あの世で働き幾星霜~自由な次元の魔女~

蒼華 スー

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入学しました!

ハッ!

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    私はそう答えるとすぐに扉へ向かおうとした。
    すると、学園長が呼び止めてきた。



    「ちょっと、待ちなさい。」
    「なんですか?」
    「まずは話を聞きなさい。」
    「分かりました。話を聞くだけです。」
    「あの邪物が話していただろう?”妖巫女”について。」
    「覚えています。」
    「その”妖巫女”を守って欲しいのだ。」
    「それをすることによる私のメリットは?」



    これはもう、商談だ。学園長だからと言って油断や妥協するのはダメだ。




    「……………。報酬なら出す。」
    「却下です。お金ならいくらでもありますので。」
    「……………。人が死ぬのだぞ?」
    「それが?」




    周りが息を呑むのが聞こえた。
    ヴィラッセ以外。ヴィラッセはなぜだか知らないけど面白そうに、嬉しそうに見ていた。




    「あのですね。貴方が今、言っていることは”妖巫女”とかいう友人ですらないやつの為に私に、私の命を捨てろと言っているんですよ?」




    私は息を吸い怒気を孕んだ声で静かにしかし、かなりの【威圧】もかけて言った。





    「ふざけんなよ?お前。」





    これには少しどころかかなり、周りのあやかし達は身を凍りつかせた。
    紫苑は足が震えているが、まだ踏ん張っていた。
    外道はもう涙目で、失神寸前の状態で座り込んでいた。
    ヴィラッセ先生は平然としている。というか、更に面白そうに見ていた。
    勿論学園長も平然としていた。……少し顔を凍ばらせているが。





    学園長は少し顔を凍ばらせたまま、また話し始めた。





    「邪物達に”妖巫女”が喰われてしまったら世界が滅ぶかもしれんのだぞ。それでもか?」
    「ハッ!知った事ですか!」
    「なっ!お前の家族や親戚も全員滅ぶのだぞ!?」
    「私には、家族も親戚もいません。それに、私はこの世界が滅ぼうと、『あーあ、また滅んだなぁー。』程度の認識しかないんですよ。」
    「……………また滅んだ?」
    「はい。私は世界の滅びを数え切れぬ程見てきましたし、そこに住んでいた人々が死んでいくのも沢山見ています。
    なので、別にあと一人死んだくらいで私の心は動かせません。」





    これには流石に、周りのあやかし達も声をかけた。
    まず声を震わせながら聞いてきたのは桜坂先輩だった。



    「どういう事だよ?」



    私はそれに平然と答えた。



    「そのままの意味です。私はもう感覚が麻痺しているのです。何度も何度も、人が死んでいくのを見ているしか出来ませんでしたので。
    心が死んでいるのです。普通の人間の心が。」


















☆☆☆
    じゃじゃーん!裏設定!


    異常にあの世でのあの仕事にポイントが高かったのはこういう事が多々あったからというのも関係しています。


    大体は、というか蒼以外はこの出来事があった直後に転生しています。


    多分心が持たなかったんでしょうね。
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