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※一部虫の登場注意。(虫の名前のみの登場ですがそれすら苦手な人は、♢♢の間を飛ばしてください。)
昨日、昼飯を食べに帰った俺はその後ばあちゃんに捕まり草むしりの手伝いをやらされる羽目になってしまった。ばあちゃんは足腰が悪いから地面の草を一本取るだけでも一苦労だそうで、最初は強制的にやらされて嫌々やっていた草むしりも「手伝ってくれて本当に助かるよ。ありがとう」と言われてしまえば、ばあちゃんの手伝いをするのも悪くない気がする。終いには少量のお駄賃を貰うことができたし。そんなわけで、今日は昨日貰ったお駄賃で買ったツイストゼリーと虫取りセットを持って再び八代の所に来ていた。相変わらず神社の階段でボケーと暇そうに座っている八代に声をかける。
「八代、虫取りに行こうぜ」
「昨日振りだね。また僕の所に来たみたいだけど、君はこの村にお友達はいないのかな。」
胸に透明な矢が刺さった気分になる。
「お、俺にだって友達いるし、今年は忙しいみたいだから今は村に帰って来られないだけで、いつもはそいつと遊んでるし。」
八代がおかしな様子のあさとを見てクスクスと笑う。
「信じてないだろ。本当だからな!今は八代が暇そうだから遊んでやってるだけだからな!」
「はいはい、分かったよ。でも心外だな。僕だって暇じゃないんだよ、現に今も業務中だしね。」
一瞬、あさとはポカンとした。
「業務中って、空を見上げてぼーっとすることが?」
「僕は神社にいることが仕事なんだよ。神社を綺麗に維持して時々来る来客の相手をするのが仕事な訳。」
耳を疑ってしまう。「神社にいるだけの仕事」なんてこの世の中にあることなんか知らなかったし、八代の仕事姿?と両親の仕事姿を見比べるとあまりにも違いすぎるのだ。なんというか、両親はキッチリしていたけど、八代はこう、だらしない?ような。
「仕事ってもっと大変なものだと思ってた。八代ってそれで生活できてるの?」
「満足のいく生活とまではいかないけど、普通に生きてはいけるよ。」
こんな仕事があるなら、両親も八代みたいに働けばいいのに。そしたら毎日遊べるのになと、少し寂しい気分になる。あさとは気分を変えようと虫取り網を握りしめた。
「じゃあ、八代は虫取りに行けないってこと?」
八代は少し考えて首を振った。
「この神社周辺の森の中なら大丈夫だよ。神社の近くにいれば急な来客にも対応できるしね。」
つくづく楽な仕事だ。本当にこんなんで給料が貰えているのだろうかと疑問に思いつつ、階段から腰を上げて神社の方に登っていく八代についていく。
階段を上り切ると、一昨日見た二体の狛犬が姿を現した。階段と同じで所々にヒビや苔が生え変色が見られるそれは、長いしっぽをピンと張り上げ、大きな口を開けてこちらを睨むように覗いていた。こんなに立派な狛犬は初めて見たと思う。狛犬が守っている社殿は地域の神社にしては大きめのもので、古さを感じさせながらも威厳をしっかりと保っていた。初めて入った境内に呆気に取られているあさとに八代が声をかける。
「どうしたの、珍しいものは無いはずだけど。あっちの方なら良い感じに暗く湿っていて虫が簡単に見つかるはずだよ。」
八代は境内から少し出た所にある脇道のようなものを指し、そちらのほうに足を進める。
「お、おう。」
あさとは社殿から八代に目線を移し、その後をついて行った。
♢
脇道を進むごとに蝉の声が強くなる。あやとは八代の歩みを呼び止め、一本の木に止まっている虫に集中した。網を振り上げて直ぐに振り下ろす。バサッと虫を入れた網が地面に落ち、網に手を伸ばした。網の中に入った虫を手に取り籠に移す。八代があさとの肩を叩き捕まえたものを見せるように言う。あさとは籠を両手で持ち上げると八代の目の前に差し出した。
「なんだ、カナブンじゃん。」
「昼の虫取りなんて大体こんなもんしか取れないよ。俺だってクワガタとかカブトとか狙ってるけど、それを探してたら日が暮れちゃうから。」
