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本編
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しおりを挟む柄ではないが、高笑いをしたい気分だった。
叶うはずのない愛の芽生えを自覚したあとに、こうなったらいいなぁと思って何気なく撒いた種が、まさかこんなにも上手くいくなんて。
「どうしてこうなるのよ‼︎」
衛兵に押さえつけられながら喚き散らす婚約者だった彼女を見下ろし、内心を表情に出さないように努めながら、そう思っていた。
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