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2章:贋作は真作足りえるか
誤算
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屋敷内部の様子は、外から見た時のような不穏な様子はなく、いたって普通の富豪の屋敷であった。特質する点と言えば、人物を描いた絵画が多く飾られているという点ぐらいであろう。
「ほぅ、これはまた立派な絵画だねぇ」
アリスは広間に飾られている絵画を見ながら感嘆の声を上げた。トゥーラはふふふと上品に笑うと
「お褒めの言葉ありがとう。この子たちはね、私にとって命と同じくらい大切な物なんですのよ」
トゥーリは絵画のことをこの子たちと呼び、愛おしげに眺めていた。
「それにしても、どの絵もどことなくもの悲しい雰囲気ですね」
クロウは絵画たちを見た率直な感想を述べた。アリスはそう感じなかったようで、そうかい?といった。トゥーリは少し驚いたような顔をした。
「良くお分かりですね。この屋敷に飾られている絵はすべて“憂い”をモチーフにしたものなんですのよ。ええと・・・、クロウさんと言いましたか。何か芸術を嗜んでいらっしゃるのですか?」
クロウは肩をすくめて
「いえ、芸術とは縁遠い生活を送っていたので、たまたまですよ」
「そう、ならきっとあなたは直感が優れているのでしょうね。とてもうらやましいですわ」
そんな世間話をしながら廊下を歩くいていると、大きめの扉が見えてきた。その扉もふちの部分に彫刻が彫られており、この館の主が芸術にこだわっていることがうかがえた。そして、その扉の前にはスーツを身にまとった白髪の老人が立っていた。その人物はトゥーリを見ると、左手を胸に当て、右手を後ろに回し静かに礼をした。その動きはとても洗練されており、その挙動だけでも彼がトゥーリに長年仕えていることが察せられた。トゥーリはくるりと振り返って、クロウ達の方を見て
「ご紹介いたします。私の父の代から長年バティスト家に仕えているネブラです。もし、何か要望があれば、彼に伝えてくだされば、大体のことにはこたえられると思いますわ」
そう紹介された、ネブラという初老の紳士は、一歩前に出て
「只今ご紹介にあずかりました、ネブラと申します。御用の際には遠慮なくお申し付けください」
と彼は言いながら、右手を腹にあて礼をした。一瞬ネブラの青い瞳がクロウとアリスを値踏みするような目で見たのをクロウは見逃さなかった。まぁ、見ず知らずの者たちが突然訪ねてきたのだ、主の心配をするのは当然だろうとクロウは考え、できる限り柔らかい物腰で話そうと決めた。
「それではこちらの応接間でお話ししましょう」
トゥーリは笑顔のまま、応接室と呼ばれる部屋に入っていき、これまた豪奢な彫刻が彫られた椅子に座った。そして、クロウ達も席に着くのを見届けると、小さく手をぱん、と叩いた。すると、部屋の奥の扉から、メイドであるスキアがティーポットやお菓子の乗ったワゴンを押しながら、クロウ達のもとへ来た。
「紅茶でも飲みながらお話ししましょう。何か、好みはありますか?」
そう聞かれたが、何分紅茶などのまないクロウは、お任せしますといった。アリスもそれほど紅茶に興味がないのか任せるといった。トゥーリはほんの少し残念そうな顔をした後、分かりましたと言い、
「スキア、ダージリンを淹れて頂戴」
そうメイドに言うと、彼女は小さい声でかしこまりましたと言い、紅茶を淹れ始めた。数分もすると、蜜のような甘く、華やかな香りがし始めた。スキアはまず、主人であるトゥーリに紅茶を淹れると、体面に座るクロウ達のもとにも紅茶を淹れるべく、テーブルを回ってきた。その時、突然スキアの足元の影が浮き上がり、彼女の足を引っかけた。すると、スキアはバランスを崩し、倒れそうになった。クロウは、すぐさま立ち上がると彼女が倒れる寸前に彼女の体を受け止めた。アリスと同じくらい小柄なだけあって、受け止めた時に重さをほとんどクロウは感じなかった。
「大丈夫か?」
クロウがそう聞くと、スキアはぺこりと頭を下げて謝った。クロウは彼女がどこもけがをしていないのを確認すると、再び椅子に座った。
「うちのメイドがとんだご無礼をしてしまい、申し訳ありません」
とトゥーリもクロウに謝罪した。
「いや、別に大丈夫ですよ。誰にだって失敗はありますしね」
クロウは何でもないような口調でそう言った。
「物覚え自体はとてもいい子なんですけどね、どうもにも魔法の制御ができないらしくて、時たまああいったことになるんですよねぇ」
トゥーリは困ったような笑みを浮かべていった。
「そこのメイド———スキアはエディカスなのかい?」
唐突にアリスが質問をした。
「エディカスっていうと、ふつうの魔法から派生した結構珍しい特殊な能力のことだったか」
「あぁ、よく覚えているね、クロウ。さっき見えた影は普通の魔法にはとても見えなかったからね」
トゥーリは笑みを浮かべながら、ほんの少し誇らしげに言った。
「良くお分かりになりましたね。スキアの能力は影を操る能力で、エディカスの中でもかなり珍しい部類に入ると思いますわ」
「あとで、ちょっと彼女と話させてもらってもいいかい?私自身、少しエディカスには興味があるんだ」
そうアリスが聞くと、ええかまいませんとトゥーリは言った。