八代はあさとにどこか納得していないように「ふーん。」と言い残しあさとに背を向けて歩き出した。昼の虫取りなんて大半が蝉かカナブンか蝶で、たまにカマキリやカミキリ、あとトカゲや夏の終わり頃になればトンボが取れれば良いものだ。カブトやクワガタなんて木に蜜を垂らしておいたとしてもそうそう捕まるものでは無い。俺は八代を気にせず目に入った虫をひたすら取っては籠に入れ続けた。
「あさと、これ捕まえたからあげるよ。」
いつの間にか近くに戻ってきた八代に声をかけられて振り向く。その手に乗っているのは黒く輝く2本のツノを持った、
「すげっ、クワガタだ!」
あさとは八代の手に鎮座しているオオクワガタに目を輝かせた。俊兄ちゃんと虫取りを行った際もオニクワガタやコクワガタと言った小さめのサイズのものばかりであったのにも関わらず、目の前にいるのはそんな奴等とは比べものにもならないくらいの大きさであった。
「まじで、貰っていいの?」
「勿論だよ。貰ってくれなきゃ逃がすだけだからね」
オオクワガタに目を輝かせるあさとは八代の今までの人生の中で見たことのないような可愛らしい笑顔であった。
こんなに可愛い笑顔を見せてくれるなら取った甲斐があったな。次は何をあげたらもう一度この笑顔を向けてくれるだろうか。八代の心はあさとの笑顔でいっぱいになった。今まで沢山の人と関わってきたが、感じたことのない気持ちをどのように解釈すればよいのかが難しい。今はただ、この気持ちは大人が子どもに感じる愛しいという気持ちなのだろうかと、疑問を感じながらもあさとの笑顔を堪能するのみである。
籠の中から今まで獲った虫達を取り出し、八代から貰ったオオクワガタを入れる。人生で初めて見た大物にあさとはとてつもなく興奮していた。ニコリと笑いながらこちらを見つめる八代を見上げる。もしかしたら八代はこの辺を縄張りにする虫マスター的なすごい存在なのかと思い一層目を輝かせた。
♢
暫くして八代から貰ったオオクワガタに関する興奮が落ち着いたあさとは「おーい」「おーい」と境内の方から声が聞こえる事に気づいた。八代は未だにこちらを見つめながら笑っており、声が聞こえている様子はなかった。
「八代?」
「うん、どうしたの?あさと」
「あっちから声が聞こえている気がするんだけど。」
八代はあさとの指した方向を向く。耳をすませば、確かに「おーい」「八代さーん」と、自分を呼んでいる男の声が聞こえていた。聞き慣れたこの声に嫌気がさす。
「あー、来客だ。あさと、悪いんだけど、今日は帰ってくれるかな。」
タイミングの悪い来客の登場に八代は面倒臭そうに頭を掻いた。
あさとは八代と共に来た道を境内の方へと戻って行く。来客の訪問によってこんな八代も一応、仕事中なのだと言うことを意識させられる。木々を通り抜けると再び社殿の前に戻ってくる。
「かなり待たされたんですが、どこにいらしてたんでs」
目の前の来客は八代の背中から覗かせた俺の姿を見るなり目を見開き発言を止める。男は30代くらいの眼鏡をかけた街中でよく見かける見た目で、ワイシャツ姿で片手に上着を抱えており、薄い着物を着た八代とは正反対に『ザ・仕事中』な格好をしていた。
「失礼ですが、このお子さんは?」
「僕の友達。あさと、僕はこのおっさんと話さないといけないことがあるから。気をつけて帰るんだよ。」
おっさんと呼ばれた来客は「ナッ!?」と声をあげて自分の髪を気にし始めた。仕事なら仕方がない。俺は「また明日ね」と言って狛犬の間を通り過ぎた。ちょっとだけ2人の関係が気になって数段降りて上を覗けるギリギリの段数で止まり、後ろを振り返った。しかし、八代はこちらにまだ手を振り続けており、覗こうとしていたことに気づかれた俺はそそくさと階段を降りて行った。
帰路についた俺はあの来客の人と八代はどんな関係で何を話すんだろうかと考えながら足を進める。2人はなんかのライバルでこれから戦い合うのではないかとか、実は八代は霊媒師とかでこれからお化けを倒しに行くとか、漫画で読んだ内容と当てはめてワクワクした反面、本当は今の俺には分からない大人にしか出来ないような仕事の話をするんだろうなと、両親の姿と重ねて少し寂しさを感じながらお地蔵さんの前を右に曲がった。
