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第3話【苦情】
午後三時過ぎ。インターフォンが鳴った。うとうとしていた僕は驚いて立ち上がり、ドアスコープを覗く。そこには、見慣れない若い男が立っていた。Tシャツにジーンズというラフな格好。目元にわずかに不機嫌そうな影を宿している。
「……はい?」
恐る恐るドアを開けると、男は軽く会釈をして言った。
「すみません、下の203号室の田中です。ちょっと、お話がありまして……」
「あ、はい……何か……?」
男は少し言いづらそうに、だがはっきりとした声で告げた。
「昨日の午後のことなんですが、その、声が……結構、響いてまして」
「……こ、声?」
僕は一瞬で顔が赤くなるのが分かった。だって、昨日の午後といったら……中野さんとセックスをしていたからだ。
「俺、夜勤なんです、昼間は家に居るので……気を付けていただけたらなと……」
「もっ、申し訳ございません!」
恥ずかしくて相手の顔が見れない。
深々とお辞儀をして「今後は気をつけますので……」とドアを閉めようとした次の瞬間──ガッ!と彼の足がドアの間に入ってきた。
「ッ!?」
驚いていると、彼は「もしかして一人であの声を……?」と目を爛々とさせて言った。
「そ、それは……っ」
僕が口籠ると、田中さんはくいっと口角を上げた。何か企んでいるようなその顔に心臓がドクンと高鳴る。
「……言えないんですか?」
田中さんは僕の耳元で囁くように言う。
ハッと息を呑むと、「そりゃそうだ、だって旦那以外の男とヤッてるんだもんなぁ」と声色を変えて言った。
「ッ!!」
ドアノブを握る手が震える。
なんでそれを……。聞きたいけれど、こんな所で話したら誰かに聞かれてしまうかも知れない。
「も、もう帰ってください!」
「ふーん、そういう態度とるんですね。ご主人に言っちゃいますよ?あなたの仕事中に奥さんが他の男のちんぽしゃぶってますよーって」
ニィ、と男は口角を上げた。焦る僕を見て勝ち誇ったような笑みを浮かべている。第一印象とは違う、意地悪な笑みにこっちが本性か……と身構えて体に力が入った。
「ッ……僕に……どうしろと?」
「おっ、話が早い。好きですよ♡そういう男♡」
「……と、とりあえず中に入ってください……ここじゃちょっと……」
僕がそう言うと田中さんは喜んで家に上がった。
──バタン、扉が閉まり、沈黙が訪れる。
「……あの、もうすぐ旦那が帰ってくるんです……」
「ふうん、じゃあ早くしゃぶってくださいよ、そしたら黙っておいてあげますから♡」
ね?と田中さんはズボンのチャックを下ろす。
ぼろんと出てきたのはナスのように太いちんぽ。血管が浮き出ていて強そうな性器に、僕は生唾をごきゅりと飲んだ。
ちら、田中さんの顔を盗み見る。
「物欲しそうな顔して……悪い人だ♡ちんぽが好きなんだろ?だから旦那以外のヤツと寝てんだ?」
「なんで、それを……」
「だって昨日あんたの旦那とすれ違ったのに、あんたの部屋から違う男の声がすんだもん」
「ッ!!」
「はは♡恥ずかしがってる顔も唆るなぁ……♡」
田中さんはハァと熱い吐息を漏らし、ちんぽを擦った。
くちゅ♡にちゅ♡にち♡
「はぁ♡はぁ♡奥さん……♡はやく♡じゃないと近所中に言いふらしますよ♡」
「わ、わかり、ました……」
──従うしかない。言いふらされてもしも旦那の耳に入ったら……。入ったら……?もし旦那の耳に入ったら何だと言うのだ。離婚?それとも殴られる?そもそも彼は僕に興味なんて……。やめよう、考えるのは。辛くなるだけだ。
「そうそう♡素直で良い子ですね♡」
股間の前にしゃがみ込んだ僕の頭を田中さんの大きな手が撫でる。ゴツゴツしていて、でも、温かい。
僕は彼の性器の裏側を舐めた。根本から先っぽまで、裏筋をねっとりなぞり、亀頭を口に含む。
「んお……ん♡」
