あの世で働き幾星霜~自由な次元の魔女~

蒼華 スー

文字の大きさ
44 / 75
入学しました!

待ち時間の過ごし方?

しおりを挟む
    私は、時々紅茶等を飲みながら様子を見ていた。


    うーん。これじゃあ動くまで退屈だな……。
    【魔力操作】でもするか。技を使いながらの【魔力操作】はかなり難しいがいい訓練になるだろう。しかも、今回は二つの技を同時にしている為余計に難しいので、かなりいい訓練になるかもな。


    という事で、私は【魔力操作】をする事にした。



    ……うーん。やはり、できる事はできる。だが、今はやめておいた方がいいかもしれない。
    何故なら、【魔力操作】に気を取られ魔力を極限にまで抑えながら【千里眼・聴覚強化】を発動させるのは難しいからだ。魔力を極限にまで抑えておかなければ結界が破壊され邪物が学園内に入っていないか警戒し、調べている者達に気づかれ、私の∥ピンチに登場!!!!!∥劇が出来なくなってしまう恐れがある。



    ……そりゃあ、戦っている人達からしたら∥ピンチに登場!!!!!∥劇なんてせずにとっとっと助けろ!って感じだろうが、この登場って多分大体の人が憧れていると思うんだよね。



    えっ?そうでも無い?そうっすか。



    でも、私にとったらやってみたいシーンなんですよね。せっかくそれができる力があるのに使わないのは勿体ないと思うんだよね。というか、私は楽しむ為に自重しない事を決め、この世界に転生したのだからやりたい事をやらなければ損じゃん?



    ……あれ?話がズレたな。
    まぁ、そういう訳でいろいろ考えていた。



    ……あっ、そうだ!この学園での選択授業で私、声楽とってたじゃん!歌の能力を持ってたから。
    能力って練習すればする程上達するから歌の練習をしようかな。能力があるからって油断して失敗して舐められる訳にはいかないからね。


    それに、歌って余り知られていないかもしれないけど、戦いの時にも役立つんだって気づいたんだよね。(あの世で歌の能力を取っておいてよかったー。)



    例えば、味方が怪我をしたときは、歌声に治癒魔法を乗せて歌えば広範囲での効果が期待出来、炎の攻撃魔法を乗せて歌えば広範囲で火柱が上がるなどの効果が期待出来る。まぁ、いわゆる前に使った【言霊】の応用型ってところだね。
    そして、効果が大きい魔法を乗せて歌えば歌う程発声などが難しくなる。
    なので、歌の能力は出来るだけ向上させておいた方がいいと考えたのだ。



    よし!そうと決まったら、早速練習しようじゃないか!
    ……流石に、今回は歌に魔法は乗せないよ。これでバレたら【魔力操作】から変えた意味が無いし。
    さて、何を歌おうか?多分私の持っている歌の能力なら、ボカロでも演歌でもなんでも魔法を乗せなければ歌えるだろうが……。



    ……よし。決めた!この曲なら出来るだけ感情を隠す様にして歌うか。それに、この曲はあの世で聞いて気に入ってたまに口ずさんでいたから技に集中しながら歌う事が出来るだろう。


    私は、すっと息を吸って神秘的な夜空に向かって歌い出した。










─とある学生side─

    やぁ、僕はこの学園に通うとあるそこそこのお坊ちゃんだ。ザ・脇役って感じの。
    まぁ、僕は脇役で満足だからその辺は別にいい。
    とにかく、本題に入ろう。

    僕は普通の男子寮である[黒曜寮]の周りをランニングしていたのだがその際、特別寮である[翡翠寮]からありえないくらい美しい歌声を聴いた。
    よく、美しい歌声を天使の歌声とか美しい歌を歌う人のことを歌姫と言われていたりする。
    そして、歌を聴かない僕は余り分からないが多分この歌声はそれ以上だと思った。 


    言うなれば、女神の歌声。


    ……なんだかこれって言っていて小っ恥ずかしいな。
    でもそれくらい美しい歌声だった。


    ……あっ!やばい!もうそろそろ寮に帰らないと!


    そう思い立って僕は寮に向かって走り出した。
しおりを挟む
感想 19

あなたにおすすめの小説

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます

かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・ だから、この世界での普通の令嬢になります! ↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

【完結】憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。

たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。 しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。 そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。 ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。 というか、甘やかされてません? これって、どういうことでしょう? ※後日談は激甘です。  激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。 ※小説家になろう様にも公開させて頂いております。  ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。  タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

乙女ゲームの悪役令嬢、ですか

碧井 汐桜香
ファンタジー
王子様って、本当に平民のヒロインに惚れるのだろうか?

没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~

土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。 しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。 そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。 両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。 女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。

腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。

灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。 彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。 タイトル通りのおっさんコメディーです。

元救急医クラリスの異世界診療録 ―今度こそ、自分本位に生き抜きます―

やまだ
ファンタジー
朝、昼、夜を超えてまた朝と昼を働いたあの日、救急医高梨は死んでしまった。比喩ではなく、死んだのだ。 次に目覚めたのは、魔法が存在する異世界・パストリア王国。 クラリスという少女として、救急医は“二度目の人生”を始めることになった。 この世界では、一人ひとりに魔法がひとつだけ授けられる。 クラリスが与えられたのは、《消去》の力――なんだそれ。 「今度こそ、過労死しない!」 そう決意したのに、見過ごせない。困っている人がいると、放っておけない。 街の診療所から始まった小さな行動は、やがて王城へ届き、王族までも巻き込む騒動に。 そして、ちょっと推してる王子にまで、なぜか気に入られてしまい……? 命を救う覚悟と、前世からの後悔を胸に―― クラリス、二度目の人生は“自分のために”生き抜きます。

処理中です...