天界アイドル～ギリシャ神話の美少年達が天界でアイドルになったら～

第二十六章 ユニット対決第二弾前編

第83話‐2 ペルセポネの思惑

「ガニュメデスよ。お前にだけは話しておくが、お前の仲間の処遇に関して新たな局面を迎えることとなったのじゃ」
ゼウスは重々しい口調でそう言った。

「……と言いますと？」
ガニュメデスは恐る恐る尋ねる。

ゼウスは先日のオリンポス12神とエロスとの会議で起きたことを打ち明けた。


「……そうですか…。エロス様に加え、オリンポス12神が審判に加わるのですね。ですが、僕達が全力で頑張ることに変わりはありません」

ガニュメデスはきっぱりと言い切った。
ユニット対決が始まってから、彼の中で意識が変わったようだ。


「うむ、その意気じゃ。ところで次は『クリエイティブ対決』に決まったそうじゃな。できればお主の支援者になってやりたいところじゃが…わしは公正な立場にある故、どちらかの肩を持つことはできないんじゃ……」

ゼウスは少し申し訳なさそうな顔をする。

「いえ。わかっております。シリウス最高神であるゼウス様がどちらかの肩を持てば、影響力が大きすぎますから。それでは勝負も成り立たなくなるでしょう」

ガニュメデスはクールに答えた。

「アポロン様はどうなさるのですか？」

話を振られたアポロンは、少し考え込んだ後、こう答えた。