44 / 295
第五章 スポンサー編
第15話‐1 初めてのキス
しおりを挟む
第15話「初めてのキス」
残り2件のスポンサー獲得に行き詰まるヒュアキントスは、狡知の神ロキから作戦を提案されていたのだった・・・
「ちょっと大きな声じゃ言えないな。耳貸して」
ヒュアキントスは素直に耳を貸し、ロキはそっと小声で囁いた。
「ま・く・ら♡」
「………え??」
「だからぁ、枕だよ。枕営業♡」
それを聞いた途端、ヒュアキントスの顔は真っ赤になった。
「!!で、できません!!そんなこと…!」
ロキは爆笑した。
「あっはっは!!冗談に決まってるでしょ!」
「な、何だ~~。もう、からかわないでくださいよ!」
「ごめんごめん。真面目な話、そんなの倫理的にNGだよ。だってハラスメントだからね。地球じゃ枕営業は横行してるみたいだけど、天界では絶対禁止されてるから。それに君達って音楽活動だよね?音楽業界はあのアポロンが牛耳ってるから、あいつはそんな不正は絶対許さないよ」
ヒュアキントスはそれを聞いて安心した。
「お詫びに、とっておきの方法を教えてあげるよ」
「本当ですか!?」
「それはね・・・・・・」
***
「アドニス、ガニュメデス。君達はもうスポンサーが見つかってるけど、頼む、協力してほしい!」
ヒュアキントスは彼らに頭を下げていた。
彼らは顔を見合わせて困惑していた。一体どうしたというのだろう?そう思っていると……
「みんなで番組に出演したいんだ!!」
「番組??」
彼の話はこうだった。
ロキからされた提案というのは、ネット上の人気番組に出演することだった。
ここシリウス及び天界にもネットはあり、地球でいうSNSもあって、ネット上で個人が番組を公開するシステムもある。
地球でいうところのYOUTUBEやニコニコ動画のようなものだ。
このネット番組はTVとは違い、個人が自由に番組(チャンネル)を持つことができ、中にはかなり影響力が高い個人チャンネルもある。
そんな人気チャンネルのゲストとして出演し、企業にアピールすればスポンサーがつくかもしれないということだったのだ・・・。もちろんギャラなどはない。しかし知名度を上げるには良い機会だというのだ。
影響力が高いチャンネルは企業もチェックしていることも多い。
TVに出演するのは難しいが、個人チャンネルであれば可能である。
そんな話を聞いて2人は驚いたのだった。
(そうか……その手があったのか……!さすがだな……)
(へえ、面白そうだな。よし!やってみようか…)
2人は賛成してくれたのだった。ナルキッソスも渋々賛成した。そして早速打ち合わせをし、収録日を迎えたのだった・・・。
残り2件のスポンサー獲得に行き詰まるヒュアキントスは、狡知の神ロキから作戦を提案されていたのだった・・・
「ちょっと大きな声じゃ言えないな。耳貸して」
ヒュアキントスは素直に耳を貸し、ロキはそっと小声で囁いた。
「ま・く・ら♡」
「………え??」
「だからぁ、枕だよ。枕営業♡」
それを聞いた途端、ヒュアキントスの顔は真っ赤になった。
「!!で、できません!!そんなこと…!」
ロキは爆笑した。
「あっはっは!!冗談に決まってるでしょ!」
「な、何だ~~。もう、からかわないでくださいよ!」
「ごめんごめん。真面目な話、そんなの倫理的にNGだよ。だってハラスメントだからね。地球じゃ枕営業は横行してるみたいだけど、天界では絶対禁止されてるから。それに君達って音楽活動だよね?音楽業界はあのアポロンが牛耳ってるから、あいつはそんな不正は絶対許さないよ」
ヒュアキントスはそれを聞いて安心した。
「お詫びに、とっておきの方法を教えてあげるよ」
「本当ですか!?」
「それはね・・・・・・」
***
「アドニス、ガニュメデス。君達はもうスポンサーが見つかってるけど、頼む、協力してほしい!」
ヒュアキントスは彼らに頭を下げていた。
彼らは顔を見合わせて困惑していた。一体どうしたというのだろう?そう思っていると……
「みんなで番組に出演したいんだ!!」
「番組??」
彼の話はこうだった。
ロキからされた提案というのは、ネット上の人気番組に出演することだった。
ここシリウス及び天界にもネットはあり、地球でいうSNSもあって、ネット上で個人が番組を公開するシステムもある。
地球でいうところのYOUTUBEやニコニコ動画のようなものだ。
このネット番組はTVとは違い、個人が自由に番組(チャンネル)を持つことができ、中にはかなり影響力が高い個人チャンネルもある。
そんな人気チャンネルのゲストとして出演し、企業にアピールすればスポンサーがつくかもしれないということだったのだ・・・。もちろんギャラなどはない。しかし知名度を上げるには良い機会だというのだ。
影響力が高いチャンネルは企業もチェックしていることも多い。
TVに出演するのは難しいが、個人チャンネルであれば可能である。
そんな話を聞いて2人は驚いたのだった。
(そうか……その手があったのか……!さすがだな……)
(へえ、面白そうだな。よし!やってみようか…)
2人は賛成してくれたのだった。ナルキッソスも渋々賛成した。そして早速打ち合わせをし、収録日を迎えたのだった・・・。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