昨日、昼飯を食べに帰った俺はその後ばあちゃんに捕まり草むしりの手伝いをやらされる羽目になってしまった。ばあちゃんは足腰が悪いから地面の草を一本取るだけでも一苦労だそうで、最初は強制的にやらされて嫌々やっていた草むしりも「手伝ってくれて本当に助かるよ。ありがとう」と言われてしまえば、ばあちゃんの手伝いをするのも悪くない気がする。終いには少量のお駄賃を貰うことができたし。そんなわけで、今日は昨日貰ったお駄賃で買ったツイストゼリーと虫取りセットを持って再び八代の所に来ていた。相変わらず神社の階段でボケーと暇そうに座っている八代に声をかける。
「八代、虫取りに行こうぜ」
「昨日振りだね。また僕の所に来たみたいだけど、君はこの村にお友達はいないのかな。」
胸に透明な矢が刺さった気分になる。
「お、俺にだって友達いるし、今年は忙しいみたいだから今は村に帰って来られないだけで、いつもはそいつと遊んでるし。」
八代がおかしな様子のあさとを見てクスクスと笑う。
「信じてないだろ。本当だからな!今は八代が暇そうだから遊んでやってるだけだからな!」
「はいはい、分かったよ。でも心外だな。僕だって暇じゃないんだよ、現に今も業務中だしね。」
一瞬、あさとはポカンとした。
「業務中って、空を見上げてぼーっとすることが?」
「僕は神社にいることが仕事なんだよ。神社を綺麗に維持して時々来る来客の相手をするのが仕事な訳。」
耳を疑ってしまう。「神社にいるだけの仕事」なんてこの世の中にあることなんか知らなかったし、八代の仕事姿?と両親の仕事姿を見比べるとあまりにも違いすぎるのだ。なんというか、両親はキッチリしていたけど、八代はこう、だらしない?ような。
「仕事ってもっと大変なものだと思ってた。八代ってそれで生活できてるの?」
「満足のいく生活とまではいかないけど、普通に生きてはいけるよ。」
こんな仕事があるなら、両親も八代みたいに働けばいいのに。そしたら毎日遊べるのになと、少し寂しい気分になる。あさとは気分を変えようと虫取り網を握りしめた。
「じゃあ、八代は虫取りに行けないってこと?」
八代は少し考えて首を振った。
「この神社周辺の森の中なら大丈夫だよ。神社の近くにいれば急な来客にも対応できるしね。」
つくづく楽な仕事だ。本当にこんなんで給料が貰えているのだろうかと疑問に思いつつ、階段から腰を上げて神社の方に登っていく八代についていく。
階段を上り切ると、一昨日見た二体の狛犬が姿を現した。階段と同じで所々にヒビや苔が生え変色が見られるそれは、長いしっぽをピンと張り上げ、大きな口を開けてこちらを睨むように覗いていた。こんなに立派な狛犬は初めて見たと思う。狛犬が守っている社殿は地域の神社にしては大きめのもので、古さを感じさせながらも威厳をしっかりと保っていた。初めて入った境内に呆気に取られているあさとに八代が声をかける。
「どうしたの、珍しいものは無いはずだけど。あっちの方なら良い感じに暗く湿っていて虫が簡単に見つかるはずだよ。」
八代は境内から少し出た所にある脇道のようなものを指し、そちらのほうに足を進める。
「お、おう。」
あさとは社殿から八代に目線を移し、その後をついて行った。
♢
脇道を進むごとに蝉の声が強くなる。あやとは八代の歩みを呼び止め、一本の木に止まっている虫に集中した。網を振り上げて直ぐに振り下ろす。バサッと虫を入れた網が地面に落ち、網に手を伸ばした。網の中に入った虫を手に取り籠に移す。八代があさとの肩を叩き捕まえたものを見せるように言う。あさとは籠を両手で持ち上げると八代の目の前に差し出した。
「なんだ、カナブンじゃん。」
「昼の虫取りなんて大体こんなもんしか取れないよ。俺だってクワガタとかカブトとか狙ってるけど、それを探してたら日が暮れちゃうから。」
八代はあさとにどこか納得していないように「ふーん。」と言い残しあさとに背を向けて歩き出した。昼の虫取りなんて大半が蝉かカナブンか蝶で、たまにカマキリやカミキリ、あとトカゲや夏の終わり頃になればトンボが取れれば良いものだ。カブトやクワガタなんて木に蜜を垂らしておいたとしてもそうそう捕まるものでは無い。俺は八代を気にせず目に入った虫をひたすら取っては籠に入れ続けた。
