうやって困らせてあげましょう?
そういえば、今頃、彼は何をしているのかしら?
今後の為にも、少し探りを入れておく方が良いでしょうか?
ふふっ、本当に楽しみだな~!!
色々な案を巡らせ、歓喜に打ち震えるわたくしは、ふと、ある部屋の前で足を止めました。
あら?
この部屋は、確か-------------
わたくしは吸い込まれるようにして、右側にある部屋へと入りました。
そこで、目にしたのは、培養槽から出た一人の女の姿だった。
「そんじゃ、後よろしく…………」
「かしこまりました」
わたくし、アルダートは妹達を引き連れ、食堂へと向かう主を見送るなり、一礼をし、主が視界から消えたのを確認する。
そして、頭を上げて、背後の通路へと身体の向きを変えて、睨み付ける。
「何か、わたくしに御用でもおありですか?」
『……………………』
通路の影から、ソッと出て来たのは、自身を含めた、この移動要塞や妹を創造した科学者にして、聖戦の元凶の一人である女発明家。
ミハエルが、アルダートを鋭く睨み付けていた。
『あなたは、一体、何をしているのかしら…………?』
「? どういう意味でしょうか?」
何を言っているのか、分からない。
そんな、わざとらしい仕草で、首を傾げるわたくしに、ミハエルは静かに、浮遊しながら近付いて来ると-------------いきなり、わたくしの胸ぐらを掴んで来ました。
『私があなたの正体に気付いていないとでも…………思ってる?』
「あ、やっぱり、お分かりになります?」
ミハエルの確信した言葉、悪びれた様子もなく、邪な笑みを向けるわたくし。
『やっと、本性を表したわね?
この馬鹿』
「あら?
そんな風に褒めてくださるなんて、やっぱり、先生には敵いませんね」
『褒めてなんかいないわよ。
それにしても、あんたもあんたで、思考がかなりぶっ飛んでいるわね?
まさか、私の作った人形の中に入るなんて、正気じゃないわよ?』
「そういう先生だって、同じような事をなさっていたじゃないですか?
あの戦艦のコントロールユニットに、自分の意識データを移植して、ね」
『……………………』
あぁ、あの先生が怒っていらっしゃる。
もうニヤニヤが止まりません。
止まって欲しくありません!!
特に、わたくしを蔑んだ冷め切ったその瞳-------------
数百年前と変わりない、そのお姿で見られると、堪らなく興奮してしまいますわ!!!
『今度は何を企んでいるの?』
鼻と鼻が接触しそうな程、先生の顔がわたくしの顔に近付いて来ました。
その瞳には、とてつもない憎悪と悲しみが憤っているのが分かります。
「何も、企んではいませんわ。
今は、まだ…………ね…………」
わたくしが含みのある言い方をすると、先生の右拳が、わたくしの頬を激しく殴打しました。
それによって、通路の床へと倒れ伏すわたくしの背を、先生がその小柄な脚で、容赦なく踏み付けます。
『まぁ、今はまだ、何か悪さをする訳じゃないみたいだから、見逃すけど…………。
もし、あの時のような事をしでかしたら-------------分かっているわね?』
「ふふっ…………」
わたくしは殴られた頬を押さえながら、不敵に笑うと、視線のみを先生の方へと向けた。
「分かっております、先生-------------
あの時と違って、ちょっかいを出すつもりは毛頭ありませんわ」
その恍惚な笑みと浮かべ、顔を赤く染めたわたくしを視認して、慌てて距離を取る先生。
本当に昔と変わっておられない。
そうやって、顔を青くしていらっしゃると、また虐めたくなっちゃうじゃないですか。
あぁ、あの主と愛すべき先生-------------
本当に、どちらも大切で、どちらとも壊したくなる、素敵な方達。
本当に、迷ってしまいますわ!!!
『本当に、その性格、どうにかならないのかしらね?』
次第に、恐怖で、頬を痙攣らせる先生に、思わず、わたくしは身震いしてしまいますが、今は我慢しておきましょう。
「それは褒め言葉として、受け取っておきましょう。
まだまだ、お相手をして頂きたい所ですが……………………わたくしも、今は暇ではございませんので、また、後日、ゆっくりとお話を致しましょう。
今日は、色々とありがとうございました。
熱烈なお仕置きも、含めて、ね…………」
わたくしは先生に向けて、色っぽくウインクして、その場を離れた。
そんな、わたくしを見つめる先生は、何とも言えない表情で立ち尽くしていた。
それが面白おかしくて、思わず、口角が三日月に歪んでしまう。
ほんと、先生は悪戯のしがいがある。
でも、今はもっと、面白い玩具がある訳ですしね。
だから、楽しみに待っていてくださいね。
わたくしの敬愛なる主様-------------
「ふふふっ…………」
要塞のとある通路にて、アルダートの不気味な声がこだまする。
さて、お次はどうやって困らせてあげましょう?
そういえば、今頃、彼は何をしているのかしら?
今後の為にも、少し探りを入れておく方が良いでしょうか?
ふふっ、本当に楽しみだな~!!
色々な案を巡らせ、歓喜に打ち震えるわたくしは、ふと、ある部屋の前で足を止めました。
あら?
この部屋は、確か-------------
わたくしは吸い込まれるようにして、右側にある部屋へと入りました。
そこで、目にしたのは、培養槽から出た一人の女の姿だった。
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