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償い
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ララは回収した離婚届をペラりと伸ばした。
すると離婚届の上部に離婚承諾書と題された記述が出てくる。
――離婚承諾書――
甲は乙に下記の内容にて離婚する事を承諾する。
一、甲の有責による離婚の為、慰謝料は乙が決めた金額を支払う。
二、離婚後、いかなる理由があろうと乙は甲からの接触を許可しない。破られた場合は懲罰を課す事もある。
三、離婚後、何らかの形で甲が乙に不利益をもたらした場合は追加の慰謝料を請求する。
四、財産分与については乙が主権を持ち、互いの両親の公正な判断を仰ぎ行う。
以上の事柄は本紙へのサインをもって有効となる。
―――――――――――――――
ララが離婚承諾書の内容を読み上げ終わるとリックはまるで魚のように口をパクパクさせた。
青かった顔も今度は白くなり血の気は無い。
「離婚届と繋がっているからサインが一度で終わって楽ちんね。」
「こんな騙すなんて酷いじゃないか!愛する夫にここまでするなんて…。」
「酷い?浮気は酷い事じゃないの?それに、裏切ったのはリックよ。とても貴方を愛してたからその分許せない気持ちが膨らんだの。両親に感謝するのね、二人のおかげでこれくらいで済んでるんだから。本当は職場にもちゃんと連絡してあげようと思っていたのよ?…もう用はないから愛しのミグの元にでもいったら?」
ララの父親とリックの父親が暴れるリックの両ワキを抱えると玄関ドアを開けて外に放り出す。
ドアを閉めて暫くはドアを叩く音と共にリックの怒号が聞こえていたが暫くすると諦めたのか聞こえなくなった。
大きく息を吐き座り込んだララをララをメリーが椅子に座らせるとリックの両親がララに改めて謝罪した。
「悪いのはリックでお二人じゃないので…謝らないで下さい。…こんな事に付き合わせてごめんなさい。」
「あんなんでも私達の息子だから…親の私にも責任はあるわ。」
暗い雰囲気が漂う中、全員あまり寝れていないので解散して後日改めてララと両両親が集まる事にした。
「メリー、サム、力を貸してくれてありがとう。」
「ララ、私達に遠慮なんかいらないわ!むしろ私も感謝しているくらいなの。」
「え?」
「ふふ…。ゆっくり休んでね。またね!」
全員を見送り一人になった家を改めて見回したララは、このまま此処に住めるのか不安になった。
リックを追い出しはしたが見渡せばリックの物や一緒に使っていた物などがたくさんある。本来はベッドに入り疲れを取る方が良いのだろうが、ララはリックを思い出す様なものを全てリックの部屋にまとめてしまう事にした。
作業が終わって一息つくと日は暮れる寸前。
お腹が空いたので夕食を作ろうとすると、無意識に二人分の食材を取り出した事に気づき戻す。
「……ダメね。しっかりしないと……。」
すると離婚届の上部に離婚承諾書と題された記述が出てくる。
――離婚承諾書――
甲は乙に下記の内容にて離婚する事を承諾する。
一、甲の有責による離婚の為、慰謝料は乙が決めた金額を支払う。
二、離婚後、いかなる理由があろうと乙は甲からの接触を許可しない。破られた場合は懲罰を課す事もある。
三、離婚後、何らかの形で甲が乙に不利益をもたらした場合は追加の慰謝料を請求する。
四、財産分与については乙が主権を持ち、互いの両親の公正な判断を仰ぎ行う。
以上の事柄は本紙へのサインをもって有効となる。
―――――――――――――――
ララが離婚承諾書の内容を読み上げ終わるとリックはまるで魚のように口をパクパクさせた。
青かった顔も今度は白くなり血の気は無い。
「離婚届と繋がっているからサインが一度で終わって楽ちんね。」
「こんな騙すなんて酷いじゃないか!愛する夫にここまでするなんて…。」
「酷い?浮気は酷い事じゃないの?それに、裏切ったのはリックよ。とても貴方を愛してたからその分許せない気持ちが膨らんだの。両親に感謝するのね、二人のおかげでこれくらいで済んでるんだから。本当は職場にもちゃんと連絡してあげようと思っていたのよ?…もう用はないから愛しのミグの元にでもいったら?」
ララの父親とリックの父親が暴れるリックの両ワキを抱えると玄関ドアを開けて外に放り出す。
ドアを閉めて暫くはドアを叩く音と共にリックの怒号が聞こえていたが暫くすると諦めたのか聞こえなくなった。
大きく息を吐き座り込んだララをララをメリーが椅子に座らせるとリックの両親がララに改めて謝罪した。
「悪いのはリックでお二人じゃないので…謝らないで下さい。…こんな事に付き合わせてごめんなさい。」
「あんなんでも私達の息子だから…親の私にも責任はあるわ。」
暗い雰囲気が漂う中、全員あまり寝れていないので解散して後日改めてララと両両親が集まる事にした。
「メリー、サム、力を貸してくれてありがとう。」
「ララ、私達に遠慮なんかいらないわ!むしろ私も感謝しているくらいなの。」
「え?」
「ふふ…。ゆっくり休んでね。またね!」
全員を見送り一人になった家を改めて見回したララは、このまま此処に住めるのか不安になった。
リックを追い出しはしたが見渡せばリックの物や一緒に使っていた物などがたくさんある。本来はベッドに入り疲れを取る方が良いのだろうが、ララはリックを思い出す様なものを全てリックの部屋にまとめてしまう事にした。
作業が終わって一息つくと日は暮れる寸前。
お腹が空いたので夕食を作ろうとすると、無意識に二人分の食材を取り出した事に気づき戻す。
「……ダメね。しっかりしないと……。」
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