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第二十四章 ユニット対決開始編
第73話‐2 ナルシスト
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その夜、ヘルメスはユニット対決のもう1人の発案者であるロキと会合していた。
先日のオリンポス12神とエロスとの会議の内容を、彼にも伝えておく必要があったからだ。
「そうか……この所、どうもおかしな流れを感じていたが…。まさかここまで大ごとになるとはね……」
ロキは深刻な表情を浮かべていた。
「ええ。ただのお祭り騒ぎの企画の範疇を越えてしまった。まさか、あの子達の中に、処刑を保留され更生中の子がいたなんて知らなかったから…」
ヘルメスはそう言って俯いていた。
(まあ、僕は知ってたんだけど…それは黙っていよう)
ロキは内心そう考えていた。
「しかし、オリンポス12神まで介入してくるとはね。君から見て誰が厄介そうなんだい?」
「やはりポセイドン殿ですね。相当お怒りの様子だった。そしてアレスとヘパイストスが反対派で他はまだわからない。エロスもあの通り厄介な方ですし…」
「13人中11人を肯定派にしないといけないとなると、仮に残り全員が認めても、その4人から最低2人は変えさせないといけないわけか」
「ええ。それに現段階では6人が肯定側ですが、中立的な者もいる。どちらに転ぶかわかりません」
「ふむ……。なかなか厳しい状況だね」
「そうですね……。正直、私もどうすれば良いのか、さっぱりわからなくて……。ただ、一つだけ言えるのは、彼らを救うために全力を尽くすつもりです」
「そうだね。僕も協力するよ」
「ありがとうございます」
2人の間には重い空気が流れていた。
「だがね。対決は対決だ。僕は君に負けるつもりはないよ!」
ロキは好戦的な目つきでそう言った。
想定を越える事態にはなったが、未だヘルメスに負けたくないプライドは残っていた。
ヘルメスはそれを聞き、ニヤリと笑った。
「ふふっ、望むところです」
***
こうして、アイドルユニット対決は新たな局面を迎えようとしていたのだった。
数日後、アイドルユニット対決イベントの詳細が発表された。
会場はシリウスにあるスタジアムだった。
対戦方式は、各組毎にライブパフォーマンスをする。
その後、会場のファンによる投票結果、及びネット視聴者による投票で勝敗が決まる。
この勝敗によりひとまず、勝った側は先制点を取った形になる。
負けた側も、まだ逆転する可能性は残されている。
ヒュアキントスは、アドニス達と久しぶりに会えることを心待ちにしながら、レッスンや仕事をこなしていた。
日々が過ぎていき、ヒュアキントスとナルキッソスは仮レコーディングを行うことになった。
「曲は同じだけど歌詞が変わってるんだよね?どんな感じなんだろう?」
ヒュアキントスは少しワクワクしていた。ナルキッソスはいつもと変わらずクールな表情を崩さなかった。
だがーーー彼のクールな態度は一気に崩れることになるのだった。
先日のオリンポス12神とエロスとの会議の内容を、彼にも伝えておく必要があったからだ。
「そうか……この所、どうもおかしな流れを感じていたが…。まさかここまで大ごとになるとはね……」
ロキは深刻な表情を浮かべていた。
「ええ。ただのお祭り騒ぎの企画の範疇を越えてしまった。まさか、あの子達の中に、処刑を保留され更生中の子がいたなんて知らなかったから…」
ヘルメスはそう言って俯いていた。
(まあ、僕は知ってたんだけど…それは黙っていよう)
ロキは内心そう考えていた。
「しかし、オリンポス12神まで介入してくるとはね。君から見て誰が厄介そうなんだい?」
「やはりポセイドン殿ですね。相当お怒りの様子だった。そしてアレスとヘパイストスが反対派で他はまだわからない。エロスもあの通り厄介な方ですし…」
「13人中11人を肯定派にしないといけないとなると、仮に残り全員が認めても、その4人から最低2人は変えさせないといけないわけか」
「ええ。それに現段階では6人が肯定側ですが、中立的な者もいる。どちらに転ぶかわかりません」
「ふむ……。なかなか厳しい状況だね」
「そうですね……。正直、私もどうすれば良いのか、さっぱりわからなくて……。ただ、一つだけ言えるのは、彼らを救うために全力を尽くすつもりです」
「そうだね。僕も協力するよ」
「ありがとうございます」
2人の間には重い空気が流れていた。
「だがね。対決は対決だ。僕は君に負けるつもりはないよ!」
ロキは好戦的な目つきでそう言った。
想定を越える事態にはなったが、未だヘルメスに負けたくないプライドは残っていた。
ヘルメスはそれを聞き、ニヤリと笑った。
「ふふっ、望むところです」
***
こうして、アイドルユニット対決は新たな局面を迎えようとしていたのだった。
数日後、アイドルユニット対決イベントの詳細が発表された。
会場はシリウスにあるスタジアムだった。
対戦方式は、各組毎にライブパフォーマンスをする。
その後、会場のファンによる投票結果、及びネット視聴者による投票で勝敗が決まる。
この勝敗によりひとまず、勝った側は先制点を取った形になる。
負けた側も、まだ逆転する可能性は残されている。
ヒュアキントスは、アドニス達と久しぶりに会えることを心待ちにしながら、レッスンや仕事をこなしていた。
日々が過ぎていき、ヒュアキントスとナルキッソスは仮レコーディングを行うことになった。
「曲は同じだけど歌詞が変わってるんだよね?どんな感じなんだろう?」
ヒュアキントスは少しワクワクしていた。ナルキッソスはいつもと変わらずクールな表情を崩さなかった。
だがーーー彼のクールな態度は一気に崩れることになるのだった。
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