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第十五章 愛に悩む美少年達編
第41話‐1 アポロンの罪
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第41話「アポロンの罪」
ヒュアキントスはこれまで秘密にして隠してきたことを、アポロンに打ち明けた。
嫌われてしまうことも覚悟で・・・。
アポロンは黙って話を聞いてくれていた。
「僕は…1万3千年前にアトランティスで、罪を犯しました。死んでいてもおかしくないほどの…。僕は、貴方の隣に立つ資格なんてないんです。貴方と一緒になることなんて、最初から許されないんです……」
そこまで言うと、涙が溢れそうになるのを必死になって堪えた。
もう限界だったのだ。これ以上嘘をつくことなどできなかった。軽蔑されても構わないと思った。
だが、返ってきた言葉は意外なものだった。
「……そうか。ありがとう。話してくれて」
アポロンは優しく微笑み、そして全く予想外の言葉を返してきたのだった。
「実はね。私も君に隠していたことがあるんだ。隠すつもりはなかったのだがね。君と恋人になって、打ち明けるつもりだった」
「………え?」
まさかそんな言葉が返ってくるとは思ってもみなかった。
そしてアポロンは告げた。衝撃的な言葉をーーー
「ヒュアキントス。君だけではないんだ。私も罪を犯している」
「え……!?」
ヒュアキントスは耳を疑った。まさか高位の神であり完全無欠とも思えるアポロンが罪を犯したことがあるとは、あまりに予想外だったからだ。
すると、さらに信じられない言葉が続いたのだった。
「以前、君はある者から私の過去について出鱈目を吹き込まれていたね。その話はほとんどは作り話だが…1つ本当の話もあるんだ」
「………」
「それは、私にとって初恋の話だ。私は、初恋相手に運命的な恋をした。まさに盲目的な恋だった。だが彼女は私の想いに応えてはくれなかった。当時の私は神としてまだ若く愚かだった。私は彼女への想いをどうしても諦められず、彼女に何度も何度も求愛し、それでも彼女は逃げるばかりだった。私は彼女を追いかけ続け、待ち伏せするようになり、彼女を追い詰めていたことにも気付けなかった。そして…」
アポロンは一旦言葉を止め、そして意を決したように続きを話した。
「彼女はついに被害届を出した。そして、私は罪に問われてしまった」
「そ、そんな……!」
あまりのことにヒュアキントスは絶句してしまった。
そんなことがあったなんて思いもしなかった。いや、考えもしなかったという方が正しいのかもしれない。
だってあまりにもイメージと違いすぎるから……。
ヒュアキントスはこれまで秘密にして隠してきたことを、アポロンに打ち明けた。
嫌われてしまうことも覚悟で・・・。
アポロンは黙って話を聞いてくれていた。
「僕は…1万3千年前にアトランティスで、罪を犯しました。死んでいてもおかしくないほどの…。僕は、貴方の隣に立つ資格なんてないんです。貴方と一緒になることなんて、最初から許されないんです……」
そこまで言うと、涙が溢れそうになるのを必死になって堪えた。
もう限界だったのだ。これ以上嘘をつくことなどできなかった。軽蔑されても構わないと思った。
だが、返ってきた言葉は意外なものだった。
「……そうか。ありがとう。話してくれて」
アポロンは優しく微笑み、そして全く予想外の言葉を返してきたのだった。
「実はね。私も君に隠していたことがあるんだ。隠すつもりはなかったのだがね。君と恋人になって、打ち明けるつもりだった」
「………え?」
まさかそんな言葉が返ってくるとは思ってもみなかった。
そしてアポロンは告げた。衝撃的な言葉をーーー
「ヒュアキントス。君だけではないんだ。私も罪を犯している」
「え……!?」
ヒュアキントスは耳を疑った。まさか高位の神であり完全無欠とも思えるアポロンが罪を犯したことがあるとは、あまりに予想外だったからだ。
すると、さらに信じられない言葉が続いたのだった。
「以前、君はある者から私の過去について出鱈目を吹き込まれていたね。その話はほとんどは作り話だが…1つ本当の話もあるんだ」
「………」
「それは、私にとって初恋の話だ。私は、初恋相手に運命的な恋をした。まさに盲目的な恋だった。だが彼女は私の想いに応えてはくれなかった。当時の私は神としてまだ若く愚かだった。私は彼女への想いをどうしても諦められず、彼女に何度も何度も求愛し、それでも彼女は逃げるばかりだった。私は彼女を追いかけ続け、待ち伏せするようになり、彼女を追い詰めていたことにも気付けなかった。そして…」
アポロンは一旦言葉を止め、そして意を決したように続きを話した。
「彼女はついに被害届を出した。そして、私は罪に問われてしまった」
「そ、そんな……!」
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