大きいちんぽ……♡長さも太さも申し分ない。旦那や中野さんのとも違うソレに、興奮を隠しきれない。
僕は股間をパンパンに腫らしながらちんぽをしゃぶった。
「ああ~いい、奥さん上手いよ、いやホントに」
「んぶ♡ん、ふぅ……♡」
じゅぼ♡じゅぷっ♡じゅぼっ♡
「旦那が羨ましいぜ、ったく……。帰ってきたらこんな美人でエロい男がいるとか……♡あ~ちんこイライラしてきた♡」
「ッぉ、ご……!?」
突如、後頭部を押さえつけられ、喉奥に無理やり肉棒が入ってくる。反射的に身を引くと、それを許さない田中さんが、僕の頭を掴んで腰を押し付けてきた。
「ん"~~~ッ!?♡♡♡」
あ♡こんなのだめ♡口腔から喉奥まで彼のちんぽの形にされてる♡みっちり密着されてる♡
涙と鼻水を垂らしながら頬をすぼめると田中さんが笑った。
「はははっ♡美人のブサイクな顔最高~♡」
「ッゔ♡ゔぅ゙ッ……ん"♡」
おかしい♡こんなに酷いことされてるのに気持ちいいなんて♡絶対おかしい♡
「あ~出る出る♡受け止めろよ♡」
ドクン……♡びゅー♡びゅっ♡びゅっ♡びゅっ♡♡
「お"ぉ……ぐ♡♡むふぅ……ッ♡♡」
すごい量だ。溜まってたのかな。熱くて粘っこくて青臭い。でも、好き♡
「あー……気持ちよかった……♡」
ありがとうな♡と頭を撫でられ、僕の胸はキュンと苦しくなった。精液をごっくんすると田中さんは目元を和らげてにんまり笑うと僕の唇にキスをしてくれた。
「……そろそろご主人帰ってきちゃいますね、じゃあ奥さん♡また今度♡」
キィ……バタン。
玄関ドアが閉まり、僕はしばらくぽけーっとしていた。
恋に落ちたわけじゃない。そうじゃないけど、胸の高鳴りはしばらく収まりそうになかった。
*
夕焼けの色が、古びた団地の壁にやさしく滲んでいた。
忘れていた洗濯物をしまい込むと、ふとどこかの部屋から味噌汁の香りが漂ってくる。
「夕飯の支度しなきゃ……」
時計の針はもうすぐ午後六時を指す。
今日はあの人、早く帰るって言っていたっけ。
「…………」
おかえりなさい、いつもの声を練習するように僕は心の中でそう呟いた。
午後三時過ぎ。インターフォンが鳴った。うとうとしていた僕は驚いて立ち上がり、ドアスコープを覗く。そこには、見慣れない若い男が立っていた。Tシャツにジーンズというラフな格好。目元にわずかに不機嫌そうな影を宿している。
「……はい?」
恐る恐るドアを開けると、男は軽く会釈をして言った。
「すみません、下の203号室の田中です。ちょっと、お話がありまして……」
「あ、はい……何か……?」
男は少し言いづらそうに、だがはっきりとした声で告げた。
「昨日の午後のことなんですが、その、声が……結構、響いてまして」
「……こ、声?」
僕は一瞬で顔が赤くなるのが分かった。だって、昨日の午後といったら……中野さんとセックスをしていたからだ。
「俺、夜勤なんです、昼間は家に居るので……気を付けていただけたらなと……」
「もっ、申し訳ございません!」
恥ずかしくて相手の顔が見れない。
深々とお辞儀をして「今後は気をつけますので……」とドアを閉めようとした次の瞬間──ガッ!と彼の足がドアの間に入ってきた。
「ッ!?」
驚いていると、彼は「もしかして一人であの声を……?」と目を爛々とさせて言った。
「そ、それは……っ」
僕が口籠ると、田中さんはくいっと口角を上げた。何か企んでいるようなその顔に心臓がドクンと高鳴る。
「……言えないんですか?」
田中さんは僕の耳元で囁くように言う。
ハッと息を呑むと、「そりゃそうだ、だって旦那以外の男とヤッてるんだもんなぁ」と声色を変えて言った。
「ッ!!」
ドアノブを握る手が震える。
なんでそれを……。聞きたいけれど、こんな所で話したら誰かに聞かれてしまうかも知れない。
「も、もう帰ってください!」
「ふーん、そういう態度とるんですね。ご主人に言っちゃいますよ?あなたの仕事中に奥さんが他の男のちんぽしゃぶってますよーって」
