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第十二章 メンバーの危機編
第33話‐2 ナルキッソスの過去
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「……………」
ナルキッソスとヒュアキントスは、2人で笑顔の練習をしていた。
ヒュアキントスが手本を見せて、ナルキッソスはそれを真似ようとするがぎこちない笑顔だった。
(うーん…やっぱり無理に笑顔を作ろうとしても自然な笑顔にならないよな…何か、彼が自然に笑顔になれる良い方法があればいいんだけど…)
「僕は、落ちこぼれの神なんだ」
休憩していると、珍しくナルキッソスが自分のことを語り出した。
いつもはあまり自分のことは話さないのに珍しいなと思いながらも、彼の話を真剣に聞いた。
彼は、ヒュアキントス達と同じく神格が低い植物の神だが、落ちこぼれの烙印を押されてしまったらしい。
その原因は彼が精霊が嫌いだからだった。
彼はその美貌ゆえに非常にモテた。神格が低位の神は精霊から恋愛対象にされることは珍しくなく、精霊からも男女問わずモテていた。
だが彼は朴念仁で誰も相手にしていなかった。
一部の精霊の女性達に逆恨みされ、ひどい目に遭わされたらしい。
そして自分しか好きになれない呪いも、おそらくその精霊からかけられたようだった。
それ以来彼は精霊、特に女性の精霊が苦手になっていた。
植物神というのは精霊とのコネクションが何より重要なので、精霊が苦手な彼は落ちこぼれとなってしまった。それが彼を更に追い詰める結果になってしまったのだった。
「そうだったんだ…そんな過去があったんだね」
(そんなに辛いことがあったのか…何とか力になってあげたいな)
程なくしてミニライブの告知が始まった。収容人数は3千人となる。
美少年達のゴールとなる1万人収容のライブ会場を満員になることの、およそ1/3の会場となり、これを満員にしないと現段階ではゴール達成が難しそうだと予測されていた。
ナルキッソスの問題もあるが、ライブに向けて練習や準備もしないといけず、多忙を極めることになったのだったーーー
そんなある日、ヒュアキントスの元に突然の来客があった。
それは伝令の神であるヘルメスだった。
ナルキッソスとヒュアキントスは、2人で笑顔の練習をしていた。
ヒュアキントスが手本を見せて、ナルキッソスはそれを真似ようとするがぎこちない笑顔だった。
(うーん…やっぱり無理に笑顔を作ろうとしても自然な笑顔にならないよな…何か、彼が自然に笑顔になれる良い方法があればいいんだけど…)
「僕は、落ちこぼれの神なんだ」
休憩していると、珍しくナルキッソスが自分のことを語り出した。
いつもはあまり自分のことは話さないのに珍しいなと思いながらも、彼の話を真剣に聞いた。
彼は、ヒュアキントス達と同じく神格が低い植物の神だが、落ちこぼれの烙印を押されてしまったらしい。
その原因は彼が精霊が嫌いだからだった。
彼はその美貌ゆえに非常にモテた。神格が低位の神は精霊から恋愛対象にされることは珍しくなく、精霊からも男女問わずモテていた。
だが彼は朴念仁で誰も相手にしていなかった。
一部の精霊の女性達に逆恨みされ、ひどい目に遭わされたらしい。
そして自分しか好きになれない呪いも、おそらくその精霊からかけられたようだった。
それ以来彼は精霊、特に女性の精霊が苦手になっていた。
植物神というのは精霊とのコネクションが何より重要なので、精霊が苦手な彼は落ちこぼれとなってしまった。それが彼を更に追い詰める結果になってしまったのだった。
「そうだったんだ…そんな過去があったんだね」
(そんなに辛いことがあったのか…何とか力になってあげたいな)
程なくしてミニライブの告知が始まった。収容人数は3千人となる。
美少年達のゴールとなる1万人収容のライブ会場を満員になることの、およそ1/3の会場となり、これを満員にしないと現段階ではゴール達成が難しそうだと予測されていた。
ナルキッソスの問題もあるが、ライブに向けて練習や準備もしないといけず、多忙を極めることになったのだったーーー
そんなある日、ヒュアキントスの元に突然の来客があった。
それは伝令の神であるヘルメスだった。
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