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第十四章 恋愛禁止編
第38話‐1 愛の神エロス
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第38話「愛の神エロス」
ヒュアキントスは深夜に寮を抜け出し、アポロンと会っていた。
一方、時は同じくしてーーー
ガニュメデスは、美少年達が最初に集められたビルの一室に来ていた。
そして画面越しにマスターと話していた。
「いやー、私が思っていた以上だね。ナルキッソス君は覚醒したといっていいだろう。荒療治だったのが功を奏したようだね」
マスターは満足そうな表情を浮かべてそう言った。
「ええ、そうですね。これで彼も自信がついたことでしょうし、今後の活躍に期待したいですね」
ガニュメデスが答えると、マスターは少し声のトーンを落として話し始めた。
「しかし、ナルキッソス君のセンターも盛り上がっていたことだし、これまでは君がセンター固定だったが、これからはセンターを変動させても良さそうだな。地球のアイドルグループでもよくあることだしな」
それを聞いたガニュメデスは思わず表情を変えた。
マスターの提案に反論しようと思ったその時だったーーー
「!?」
突然ドアが開き、ある者が部屋に入ってきたのだ。
「あなたは・・・!」
「おや済まないね、ガニュメデス君。彼にも来てもらうことを言ってなくて。そう、我々と同じこのプロジェクトの運営側であるーーー」
「やあ、ガニュメデス。会うのは久しぶりかな?君もずいぶん忙しそうだったからね。メンバーと運営を兼任している上に、高位の神々のお酌役の仕事もこなしてるんだもんね」
そう話しかけてきたのはガニュメデスの少し上くらいの外見年齢の、少年神だった。
特徴的なのは天使のように白い大きな翼があり、頭の上に金色の輪がある。
金色の柔らかい髪に碧眼の、いたずらっぽい大きな瞳をした、美しい少年だった。
だが少年の姿をしていてもその神々しさは尋常ではなく、明らかに格上の存在であることを感じ取らせていた。
「お久しぶりです。……エロス様」
エロスと呼ばれた少年神は不敵な笑みを浮かべていたが、その瞳の奥は全く笑ってなかったのだったーーー
ヒュアキントスは深夜に寮を抜け出し、アポロンと会っていた。
一方、時は同じくしてーーー
ガニュメデスは、美少年達が最初に集められたビルの一室に来ていた。
そして画面越しにマスターと話していた。
「いやー、私が思っていた以上だね。ナルキッソス君は覚醒したといっていいだろう。荒療治だったのが功を奏したようだね」
マスターは満足そうな表情を浮かべてそう言った。
「ええ、そうですね。これで彼も自信がついたことでしょうし、今後の活躍に期待したいですね」
ガニュメデスが答えると、マスターは少し声のトーンを落として話し始めた。
「しかし、ナルキッソス君のセンターも盛り上がっていたことだし、これまでは君がセンター固定だったが、これからはセンターを変動させても良さそうだな。地球のアイドルグループでもよくあることだしな」
それを聞いたガニュメデスは思わず表情を変えた。
マスターの提案に反論しようと思ったその時だったーーー
「!?」
突然ドアが開き、ある者が部屋に入ってきたのだ。
「あなたは・・・!」
「おや済まないね、ガニュメデス君。彼にも来てもらうことを言ってなくて。そう、我々と同じこのプロジェクトの運営側であるーーー」
「やあ、ガニュメデス。会うのは久しぶりかな?君もずいぶん忙しそうだったからね。メンバーと運営を兼任している上に、高位の神々のお酌役の仕事もこなしてるんだもんね」
そう話しかけてきたのはガニュメデスの少し上くらいの外見年齢の、少年神だった。
特徴的なのは天使のように白い大きな翼があり、頭の上に金色の輪がある。
金色の柔らかい髪に碧眼の、いたずらっぽい大きな瞳をした、美しい少年だった。
だが少年の姿をしていてもその神々しさは尋常ではなく、明らかに格上の存在であることを感じ取らせていた。
「お久しぶりです。……エロス様」
エロスと呼ばれた少年神は不敵な笑みを浮かべていたが、その瞳の奥は全く笑ってなかったのだったーーー
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