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「お父様」
「ああ、フィア本当にすまなかった。あんな愚か者を君の婚約者に推しただなんて。いくら謝っても足りないよ」
しゅんと落ち込み謝る姿はまるで捨てられた子犬のように可愛い。
まぁ成人どころか娘をもつ立派な大人なのだが、お父様大好きな娘から見たら子犬なのだ。
ふふふ、可愛い。
「もうよろしいですわ。ですが、こんなことになり私も少し落ち込みました。なので……」
「なので?」
「お父様の時間がある時で構いませんので私とデートして下さいませ」
お願いと腕に抱きつき言えば、それまでの子犬顔から一瞬にして笑顔に変わる。
その笑った顔も大好きですわ。
「勿論構わないよ!そうだね、あんな男なんて忘れて父様と出かけよう!」
私もそうとうのファザコンだが、お父様もお父様で娘が大大大好きなのよね。
ある意味両想いだわ。
親子の血の繋がりさえなければ即座にプロポーズして結婚しているわ。ふふふ。
「フィアはどこか行きたい所はあるかい?それとも街に出て久しぶりに買い物でもしようか?」
「お父様とならどこへでも構いませんわ」
2人でいられるならどんな場所だって幸せなんですもの。
「うぅ、娘が可愛い過ぎて辛い」
「あら、私はお父様のことが大好き過ぎて辛いですわ」
「うぅっ」
どうしたらいいんだと頭を抱え唸る父が可愛い過ぎる。
とまぁ、皆さんお気付きだと思いますけど私転生者ですわ。
何があってこんなことになったかは分かりませんけど、こんな素敵な父がいる娘に転生させてくれた方には全力で感謝を捧げたいくらい。
美しい銀髪に宝石のように美しい青い瞳、一見冷たく見えるが娘にはとことん甘い最早私にとっては理想の王子様のようなお父様。
まさに目の保養。
突然のことに慣れるまでは混乱と戸惑いはありましたけど、こんな理想的な男性が側にいてくれるのだもの、頑張ろうって思えるわ。
まぁ一つ文句があるとすれば、何故奥さんじゃなくて娘なんだよってところね。
まあ親子という立場を利用してガン見してても捕まることはないのは最高よ。
あ、お母様?お母様は私が小さい頃に病で亡くなったらしいわ。
私は瞳の色以外はお母様譲りの美人らしいけど、どうせならお父様と一緒が良かったなぁ。
だからこそ、なのかは分からないけどそれはもう大切に、本当に大切に育てられた。
それはお父様だけでは収まらず、執事や侍女、料理長などの使用人たちにも。
嫌われるよりはいいから私は構わないけど。
おかげでこれまで辛い思いもせず無事に生きてこれたし。
あ、いえ、あの元婚約者は別ね。マジで腐ってたわ。
あの後も何を思ったのか「ではまた」との謎の言葉を残して去っていったし。
婚約破棄した相手に言う言葉がそれ?と思ったし。友達かよ。
気分は最悪で、何か気分転換でもしないとやっていけない。
そう、お父様との癒しのひと時とか。
「そうですわ!今日は料理長に私の大好きなケーキをお願いしましたの。ですからお父様も一緒にお茶をして予定を立てませんか?」
何よりお父様が一番だが、女の子にとって甘いものは別腹なのだ。
ケーキ、ケーキ♫とご機嫌な私に、最早愚か者の存在など記憶の彼方に忘れ去れられているのだった。
むしろ投げ捨ててやるわ。
「それはとても魅力的なお誘いだ。勿論一緒にするとも」
ふふふ、お父様だーい好き!!
にっこにっこ笑顔の親子に周りも微笑ましそうにそれを眺めているのだった。
メアリー、貴方また目から汗が出てるわよ。
ボソリと「尊い」とか聴こえた気がするし、貴方は本当に私たち親子が大好きね!
私はお父様が大好き!
「ああ、フィア本当にすまなかった。あんな愚か者を君の婚約者に推しただなんて。いくら謝っても足りないよ」
しゅんと落ち込み謝る姿はまるで捨てられた子犬のように可愛い。
まぁ成人どころか娘をもつ立派な大人なのだが、お父様大好きな娘から見たら子犬なのだ。
ふふふ、可愛い。
「もうよろしいですわ。ですが、こんなことになり私も少し落ち込みました。なので……」
「なので?」
「お父様の時間がある時で構いませんので私とデートして下さいませ」
お願いと腕に抱きつき言えば、それまでの子犬顔から一瞬にして笑顔に変わる。
その笑った顔も大好きですわ。
「勿論構わないよ!そうだね、あんな男なんて忘れて父様と出かけよう!」
私もそうとうのファザコンだが、お父様もお父様で娘が大大大好きなのよね。
ある意味両想いだわ。
親子の血の繋がりさえなければ即座にプロポーズして結婚しているわ。ふふふ。
「フィアはどこか行きたい所はあるかい?それとも街に出て久しぶりに買い物でもしようか?」
「お父様とならどこへでも構いませんわ」
2人でいられるならどんな場所だって幸せなんですもの。
「うぅ、娘が可愛い過ぎて辛い」
「あら、私はお父様のことが大好き過ぎて辛いですわ」
「うぅっ」
どうしたらいいんだと頭を抱え唸る父が可愛い過ぎる。
とまぁ、皆さんお気付きだと思いますけど私転生者ですわ。
何があってこんなことになったかは分かりませんけど、こんな素敵な父がいる娘に転生させてくれた方には全力で感謝を捧げたいくらい。
美しい銀髪に宝石のように美しい青い瞳、一見冷たく見えるが娘にはとことん甘い最早私にとっては理想の王子様のようなお父様。
まさに目の保養。
突然のことに慣れるまでは混乱と戸惑いはありましたけど、こんな理想的な男性が側にいてくれるのだもの、頑張ろうって思えるわ。
まぁ一つ文句があるとすれば、何故奥さんじゃなくて娘なんだよってところね。
まあ親子という立場を利用してガン見してても捕まることはないのは最高よ。
あ、お母様?お母様は私が小さい頃に病で亡くなったらしいわ。
私は瞳の色以外はお母様譲りの美人らしいけど、どうせならお父様と一緒が良かったなぁ。
だからこそ、なのかは分からないけどそれはもう大切に、本当に大切に育てられた。
それはお父様だけでは収まらず、執事や侍女、料理長などの使用人たちにも。
嫌われるよりはいいから私は構わないけど。
おかげでこれまで辛い思いもせず無事に生きてこれたし。
あ、いえ、あの元婚約者は別ね。マジで腐ってたわ。
あの後も何を思ったのか「ではまた」との謎の言葉を残して去っていったし。
婚約破棄した相手に言う言葉がそれ?と思ったし。友達かよ。
気分は最悪で、何か気分転換でもしないとやっていけない。
そう、お父様との癒しのひと時とか。
「そうですわ!今日は料理長に私の大好きなケーキをお願いしましたの。ですからお父様も一緒にお茶をして予定を立てませんか?」
何よりお父様が一番だが、女の子にとって甘いものは別腹なのだ。
ケーキ、ケーキ♫とご機嫌な私に、最早愚か者の存在など記憶の彼方に忘れ去れられているのだった。
むしろ投げ捨ててやるわ。
「それはとても魅力的なお誘いだ。勿論一緒にするとも」
ふふふ、お父様だーい好き!!
にっこにっこ笑顔の親子に周りも微笑ましそうにそれを眺めているのだった。
メアリー、貴方また目から汗が出てるわよ。
ボソリと「尊い」とか聴こえた気がするし、貴方は本当に私たち親子が大好きね!
私はお父様が大好き!
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