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第二十一章 新たな仲間編
第63話‐2 新たなゴール
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後日、美少年達はアポロンに召集されていた。
彼から大事な話があるらしい。
「単刀直入に言おう。君達のゴールについてだ」
アポロンは真剣そのものの表情で言った。
「当初、1万人のライブ会場を満員にすることだったそうだね。だが事情が大きく変わってしまった。『君達のパフォーマンスでエロスを認めさせる』ことがゴールに変わった」
「エロス様を認めさせる…?どうやってですか?」
「あのエロスの心を動かすことは容易ではない。それも地球由来の文化でとなると、さらに難易度は上がるだろう」
「………」
「エロスにとって、君達のことは娯楽に過ぎない。だが、君達に興味関心があるからこそだ。ならば勝機は必ずある。まず、君達が一致団結し、そして今以上に技量を高めることが必要だ。彼を認めさせるとはいわば『ファンにさせる』ということに等しいからね」
「そんなことが可能なのでしょうか…」
リーダーのヒュアキントスが不安げに尋ねる。
「もちろん私も協力する。私と君達はもはや運命共同体だ。君達に課せられたユニット対決だが、それぞれの課題を見つけ克服していく機会にしたいと思っている。そして、個人レッスンも今後は増やしていくつもりだ」
エロスを認めさせるという難題。
流れ上、アポロンとエロスの勝負のようになってしまったが、これはヒュアキントスとアドニスの問題でもあり、美少年達の問題なのだ。
つまり実質的には美少年達とエロスの勝負なのである。
だがアポロンは自分も運命共同体だと覚悟を決めていた。
この5人で必ず乗り越えていこうと決意したのだ。
アポロンが監督役となり、美少年達はエロスとの勝負に挑むこととなった。
(本来は恋愛禁止令により会えないが、仕事上であればヒュアキントスと会えるからな…)
アポロンはこっそりそう考えていた。
「アポロン様。貴方と5人でゴール達成を目指す運命共同体であれば、僕達がゴール達成した際に『叶えたい願望』を貴方とも共有した方がいいと思います」
エースであるガニュメデスがそう発言した。
「なるほど。譲れぬものを共有して結束を深めるわけか。ぜひ聞かせてくれないか?」
(え…でもナルキッソスは…)
ヒュアキントスはナルキッソスの秘密を明かしていいのか懸念したが、ガニュメデスとアドニスは望みを明かした。
「僕は木星の衛星をもらうことです」
「俺とヒュアは神格を取り戻すことです」
「僕は自分しか愛せない呪いを解除することでした。でも、その呪いはなぜか解除されつつあるようです」
「「「え!!」」」
ナルキッソスはあっさりと秘密を明かした。
そして呪いが解除されつつあるという事実も、ヒュアキントス以外は初耳だった。
「そ、そうか…。私も言わないといけないな。私は、ヒュアキントスと正式に恋人になることだ」
「・・・!」
堂々と宣言され、ヒュアキントスは顔から火が出そうなほど真っ赤になった。
こうして5人はそれぞれの譲れない願いを共有し、結束を深めたのだった。
第64話に続く・・・
彼から大事な話があるらしい。
「単刀直入に言おう。君達のゴールについてだ」
アポロンは真剣そのものの表情で言った。
「当初、1万人のライブ会場を満員にすることだったそうだね。だが事情が大きく変わってしまった。『君達のパフォーマンスでエロスを認めさせる』ことがゴールに変わった」
「エロス様を認めさせる…?どうやってですか?」
「あのエロスの心を動かすことは容易ではない。それも地球由来の文化でとなると、さらに難易度は上がるだろう」
「………」
「エロスにとって、君達のことは娯楽に過ぎない。だが、君達に興味関心があるからこそだ。ならば勝機は必ずある。まず、君達が一致団結し、そして今以上に技量を高めることが必要だ。彼を認めさせるとはいわば『ファンにさせる』ということに等しいからね」
「そんなことが可能なのでしょうか…」
リーダーのヒュアキントスが不安げに尋ねる。
「もちろん私も協力する。私と君達はもはや運命共同体だ。君達に課せられたユニット対決だが、それぞれの課題を見つけ克服していく機会にしたいと思っている。そして、個人レッスンも今後は増やしていくつもりだ」
エロスを認めさせるという難題。
流れ上、アポロンとエロスの勝負のようになってしまったが、これはヒュアキントスとアドニスの問題でもあり、美少年達の問題なのだ。
つまり実質的には美少年達とエロスの勝負なのである。
だがアポロンは自分も運命共同体だと覚悟を決めていた。
この5人で必ず乗り越えていこうと決意したのだ。
アポロンが監督役となり、美少年達はエロスとの勝負に挑むこととなった。
(本来は恋愛禁止令により会えないが、仕事上であればヒュアキントスと会えるからな…)
アポロンはこっそりそう考えていた。
「アポロン様。貴方と5人でゴール達成を目指す運命共同体であれば、僕達がゴール達成した際に『叶えたい願望』を貴方とも共有した方がいいと思います」
エースであるガニュメデスがそう発言した。
「なるほど。譲れぬものを共有して結束を深めるわけか。ぜひ聞かせてくれないか?」
(え…でもナルキッソスは…)
ヒュアキントスはナルキッソスの秘密を明かしていいのか懸念したが、ガニュメデスとアドニスは望みを明かした。
「僕は木星の衛星をもらうことです」
「俺とヒュアは神格を取り戻すことです」
「僕は自分しか愛せない呪いを解除することでした。でも、その呪いはなぜか解除されつつあるようです」
「「「え!!」」」
ナルキッソスはあっさりと秘密を明かした。
そして呪いが解除されつつあるという事実も、ヒュアキントス以外は初耳だった。
「そ、そうか…。私も言わないといけないな。私は、ヒュアキントスと正式に恋人になることだ」
「・・・!」
堂々と宣言され、ヒュアキントスは顔から火が出そうなほど真っ赤になった。
こうして5人はそれぞれの譲れない願いを共有し、結束を深めたのだった。
第64話に続く・・・
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