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終幕 メリーベル
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私が前世を思い出したのはお父様が第一王子の婚約者に私が内定したと伝えてきた時だった。その時は頭の中で誰かが何か言っていて混乱して思わず倒れてしまった。
夜中に目が覚めると自分のベットの中だった。私はここじゃない日本というところで女子高校生だった。部活して、お喋りして、テスト勉強して、先輩に憧れて、初デートして、初キスもした。両親も普通のサラリーマンのお父さんに薬剤師のお母さんに二歳上のお兄ちゃんがいて普通の一家だった。
それなのに高2以降の記憶がない。私は死んでしまったのかな。
生まれ変わったここは一体どこだろう。今までのメリーベルの記憶と照らし合わせると、日本より文化が遅れてる。スマホもパソコンもない。中世ぐらいの文化だろうか。それなのにメリーベルとして習った国名が高校で習った国名と一致しない。地形も地球と違う。ここはひょっとして異世界?私が日本で読んでたラノベの世界?
第一王子の婚約者ってまさか私は乙女ゲームの中にいるんじゃない?やったことないけど、題材のラノベはたくさん読んだ。悪役令嬢になって断罪されたらどうしよう。
不安を抱えていたら、お父様が話の続きをしに来た。第一王子の婚約者に内定はしたが、第二王子派の公爵がまた妨害するといけないから、仮に幼馴染のフレデリックの婚約者として学園に通うことになったと説明された。
自分の前世を思い出したことで混乱していたが、第一王子は前の婚約者の隣国の王女様と相思相愛だったはずだ。王宮でも仲睦まじく散歩されている姿もお見かけしたこともある。国の都合で破談になって国内の第一王子派の貴族の中から年頃の合う娘を選んだだけなんだろう。政略結婚というやつだ。
前世を思い出さなければ、貴族の娘としての義務として受け入れただろうけど、今の私には政略結婚は辛い。まだ幼馴染のフレデリックの方が気心がしれて結婚相手としていいなと思っていた。
でも学園で第一王子に出会って、すっかり魂を持っていかれた。礼儀としてだろうけど優しくして貰って嬉しかった。でも彼を好きになればなるほど、彼の目には私は写っていないことがわかる。
学園でヒロインをずっと探していた。ぼんやりと覚えていたイベントなど探ってみたけど、私達の周りには起きなかった。ここは乙女ゲームの世界じゃないんだと安心した。
それなのに男爵令嬢が編入してきて、第一王子とフレデリックにべったりしだした。ある日第一王子と男爵令嬢がキスしている場面を見た。唇と唇が合わさるだけのライトなものだったが、悔しくて涙がこぼれた。しかも私は殿下としか呼ぶ許可を得てないのに、彼女はエーリヒ様と呼んでいた。悲しかった。
またある日男爵令嬢とフレデリックが休憩室に消え、その後嬌声が聞こえた。やはりここは乙女ゲームの世界かと恐怖を感じた。
このままでは悪役令嬢にされてしまう。お父様にフレデリックとの婚約を解消できるように頼んだ。男爵令嬢とのことも全て打ち明けたら、元々仮なのでフレデリックの卒業と共に解消されるからと解消してくれた。領地に下がって休養していなさいと言われ、生徒会をジェシカに任せて領地に向かった。
私が領地に下がっている間に全て終わっていた。王都に戻るようにお父様に言われて戻った。第二王子派の公爵家も男爵令嬢も全て処刑されていた。私と第一王子との婚約ももうすぐ発表され、私が卒業後すぐ婚姻をする。
エーリヒ様と呼ぶ許可はいただいたが、相変わらずエーリヒ様の目には私は写っていない。
エーリヒ様 あなたの愛は一生王女様のものなのですか。王女様はすでに他の国の王妃様です。私をその目に写してくれませんか。断罪はされなくても、こんなに辛い愛しか残らないなんて思わなかった。
夜中に目が覚めると自分のベットの中だった。私はここじゃない日本というところで女子高校生だった。部活して、お喋りして、テスト勉強して、先輩に憧れて、初デートして、初キスもした。両親も普通のサラリーマンのお父さんに薬剤師のお母さんに二歳上のお兄ちゃんがいて普通の一家だった。
それなのに高2以降の記憶がない。私は死んでしまったのかな。
生まれ変わったここは一体どこだろう。今までのメリーベルの記憶と照らし合わせると、日本より文化が遅れてる。スマホもパソコンもない。中世ぐらいの文化だろうか。それなのにメリーベルとして習った国名が高校で習った国名と一致しない。地形も地球と違う。ここはひょっとして異世界?私が日本で読んでたラノベの世界?
第一王子の婚約者ってまさか私は乙女ゲームの中にいるんじゃない?やったことないけど、題材のラノベはたくさん読んだ。悪役令嬢になって断罪されたらどうしよう。
不安を抱えていたら、お父様が話の続きをしに来た。第一王子の婚約者に内定はしたが、第二王子派の公爵がまた妨害するといけないから、仮に幼馴染のフレデリックの婚約者として学園に通うことになったと説明された。
自分の前世を思い出したことで混乱していたが、第一王子は前の婚約者の隣国の王女様と相思相愛だったはずだ。王宮でも仲睦まじく散歩されている姿もお見かけしたこともある。国の都合で破談になって国内の第一王子派の貴族の中から年頃の合う娘を選んだだけなんだろう。政略結婚というやつだ。
前世を思い出さなければ、貴族の娘としての義務として受け入れただろうけど、今の私には政略結婚は辛い。まだ幼馴染のフレデリックの方が気心がしれて結婚相手としていいなと思っていた。
でも学園で第一王子に出会って、すっかり魂を持っていかれた。礼儀としてだろうけど優しくして貰って嬉しかった。でも彼を好きになればなるほど、彼の目には私は写っていないことがわかる。
学園でヒロインをずっと探していた。ぼんやりと覚えていたイベントなど探ってみたけど、私達の周りには起きなかった。ここは乙女ゲームの世界じゃないんだと安心した。
それなのに男爵令嬢が編入してきて、第一王子とフレデリックにべったりしだした。ある日第一王子と男爵令嬢がキスしている場面を見た。唇と唇が合わさるだけのライトなものだったが、悔しくて涙がこぼれた。しかも私は殿下としか呼ぶ許可を得てないのに、彼女はエーリヒ様と呼んでいた。悲しかった。
またある日男爵令嬢とフレデリックが休憩室に消え、その後嬌声が聞こえた。やはりここは乙女ゲームの世界かと恐怖を感じた。
このままでは悪役令嬢にされてしまう。お父様にフレデリックとの婚約を解消できるように頼んだ。男爵令嬢とのことも全て打ち明けたら、元々仮なのでフレデリックの卒業と共に解消されるからと解消してくれた。領地に下がって休養していなさいと言われ、生徒会をジェシカに任せて領地に向かった。
私が領地に下がっている間に全て終わっていた。王都に戻るようにお父様に言われて戻った。第二王子派の公爵家も男爵令嬢も全て処刑されていた。私と第一王子との婚約ももうすぐ発表され、私が卒業後すぐ婚姻をする。
エーリヒ様と呼ぶ許可はいただいたが、相変わらずエーリヒ様の目には私は写っていない。
エーリヒ様 あなたの愛は一生王女様のものなのですか。王女様はすでに他の国の王妃様です。私をその目に写してくれませんか。断罪はされなくても、こんなに辛い愛しか残らないなんて思わなかった。
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