転生王女は現代知識で無双する

定番になりつつある異世界転生

1話 異世界転生しちゃいました。

定番になりつつある異世界転生。

本にもアニメにも漫画でも今溢れかえってる定番設定。

現代日本で、自分の環境が嫌だと思っている人が多いから需要が高いってネットニュースで言ってたっけ…

そんな異世界転生…まさか自分が体験？！するなんて思ってもいませんでした。

日本の千葉県に産まれて義務教育終え、大学行って就職して趣味のアニメを毎週楽しみつつ、恋もしたりしていた私、桐生玲キリュウ　レイ。

異世界転生あるあるの冒頭シーン、仕事帰りに歩いていたらトラックに轢かれました…。

一瞬の事で痛みも感じないで次に目を覚ましたらそこは…見たことのない天井でした。

あれ？見知らぬ天井？？
これ定番ネタだなーと思いつつ周りを見回します。
全体的に今までの人生で一度も見た事ない洋風でゴージャスな家具が見えます。

そして、自分からミルクともなんともいえないむぎゅむぎゅしたいよーな芳しい匂いが香っています。

夢にしては匂いとかするのリアルだなーーっと思っていると、秋葉原や文化祭でしか見た事ない、可愛いメイド服を着た女の人が覗き込んできます。

うん？私さっきまで帰宅途中だったのに…いきなり気を失うにしてもこれ？可笑しくないか？
頭の中は❔マークが乱舞しています。

「レイチェル様お目覚めですか？」

女の人は微笑みながら私にそう声をかけて抱き上げてくれました。

ぇ？レイチェル様っていったい誰？
そして抱き上げるって成人女性である私をそんな細腕でありえなくないか？っと困惑していると自分の身体が可笑しい事に気づきました。

どー見ても赤子。赤ちゃんの身体です。

そしてヒラヒラの真っ白な服に綺麗な金の薔薇の模様の刺繍がされているのが見えます。
凄い豪華です。凄い可愛い。

「王妃様、レイチェル様がお目覚めのようです。」

「あら私の天使ちゃん。おはよう。ちゅ」

メイドさんがゴージャスな部屋にある素敵過ぎるバルコニーの前で佇む女性に私？を近づける。

超絶美人の金髪、青目のアニメでしか見た事ない外人の女の人が微笑みながら頬に口づけしてくれました。

凄いいい匂いなんですけど…お花？そして、女神様ですか？って外見なんですけど…

これ夢にしてはリアル過ぎるし思い返しても帰宅途中にトラックに撥ねられた気がするし……

そこで私は気付きました。

この冒頭…あれ？

もしかして今流行りの異世界転生じゃないか？？