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第二十四章 ユニット対決開始編
第73話‐1 ナルシスト
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第73話 「ナルシスト」
オリンポス12神とエロスによる会議が終わった後、伝令の神ヘルメスは自室で作詞をしていた。
ユニット対決で、ヒュアキントスとナルキッソスが歌う曲の作詞だ。
一度完成させていたが、思いついて新しく書き直しているところだ。
(いや、これではだめだな。彼を表現するにはもっとーー)
詞を書いては納得いかず書き直す作業を繰り返し続けていた。
ある人のことを想いながら作詞をしていたのだーー
やっと納得いくものが完成できた時、すでに明け方になっていた。
***
美少年達は裏で何が起きているか何も知らず、ユニット対決の練習や準備に勤しんでいた。
ヒュアキントスとナルキッソス組は順調に練習を重ねていた。
アドニスとガニュメデス組がどうしているか気になっていたが、連絡を取ることができず寂しさを募らせていた。
(アドニス…ガニュメデス…どうしてるかな?みんなで会いたいな…)
ヒュアキントスはそう考えていた。
そんな時だった。
トントントン、ガチャッ
誰かが部屋に入ってきたようだ。振り向くとそこにいたのはヘルメスだった。
「やあ、頑張ってるね、二人とも」
そう言って微笑んでいた。その表情からは疲労の色が窺えるようだった。
「ヘルメス様!お疲れ様です!どうしたんですか?」
ヒュアキントスは心配そうに尋ねたがヘルメスは笑って答えた。
「君達に伝達があってね。歌詞を作り直したんだ。今度仮レコーディングするからそのつもりでいてくれ」
「はい!わかりました!」
「それと…今回のユニット対決は想定より反響が大きくてね。シリウス中で注目してるといって過言ではない。急遽決まったんだが、CDの売上対決だけでなくライブ開催での対決も取り入れることになってね」
「そうなんですか!?」
「ああ。そこでファン投票による対決も予定している。君達は2人ともダンスが上手いから、歌以外でアピールできるチャンスだと思うんだ」
「なるほど……!」
ヒュアキントスとナルキッソス組は、ダンスは得意だが2人とも歌が課題だった。確かにCDの売上だけだと不利といえる。
(そこでアドニス達と会えるのか…よーし、頑張るぞ!)
ヒュアキントスは2人と会えることに嬉しさを感じていた。
オリンポス12神とエロスによる会議が終わった後、伝令の神ヘルメスは自室で作詞をしていた。
ユニット対決で、ヒュアキントスとナルキッソスが歌う曲の作詞だ。
一度完成させていたが、思いついて新しく書き直しているところだ。
(いや、これではだめだな。彼を表現するにはもっとーー)
詞を書いては納得いかず書き直す作業を繰り返し続けていた。
ある人のことを想いながら作詞をしていたのだーー
やっと納得いくものが完成できた時、すでに明け方になっていた。
***
美少年達は裏で何が起きているか何も知らず、ユニット対決の練習や準備に勤しんでいた。
ヒュアキントスとナルキッソス組は順調に練習を重ねていた。
アドニスとガニュメデス組がどうしているか気になっていたが、連絡を取ることができず寂しさを募らせていた。
(アドニス…ガニュメデス…どうしてるかな?みんなで会いたいな…)
ヒュアキントスはそう考えていた。
そんな時だった。
トントントン、ガチャッ
誰かが部屋に入ってきたようだ。振り向くとそこにいたのはヘルメスだった。
「やあ、頑張ってるね、二人とも」
そう言って微笑んでいた。その表情からは疲労の色が窺えるようだった。
「ヘルメス様!お疲れ様です!どうしたんですか?」
ヒュアキントスは心配そうに尋ねたがヘルメスは笑って答えた。
「君達に伝達があってね。歌詞を作り直したんだ。今度仮レコーディングするからそのつもりでいてくれ」
「はい!わかりました!」
「それと…今回のユニット対決は想定より反響が大きくてね。シリウス中で注目してるといって過言ではない。急遽決まったんだが、CDの売上対決だけでなくライブ開催での対決も取り入れることになってね」
「そうなんですか!?」
「ああ。そこでファン投票による対決も予定している。君達は2人ともダンスが上手いから、歌以外でアピールできるチャンスだと思うんだ」
「なるほど……!」
ヒュアキントスとナルキッソス組は、ダンスは得意だが2人とも歌が課題だった。確かにCDの売上だけだと不利といえる。
(そこでアドニス達と会えるのか…よーし、頑張るぞ!)
ヒュアキントスは2人と会えることに嬉しさを感じていた。
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