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第十四章 恋愛禁止編
第39話‐1 恋愛禁止令
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第39話「恋愛禁止令」
まるでこれから起きる出来事を楽しんでいるかのような表情にゾッとしたが、それよりも気になることがあったので勇気を出して尋ねた。
「あ、あの!なぜ、恋愛をしてはいけないんですか?いくら契約だといっても、禁止されるほど悪いことなんでしょうか?」
その問いにエロスは眉一つ動かさずに言った。
「君達は自分の立場をわかってないようだね」
「え……?」
「君とアドニス君は、罪を犯して神格を失った。それも大罪をね。その罪も忘れて恋愛に現を抜かすなんて、いいご身分だね」
そう言われた瞬間、ヒュアキントスとアドニスの顔が青ざめたのがわかった。
確かにその通りだと思ったからだ。自分達の罪は許されるものではないのだ。命を失ってもおかしくないほど重い罪なのだからーーー
「君達に恋愛禁止を課したのはね。君達の覚悟を試したかったからだよ。君達2人は罪を犯して神格を失ってるし、ナルキッソス君は神として落ちこぼれの烙印を押されてる。そんな底辺の君達がどうやったら高みへと上り詰められるのか……それを見定めようと思ってね。まあ、僕が手を下すまでもないだろうけどね」
「……っ!」
「だが失望したよ。決まりも守れないなんて。君達2人は違反したわけだから…脱退してもらうしかないかな」
「!!」
2人ともショックのあまり言葉を失っていたが、それは他のメンバーも同じようだった。
***
一方、アポロンは美少年達が所属している事務所に赴き、彼らの恋愛禁止の契約を解除するよう交渉していた。
だがそこで衝撃の事実を知ることとなるのだった。
(何だと・・・彼らの恋愛禁止の契約には、エロスが関与しているのか!?)
アポロンは、ヒュアキントスと想い合っていることがわかり、彼と正式に恋人になるために恋愛禁止を解除させようと考えていた。
彼らが所属しているのは名もない弱小事務所であり、音楽界のトップである主神のアポロンであれば、契約を変えさせることなど造作もないことだった。
だから早速行動に移したのだがーーー彼も想定できない事実を目の当たりにすることとなった。
(どういうことだ…あのエロスが関わっているとは・・・愛の神であるエロスであれば、恋愛を禁じる契約は覆せないだろうな・・・。しかしなぜエロスがこのような無名事務所に関わっている?これは詳しく調べる必要が有りそうだな……)
まるでこれから起きる出来事を楽しんでいるかのような表情にゾッとしたが、それよりも気になることがあったので勇気を出して尋ねた。
「あ、あの!なぜ、恋愛をしてはいけないんですか?いくら契約だといっても、禁止されるほど悪いことなんでしょうか?」
その問いにエロスは眉一つ動かさずに言った。
「君達は自分の立場をわかってないようだね」
「え……?」
「君とアドニス君は、罪を犯して神格を失った。それも大罪をね。その罪も忘れて恋愛に現を抜かすなんて、いいご身分だね」
そう言われた瞬間、ヒュアキントスとアドニスの顔が青ざめたのがわかった。
確かにその通りだと思ったからだ。自分達の罪は許されるものではないのだ。命を失ってもおかしくないほど重い罪なのだからーーー
「君達に恋愛禁止を課したのはね。君達の覚悟を試したかったからだよ。君達2人は罪を犯して神格を失ってるし、ナルキッソス君は神として落ちこぼれの烙印を押されてる。そんな底辺の君達がどうやったら高みへと上り詰められるのか……それを見定めようと思ってね。まあ、僕が手を下すまでもないだろうけどね」
「……っ!」
「だが失望したよ。決まりも守れないなんて。君達2人は違反したわけだから…脱退してもらうしかないかな」
「!!」
2人ともショックのあまり言葉を失っていたが、それは他のメンバーも同じようだった。
***
一方、アポロンは美少年達が所属している事務所に赴き、彼らの恋愛禁止の契約を解除するよう交渉していた。
だがそこで衝撃の事実を知ることとなるのだった。
(何だと・・・彼らの恋愛禁止の契約には、エロスが関与しているのか!?)
アポロンは、ヒュアキントスと想い合っていることがわかり、彼と正式に恋人になるために恋愛禁止を解除させようと考えていた。
彼らが所属しているのは名もない弱小事務所であり、音楽界のトップである主神のアポロンであれば、契約を変えさせることなど造作もないことだった。
だから早速行動に移したのだがーーー彼も想定できない事実を目の当たりにすることとなった。
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