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第三十二章 最終章④ 新たな出発編
エピローグ 完
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ライトワーカーの使命を果たすため、訓練を行う場所である木星の衛星「ガニメデ」の基地へと向かう宇宙船には、他にも勇士である低位の神々が乗り込んでいた。
ヒュアキントスとアドニスは遠ざかっていくシリウスを宇宙船の窓から見ながら、感慨深い思いに浸っていた。
ヒュアキントスは思い返していた。
マスターであるロキから招集を受け、ビルの一室で他のメンバー達と出会い、天界でアイドルになるよう宣告された時のことをーー
(あの時はホントびっくりしたなあ。まさか地球由来の文化である『アイドル』を僕達がしなきゃいけないなんて。でも…アイドル活動をしてきたから、たくさんのファンに応援してもらえて、助けてくれる神々にも出会えて…。
とても充実した日々だった。それに、この旅を通じて、僕の気持ちにも変化があったような気がする……。今は、僕が使命を果たした後、またみんなと会えることを楽しみにしてるよ……)
ファンの応援や神々の助けがなければ、きっと無理だっただろう。
自分達だけの力などではなく、味方になって助けてくれる存在が多くいたからこそ、ここまで来れたのだ。
『君達って、ちょっと人間に似てるね』
ある時、ロキにそう言われたことも思い出す。
そして自分が人間を好きな理由はーー人間(地球人)は、未熟な所はあるけれど、努力して頑張って、時に挫折しながらも成長していく。
そんな姿は尊くて、応援したくなるからだった。
そう、まさにヒュアキントス達のことではないか。
「ねえ、アドニス」
「ん?何だ?」
「僕はさ、やっぱり人間が好きだよ。だから、これからどんな困難があっても、人類を見捨てたりはできないと思う」
「ああ、俺もだ」
「うん。一緒に頑張ろう」
「そうだな」
2人は顔を見合わせると、互いに微笑み合ったのだった。
地球で生きていくことは、困難も争いも少なくなくて、辛いことも悲しいこともあるけれど。
それでも頑張っていれば、見てくれている存在が、きっといるよ。
そのことを忘れないでいてほしい。
例え遠くからでも、姿が見えなくても、声が届かなくても。
一人じゃないってことを。
神は、人間の味方だってことを・・・
~完~
ヒュアキントスとアドニスは遠ざかっていくシリウスを宇宙船の窓から見ながら、感慨深い思いに浸っていた。
ヒュアキントスは思い返していた。
マスターであるロキから招集を受け、ビルの一室で他のメンバー達と出会い、天界でアイドルになるよう宣告された時のことをーー
(あの時はホントびっくりしたなあ。まさか地球由来の文化である『アイドル』を僕達がしなきゃいけないなんて。でも…アイドル活動をしてきたから、たくさんのファンに応援してもらえて、助けてくれる神々にも出会えて…。
とても充実した日々だった。それに、この旅を通じて、僕の気持ちにも変化があったような気がする……。今は、僕が使命を果たした後、またみんなと会えることを楽しみにしてるよ……)
ファンの応援や神々の助けがなければ、きっと無理だっただろう。
自分達だけの力などではなく、味方になって助けてくれる存在が多くいたからこそ、ここまで来れたのだ。
『君達って、ちょっと人間に似てるね』
ある時、ロキにそう言われたことも思い出す。
そして自分が人間を好きな理由はーー人間(地球人)は、未熟な所はあるけれど、努力して頑張って、時に挫折しながらも成長していく。
そんな姿は尊くて、応援したくなるからだった。
そう、まさにヒュアキントス達のことではないか。
「ねえ、アドニス」
「ん?何だ?」
「僕はさ、やっぱり人間が好きだよ。だから、これからどんな困難があっても、人類を見捨てたりはできないと思う」
「ああ、俺もだ」
「うん。一緒に頑張ろう」
「そうだな」
2人は顔を見合わせると、互いに微笑み合ったのだった。
地球で生きていくことは、困難も争いも少なくなくて、辛いことも悲しいこともあるけれど。
それでも頑張っていれば、見てくれている存在が、きっといるよ。
そのことを忘れないでいてほしい。
例え遠くからでも、姿が見えなくても、声が届かなくても。
一人じゃないってことを。
神は、人間の味方だってことを・・・
~完~
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