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第二十一章 新たな仲間編
第63話‐1 新たなゴール
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第63話「新たなゴール」
「ちょっと、おじさん!一体どういうこと?」
ユニットの話し合いが終わり、美少年達の指示役である謎の男「マスター」の正体はあの狡知の神ロキだったとあっさり明かされたアドニスは、彼に詰め寄っていた。
アドニスはロキと仲良くなっていて、気楽におじさん呼ばわりする仲になっていたのだった。
「それに、おじさんが俺に女の子達を紹介したよね?マスターなら恋愛禁止だって知ってたのに!」
「あー、ごめん。エロスに命令されたんだよ、君達を試すようにって」
「そんな…!卑怯だよ!」
「仕方ないよ、エロスの命令だったんだから。君だって良い思いをしたんだろ?それに誘惑に負けたのは君だ」
「・・・そうだけどさ……」
「まあ、この対決に勝てば恋愛禁止令も解除されるんだ。また女の子を紹介するからさ。それに、アフロディーテとも付き合えるチャンスだぞ?」
「………。いや、俺は、女遊びも恋愛もする資格ないから・・・」
「おやおや、罪の意識に縛られてるのかい?心情はわかるけど、君は神としてまだ未熟だな~」
ロキはニヤニヤしながらそう言った。
「え…?どういうこと?」
「君はアトランティス人を救えなかったことに罪悪感があるんだろう。だが、禁欲をするのは自己満足だ。君は向き合うことから逃げてるんだよ」
「そんなこと…!」
アドニスはムッとして反論しようとするのをロキは構わず続けた。
「いいかい、よく聞き給え。アトランティス人は水没して多くが命を落とした。だが彼らの魂は消滅したわけじゃない。今も、地球で輪廻転生を繰り返し続けてるんだ」
「えっ!?」
それは初耳だった。アドニスは思わず目を見開く。
「知らなかったのか……。君がすべきことは罪悪感に苦しむことより、神格を取り戻すことだ。そして、今も輪廻転生して生き続けている彼らのために何ができるか考えることだ。それこそ償いじゃないか?」
その言葉にハッとしたアドニスだった。
「そのためにも1日でも早く神格を取り戻す。それが君が今すべきことだと僕は思うけどね」
「・・・わかった」
確かにその通りだと思った。
自分はアトランティス人のために何をすべきか、どうあるべきかを考えなくてはならないのかもしれない。
(俺は・・・)
この時初めて、自分の中で何かが吹っ切れたような気がしたのだった・・・。
「ちょっと、おじさん!一体どういうこと?」
ユニットの話し合いが終わり、美少年達の指示役である謎の男「マスター」の正体はあの狡知の神ロキだったとあっさり明かされたアドニスは、彼に詰め寄っていた。
アドニスはロキと仲良くなっていて、気楽におじさん呼ばわりする仲になっていたのだった。
「それに、おじさんが俺に女の子達を紹介したよね?マスターなら恋愛禁止だって知ってたのに!」
「あー、ごめん。エロスに命令されたんだよ、君達を試すようにって」
「そんな…!卑怯だよ!」
「仕方ないよ、エロスの命令だったんだから。君だって良い思いをしたんだろ?それに誘惑に負けたのは君だ」
「・・・そうだけどさ……」
「まあ、この対決に勝てば恋愛禁止令も解除されるんだ。また女の子を紹介するからさ。それに、アフロディーテとも付き合えるチャンスだぞ?」
「………。いや、俺は、女遊びも恋愛もする資格ないから・・・」
「おやおや、罪の意識に縛られてるのかい?心情はわかるけど、君は神としてまだ未熟だな~」
ロキはニヤニヤしながらそう言った。
「え…?どういうこと?」
「君はアトランティス人を救えなかったことに罪悪感があるんだろう。だが、禁欲をするのは自己満足だ。君は向き合うことから逃げてるんだよ」
「そんなこと…!」
アドニスはムッとして反論しようとするのをロキは構わず続けた。
「いいかい、よく聞き給え。アトランティス人は水没して多くが命を落とした。だが彼らの魂は消滅したわけじゃない。今も、地球で輪廻転生を繰り返し続けてるんだ」
「えっ!?」
それは初耳だった。アドニスは思わず目を見開く。
「知らなかったのか……。君がすべきことは罪悪感に苦しむことより、神格を取り戻すことだ。そして、今も輪廻転生して生き続けている彼らのために何ができるか考えることだ。それこそ償いじゃないか?」
その言葉にハッとしたアドニスだった。
「そのためにも1日でも早く神格を取り戻す。それが君が今すべきことだと僕は思うけどね」
「・・・わかった」
確かにその通りだと思った。
自分はアトランティス人のために何をすべきか、どうあるべきかを考えなくてはならないのかもしれない。
(俺は・・・)
この時初めて、自分の中で何かが吹っ切れたような気がしたのだった・・・。
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