最下級冒険者は英雄である事をひた隠す 〜生産スキルで、メカチート生産?〜

水先 冬菜

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第二章 水の都市の大罪

予想外の事態

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 あらから、一週間が経った。


 《神電》の修理を終えて、工房から都の港へ転移すると、調査をした際に使ったあの小型艇の前に見覚えのある人物達と目が合う。


 俺はを背負い直すと、小型艇に向けて歩みを進める。

「おう! 待ってたぜ!」

「…………何で、お前がいるんだ……?」

 心底嫌な顔をして、声を掛けて来た人物を見る。

「まあ、細かい事は気にすんなっ!」

 豪快に笑いながら、俺の肩を叩く剣聖。

 脳筋な上、男勝りで、傍迷惑な女。

 美人なのに、勿体無い奴だ。

 そう思っていた矢先、爆音と共に大地が揺れた。

 爆発による風が港に吹き荒れ、空を覆っていた雲さえを排除した。

 目を開けると、爆発地点であろう海の向こうには、大きなキノコ雲が幾つも立ち上がっている。

 丁度、あの悪魔共がいる海域辺りだ。

「一体、何が起きてやがる…………」

------------------------------------------

 一方、その海域では------------

「ははははははっ!!!!

 楽しいなこれっ!!!??」

 海面を走り抜けながら、弾道ミサイルをかわしたり、落としたり------------

「おろっ?」

 ------------時々、受けたりしながら、無邪気に笑う青い肌の少年の名はグーラ。

 クラーケン型と人魚型の悪魔と同種の《大罪の悪魔》の内の一体。

 暴食の悪魔が同族を喰い殺して、《魔族》へと進化した個体だ。

「ははははははっ!!!!

 楽しい楽しいぞおおおおおおっ!!!!!」

 狂ったように笑うグーラはミサイルの直撃を受けて、黒焦げになりながらも《不死の魔法》で身体を瞬時に再生させて、今度は海面から出現したミサイルを既で掴むと、それを食べ始めた。

「これ、美味しいねぇえええええええっ!!!!!」

 バリボリとミサイルを咀嚼しながら、雄叫びを上げた。

 そして、その腕があるものへと変化し始めて…………。

「これお返しねっ!!!!??」

 歪んだ笑みを浮かべて、海面に手を突っ込んだ。

 その瞬間、半径数百キロの海が蒸発して、海の底にいたクラーケンと人魚が地上に姿を現す。


「それじゃあっ!!!!!

 頂きまあああああああああああすっ!!!!!」


「させないぃ~!!」


 水辺で無くなったが故、地面を魚のように跳ねる人魚へとグーラが上から襲い掛かろうとした時、ある人影がグーラの前に割り込んだ。


「ん? 君はああああ~!!!!」

 それが誰か分かった時、グーラはその口を獰猛に歪めて、歓喜に打ち震えた。


 そして、本能のまま、その人物へと駆け出した。


 その人物は、刀を構え、地面を強く蹴り上げ、その刃を振り下ろした。


 グーラの爪と刀がぶつかり合い、衝撃波が発生。

 辺り一面を破壊しながら、爆風が吹き荒れる。

「《アブソーバー!》」

 その人物は------------ライハは《雷電》のシステムを起動させ、神聖を刃に纏い、爪ごとグーラを切り裂き、ついでとばかりに膝蹴りを腹にお見舞いしてやった。

 物凄い勢いで蹴り飛ばされたグーラは、クラーケン型の魔物が、ライハ達に向けて放ったミサイルに突っ込んでいき------------


 ものの見事に命中したのだが…………。

「最高だああああああ!!!!

 今日という今日は全く持って最高の日だよおおおおお!!!!!


 また、こうして君に出会えたんだからあああああああ!!!!!!!」


 地面に叩き付けられて、血だらけになりながらも、平然と立ち上がるバグキャラ。

「本当に面倒な奴ぅ~…………」

 そんな、グーラを見て、ライハは思わず、頬を引きつらせた。
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