【下地版】ハズレ勇者の鬼畜スキル 〜ハズレだからと問答無用で追い出されたが、実は規格外の歴代最強勇者だった?〜

水先 冬菜

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闇の息吹

私も共に

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「俺と一緒に戦いたい…………だと?」

 聖女様の話を聞き終えて、正直、呆れた。

 はっきり言って、邪魔だからだ。

「どこから、どうしたら、そんな発想になるんだ…………?」

 未だに、呆れを隠す事なく、剣聖殿に尋ねてみたら、これまたびっくり-------------

 私なりに、この世界を救いたいんだと?

 笑えるわ。

 んなもん、無理に決まってる。

「諦めろ…………。

 お前には無理だ」

 俺は剣聖にはっきりと告げる。

 第一、俺が聖女様に《パワード・スーツ》を渡したのは、

「それでも、私は私なりに世界を救いたい!

 だから、ここの施設の設備を使わせて貰えないだろうか!?」

 でも、諦め切れないのだろう。

 剣聖様は真剣な眼差しで、頭を下げて来る。

 その姿勢は評価に値する。

 しかし、無理なものは無理なのだ。

 何せ、剣聖様には、あるものが致命的に欠けている。

 それをどうにかしなければ、対抗する事すら出来ず、一方的に蹂躙されるだけだ。

「…………勝手にしろ…………」

 俺はそう言って、俺は剣聖達のいる逆の方へと寝返りを打った。

 正直に言えば、俺は冷めた瞳で剣聖様を見ていただろう。

 本当は無駄だと分かり切っている筈のくせに、何で、そんなにも頑張ろうとするのかね?

 俺には、理解出来ん。

「感謝する…………」

 剣聖様はそう言い残すと、病室を退出する。

 それに続けて、聖女様も病室を退出しようとして-------------

「おい、聖女様や-------------」

 扉を閉めようとした聖女様を止め、向き直る事もせず、一方的に俺は語った。

「あんたが無理する必要はないんだぞ…………?」

 俺の意図が伝わったのか、背後から聖女様が息を飲むのが分かった。

 やっぱり、か。

 と俺は確かな確信を得て、語り続けた。

「ただでさえ、聖女様は未だに調

 俺も大体は理解しているつもりだが----------------あれをやった以上………………………………」

「……………………」

 しばしの沈黙が病室内を支配する。

 それを始めに破ったのは、聖女様の方だった。

 聖女様は、クスリ、と笑いを零すと優しい口調で、俺に語り掛けて来る。

「やっぱり、あなたはお優しいんですね」

 それは、俺の心を見透かしたような言葉だった。

「さっさと、剣聖様の所へ行きやがれ…………。

 昼寝の邪魔だ…………」

 俺がそういうと、聖女様は優しく微笑み、「失礼致しました」と今度こそ、部屋を出て行った。

 あの様子……………………どうやら、聖女様も気が付いたみたいだな…………。

 ほんと、こんな非常時に、問題を起こさないでくれよ?

 そう悪態を吐きながら、静かに目蓋を閉じた。

 
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