「あさと、これ捕まえたからあげるよ。」
いつの間にか近くに戻ってきた八代に声をかけられて振り向く。その手に乗っているのは黒く輝く2本のツノを持った、
「すげっ、クワガタだ!」
あさとは八代の手に鎮座しているオオクワガタに目を輝かせた。俊兄ちゃんと虫取りを行った際もオニクワガタやコクワガタと言った小さめのサイズのものばかりであったのにも関わらず、目の前にいるのはそんな奴等とは比べものにもならないくらいの大きさであった。
「まじで、貰っていいの?」
「勿論だよ。貰ってくれなきゃ逃がすだけだからね」
オオクワガタに目を輝かせるあさとは八代の今までの人生の中で見たことのないような可愛らしい笑顔であった。
こんなに可愛い笑顔を見せてくれるなら取った甲斐があったな。次は何をあげたらもう一度この笑顔を向けてくれるだろうか。八代の心はあさとの笑顔でいっぱいになった。今まで沢山の人と関わってきたが、感じたことのない気持ちをどのように解釈すればよいのかが難しい。今はただ、この気持ちは大人が子どもに感じる愛しいという気持ちなのだろうかと、疑問を感じながらもあさとの笑顔を堪能するのみである。
籠の中から今まで獲った虫達を取り出し、八代から貰ったオオクワガタを入れる。人生で初めて見た大物にあさとはとてつもなく興奮していた。ニコリと笑いながらこちらを見つめる八代を見上げる。もしかしたら八代はこの辺を縄張りにする虫マスター的なすごい存在なのかと思い一層目を輝かせた。
♢
暫くして八代から貰ったオオクワガタに関する興奮が落ち着いたあさとは「おーい」「おーい」と境内の方から声が聞こえる事に気づいた。八代は未だにこちらを見つめながら笑っており、声が聞こえている様子はなかった。
「八代?」
「うん、どうしたの?あさと」
「あっちから声が聞こえている気がするんだけど。」
八代はあさとの指した方向を向く。耳をすませば、確かに「おーい」「八代さーん」と、自分を呼んでいる男の声が聞こえていた。聞き慣れたこの声に嫌気がさす。
「あー、来客だ。あさと、悪いんだけど、今日は帰ってくれるかな。」
タイミングの悪い来客の登場に八代は面倒臭そうに頭を掻いた。
あさとは八代と共に来た道を境内の方へと戻って行く。来客の訪問によってこんな八代も一応、仕事中なのだと言うことを意識させられる。木々を通り抜けると再び社殿の前に戻ってくる。
「かなり待たされたんですが、どこにいらしてたんでs」
目の前の来客は八代の背中から覗かせた俺の姿を見るなり目を見開き発言を止める。男は30代くらいの眼鏡をかけた街中でよく見かける見た目で、ワイシャツ姿で片手に上着を抱えており、薄い着物を着た八代とは正反対に『ザ・仕事中』な格好をしていた。
「失礼ですが、このお子さんは?」
「僕の友達。あさと、僕はこのおっさんと話さないといけないことがあるから。気をつけて帰るんだよ。」
おっさんと呼ばれた来客は「ナッ!?」と声をあげて自分の髪を気にし始めた。仕事なら仕方がない。俺は「また明日ね」と言って狛犬の間を通り過ぎた。ちょっとだけ2人の関係が気になって数段降りて上を覗けるギリギリの段数で止まり、後ろを振り返った。しかし、八代はこちらにまだ手を振り続けており、覗こうとしていたことに気づかれた俺はそそくさと階段を降りて行った。
帰路についた俺はあの来客の人と八代はどんな関係で何を話すんだろうかと考えながら足を進める。2人はなんかのライバルでこれから戦い合うのではないかとか、実は八代は霊媒師とかでこれからお化けを倒しに行くとか、漫画で読んだ内容と当てはめてワクワクした反面、本当は今の俺には分からない大人にしか出来ないような仕事の話をするんだろうなと、両親の姿と重ねて少し寂しさを感じながらお地蔵さんの前を右に曲がった。
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