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第二十九章 最終章①ライブ開催編
第92話‐2 暴走するアレス
しおりを挟む美少年達B-PROJECTの初の本格ライブ。
シリウス以外の惑星の高位の神々を招待することになり、その中にはスサノオも含まれていた。
また、二ビル星からアヌンナキであるエンキとエンリルも招待されることとなった。
果たして他の星の神々にも認めてもらうことはできるのかーー?
準備は順調に進み、いよいよライブ開催数日前に迫った頃。
「いよいよ今夜だな」
ヒュアキントスとアドニスのスキャンダルを流して失墜させよいと企んでいたアレスは、接触していた雑誌社にいた記者達に指示を出した。
今夜、2人が実は罪人であり神格を失っているという重大事項を、ネットを通して発信する段取りをしていたのだ。
(これで奴らは再起不能になるだろう)
アレスはまさに我を失い、暴走していた。
それほどまでにアドニスとアフロディーテの仲睦まじい姿が彼の嫉妬心を掻き立てていたのだ。
そしてーーー
彼は光の宇宙種族ではあったものの、闇の気質が強く、戦いを好む性質があった。
それゆえに周りから浮いていて、親友と呼べる存在がいない孤独な男だった。
そんな彼が唯一心を許せる相手がアフロディーテだったのだ。
アフロディーテはそんな彼の性質に魅力を感じて、愛してくれた相手だった。
さらに、アドニス達美少年達はその恵まれた容姿により、神々からも愛され認められていた。
そんな彼らに対してアレスは強いコンプレックスを抱いていたのである。
(俺は間違ってなどいない…!あいつらは未遂に終わったとはいえ犯罪者なんだ。それを告発して何が悪い?)
彼はそう正当化して暴走しようとしていた。
ついに今夜、ヒュアキントスとアドニスの罪が世間に知れ渡ることになる……! ?
第93話に続く・・・
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