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第二十四章 ユニット対決開始編
第78話‐1 ユニット対決第一段 勝敗結果
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第78話「ユニット対決第一段 勝敗結果」
こうして全ての演目が終わり、ユニット対決第一弾となるライブイベントは無事終了した。
だが、このイベントは観客及びネット観覧者達による投票によって勝者が決まる。
得票数が多い方が勝ちになるのだ。
開票結果は後日発表される予定だが、現時点ではまだ決まっていない。
果たして、その結果はどうなるのか……?
***
舞台裏では出番を終えた美少年達が休憩していた。
やはりアドニスとガニュメデスの2人はヒュアキントス達と関わろうとしない。
2人はさっさと自分達の楽屋に戻ろうとしていたが、ヒュアキントスは慌てて追いかけた。
「お疲れ!2人ともすごかったよ。悔しいけど、僕の負けだよ」
ヒュアキントスはいつものように明るく話しかけるが、2人ともそっけない態度であった。
「ね…ねえ!一体どうしたの?2人とも変だよ?僕たちは仲間なのに……」
あんなに仲が良かったのに、ユニットで分かれて離れて暮らしていた間に何かあったのか。
ヒュアキントスはまっすぐな瞳で2人を見つめるが、その眼差しから逃れるように目を逸らされてしまう。
だが、微かに切ない色が2人の目には浮かんでいたが、単純なヒュアキントスはそれに気付けなかった。
無言で背中を向ける2人に対し、思わずヒュアキントスは悲痛な声で叫んでしまう。
「アドニス!!!」
ガニュメデスは構わず先に進んでいったが、アドニスは足を止めた。
そして振り向かずにこう告げた。
「ヒュア。悪いがお前のことは今は仲間だと思わないことにする。お前も俺のことは放っておいてくれ」
「え……?」
その言葉を聞いたヒュアキントスは思わず呆然としてしまった。
「何で………?」
「ガニュを見ただろう。あいつについていくには甘い気持ちは今は捨てないといけない。そのくらいの覚悟じゃないとついていけないからな」
「…………」
そう告げるアドニスの背中は、どこか寂しげで悲しそうだった。
しかしそれでもなお、彼の決意は変わらないようだった。
「俺は俺なりに頑張ってみるさ。じゃあな」
そう言い残して彼は去っていった。
残されたヒュアキントスは何も言えずに立ち尽くしていた。
(アドニス……。わかったよ。でも、これが終われば、また笑い合えるよね……?)
心の中で祈るような想いを抱きつつ、ヒュアキントスもまた自分の楽屋へと戻っていったのだった……。
アドニスとガニュメデスの本当の気持ちも知らずにーー
こうして全ての演目が終わり、ユニット対決第一弾となるライブイベントは無事終了した。
だが、このイベントは観客及びネット観覧者達による投票によって勝者が決まる。
得票数が多い方が勝ちになるのだ。
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果たして、その結果はどうなるのか……?
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舞台裏では出番を終えた美少年達が休憩していた。
やはりアドニスとガニュメデスの2人はヒュアキントス達と関わろうとしない。
2人はさっさと自分達の楽屋に戻ろうとしていたが、ヒュアキントスは慌てて追いかけた。
「お疲れ!2人ともすごかったよ。悔しいけど、僕の負けだよ」
ヒュアキントスはいつものように明るく話しかけるが、2人ともそっけない態度であった。
「ね…ねえ!一体どうしたの?2人とも変だよ?僕たちは仲間なのに……」
あんなに仲が良かったのに、ユニットで分かれて離れて暮らしていた間に何かあったのか。
ヒュアキントスはまっすぐな瞳で2人を見つめるが、その眼差しから逃れるように目を逸らされてしまう。
だが、微かに切ない色が2人の目には浮かんでいたが、単純なヒュアキントスはそれに気付けなかった。
無言で背中を向ける2人に対し、思わずヒュアキントスは悲痛な声で叫んでしまう。
「アドニス!!!」
ガニュメデスは構わず先に進んでいったが、アドニスは足を止めた。
そして振り向かずにこう告げた。
「ヒュア。悪いがお前のことは今は仲間だと思わないことにする。お前も俺のことは放っておいてくれ」
「え……?」
その言葉を聞いたヒュアキントスは思わず呆然としてしまった。
「何で………?」
「ガニュを見ただろう。あいつについていくには甘い気持ちは今は捨てないといけない。そのくらいの覚悟じゃないとついていけないからな」
「…………」
そう告げるアドニスの背中は、どこか寂しげで悲しそうだった。
しかしそれでもなお、彼の決意は変わらないようだった。
「俺は俺なりに頑張ってみるさ。じゃあな」
そう言い残して彼は去っていった。
残されたヒュアキントスは何も言えずに立ち尽くしていた。
(アドニス……。わかったよ。でも、これが終われば、また笑い合えるよね……?)
心の中で祈るような想いを抱きつつ、ヒュアキントスもまた自分の楽屋へと戻っていったのだった……。
アドニスとガニュメデスの本当の気持ちも知らずにーー
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