ニィ、と男は口角を上げた。焦る僕を見て勝ち誇ったような笑みを浮かべている。第一印象とは違う、意地悪な笑みにこっちが本性か……と身構えて体に力が入った。
「ッ……僕に……どうしろと?」
「おっ、話が早い。好きですよ♡そういう男♡」
「……と、とりあえず中に入ってください……ここじゃちょっと……」
僕がそう言うと田中さんは喜んで家に上がった。
──バタン、扉が閉まり、沈黙が訪れる。
「……あの、もうすぐ旦那が帰ってくるんです……」
「ふうん、じゃあ早くしゃぶってくださいよ、そしたら黙っておいてあげますから♡」
ね?と田中さんはズボンのチャックを下ろす。
ぼろんと出てきたのはナスのように太いちんぽ。血管が浮き出ていて強そうな性器に、僕は生唾をごきゅりと飲んだ。
ちら、田中さんの顔を盗み見る。
「物欲しそうな顔して……悪い人だ♡ちんぽが好きなんだろ?だから旦那以外のヤツと寝てんだ?」
「なんで、それを……」
「だって昨日あんたの旦那とすれ違ったのに、あんたの部屋から違う男の声がすんだもん」
「ッ!!」
「はは♡恥ずかしがってる顔も唆るなぁ……♡」
田中さんはハァと熱い吐息を漏らし、ちんぽを擦った。
くちゅ♡にちゅ♡にち♡
「はぁ♡はぁ♡奥さん……♡はやく♡じゃないと近所中に言いふらしますよ♡」
「わ、わかり、ました……」
──従うしかない。言いふらされてもしも旦那の耳に入ったら……。入ったら……?もし旦那の耳に入ったら何だと言うのだ。離婚?それとも殴られる?そもそも彼は僕に興味なんて……。やめよう、考えるのは。辛くなるだけだ。
「そうそう♡素直で良い子ですね♡」
股間の前にしゃがみ込んだ僕の頭を田中さんの大きな手が撫でる。ゴツゴツしていて、でも、温かい。
僕は彼の性器の裏側を舐めた。根本から先っぽまで、裏筋をねっとりなぞり、亀頭を口に含む。
「んお……ん♡」
大きいちんぽ……♡長さも太さも申し分ない。旦那や中野さんのとも違うソレに、興奮を隠しきれない。
僕は股間をパンパンに腫らしながらちんぽをしゃぶった。
「ああ~いい、奥さん上手いよ、いやホントに」
「んぶ♡ん、ふぅ……♡」
じゅぼ♡じゅぷっ♡じゅぼっ♡
「旦那が羨ましいぜ、ったく……。帰ってきたらこんな美人でエロい男がいるとか……♡あ~ちんこイライラしてきた♡」
「ッぉ、ご……!?」
突如、後頭部を押さえつけられ、喉奥に無理やり肉棒が入ってくる。反射的に身を引くと、それを許さない田中さんが、僕の頭を掴んで腰を押し付けてきた。
「ん"~~~ッ!?♡♡♡」
あ♡こんなのだめ♡口腔から喉奥まで彼のちんぽの形にされてる♡みっちり密着されてる♡
涙と鼻水を垂らしながら頬をすぼめると田中さんが笑った。
「はははっ♡美人のブサイクな顔最高~♡」
「ッゔ♡ゔぅ゙ッ……ん"♡」
おかしい♡こんなに酷いことされてるのに気持ちいいなんて♡絶対おかしい♡
「あ~出る出る♡受け止めろよ♡」
ドクン……♡びゅー♡びゅっ♡びゅっ♡びゅっ♡♡
「お"ぉ……ぐ♡♡むふぅ……ッ♡♡」
すごい量だ。溜まってたのかな。熱くて粘っこくて青臭い。でも、好き♡
「あー……気持ちよかった……♡」
ありがとうな♡と頭を撫でられ、僕の胸はキュンと苦しくなった。精液をごっくんすると田中さんは目元を和らげてにんまり笑うと僕の唇にキスをしてくれた。
「……そろそろご主人帰ってきちゃいますね、じゃあ奥さん♡また今度♡」
キィ……バタン。
玄関ドアが閉まり、僕はしばらくぽけーっとしていた。
恋に落ちたわけじゃない。そうじゃないけど、胸の高鳴りはしばらく収まりそうになかった。
*
夕焼けの色が、古びた団地の壁にやさしく滲んでいた。
忘れていた洗濯物をしまい込むと、ふとどこかの部屋から味噌汁の香りが漂ってくる。
「夕飯の支度しなきゃ……」
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