「ありがとう。では、そろそろ本題に入らせてもらうとするよ。下手に隠してもしょうがないから、これまでの経緯を話そうと思うんだが、少し長くなりそうだけれど大丈夫かい?」
「ええ、先ほども申しましたように、この屋敷には使用人もほとんどおりませんゆえ、人と話す機会があまりなく、人との会話に恥ずかしながら飢えておりますの。なので、気にせずどんどん話してください」
それを聞くとアリスは、居住まいを正し、真剣な表情で話し始めた。
「私たちは旅をしている最中、この迷いの森付近にある小さな村へと立ち寄ったんだ。そこで、――——」
アリスは要点をかいつまんで、話した。向かいに座るトゥーリはふむふむと、少し楽し気に話を聞いている。淹れてもらった紅茶がぬるくなったころ、アリスはすべてを話し終えた。トゥーリは先ほどとは違い真剣な表情をしつつも、落ち着いた口調で言った。
「なるほど、それでそのティアという女の子を一度村へと連れ帰るために、この屋敷を訪れたということなんですね」
そして、少し考えるそぶりを見せた後、かぶりを振り
「せっかく来ていただいて、すごく申し訳ないんですが、そのティアという女の子はうちでは働いてはいませんわ。もちろん、ここ数年間でその容姿をした女の子がこの屋敷を訪れたことは私の知る限りございません」
トゥーリはそう言いながら、後ろに控えているネブラを見て
「あなたは何か心当たりがあるかしら?」
と聞いたが、ネブラは申し訳なさそうな顔をしていった。
「いえ、お力になれず大変申し訳ありませんが、そのような少女は見たことがありません」
「・・・・勘違いしているということもあるかもしれないから、ここで働く他の者の顔を見せてもらってもいいかい?もちろん、君たちを疑っているわけではなく、こちらが思っている容姿とは変わっている可能性もあるだろう」
アリスがそう食い下がったが、トゥーリは静かに首を振った。
「いいえ、それは万に一つもございませんわ。・・・なぜならこの館に住んでいるのはわたくしと、ネブラ、そしてスキアだけなんですもの」
「ほぅ、これはまた立派な絵画だねぇ」
アリスは広間に飾られている絵画を見ながら感嘆の声を上げた。トゥーラはふふふと上品に笑うと
「お褒めの言葉ありがとう。この子たちはね、私にとって命と同じくらい大切な物なんですのよ」
トゥーリは絵画のことをこの子たちと呼び、愛おしげに眺めていた。
「それにしても、どの絵もどことなくもの悲しい雰囲気ですね」
クロウは絵画たちを見た率直な感想を述べた。アリスはそう感じなかったようで、そうかい?といった。トゥーリは少し驚いたような顔をした。
「良くお分かりですね。この屋敷に飾られている絵はすべて“憂い”をモチーフにしたものなんですのよ。ええと・・・、クロウさんと言いましたか。何か芸術を嗜んでいらっしゃるのですか?」
クロウは肩をすくめて
「いえ、芸術とは縁遠い生活を送っていたので、たまたまですよ」
「そう、ならきっとあなたは直感が優れているのでしょうね。とてもうらやましいですわ」
そんな世間話をしながら廊下を歩くいていると、大きめの扉が見えてきた。その扉もふちの部分に彫刻が彫られており、この館の主が芸術にこだわっていることがうかがえた。そして、その扉の前にはスーツを身にまとった白髪の老人が立っていた。その人物はトゥーリを見ると、左手を胸に当て、右手を後ろに回し静かに礼をした。その動きはとても洗練されており、その挙動だけでも彼がトゥーリに長年仕えていることが察せられた。トゥーリはくるりと振り返って、クロウ達の方を見て
「ご紹介いたします。私の父の代から長年バティスト家に仕えているネブラです。もし、何か要望があれば、彼に伝えてくだされば、大体のことにはこたえられると思いますわ」
そう紹介された、ネブラという初老の紳士は、一歩前に出て
「只今ご紹介にあずかりました、ネブラと申します。御用の際には遠慮なくお申し付けください」
と彼は言いながら、右手を腹にあて礼をした。一瞬ネブラの青い瞳がクロウとアリスを値踏みするような目で見たのをクロウは見逃さなかった。まぁ、見ず知らずの者たちが突然訪ねてきたのだ、主の心配をするのは当然だろうとクロウは考え、できる限り柔らかい物腰で話そうと決めた。
「それではこちらの応接間でお話ししましょう」
トゥーリは笑顔のまま、応接室と呼ばれる部屋に入っていき、これまた豪奢な彫刻が彫られた椅子に座った。そして、クロウ達も席に着くのを見届けると、小さく手をぱん、と叩いた。すると、部屋の奥の扉から、メイドであるスキアがティーポットやお菓子の乗ったワゴンを押しながら、クロウ達のもとへ来た。
「紅茶でも飲みながらお話ししましょう。何か、好みはありますか?」
そう聞かれたが、何分紅茶などのまないクロウは、お任せしますといった。アリスもそれほど紅茶に興味がないのか任せるといった。トゥーリはほんの少し残念そうな顔をした後、分かりましたと言い、
「スキア、ダージリンを淹れて頂戴」
そうメイドに言うと、彼女は小さい声でかしこまりましたと言い、紅茶を淹れ始めた。数分もすると、蜜のような甘く、華やかな香りがし始めた。スキアはまず、主人であるトゥーリに紅茶を淹れると、体面に座るクロウ達のもとにも紅茶を淹れるべく、テーブルを回ってきた。その時、突然スキアの足元の影が浮き上がり、彼女の足を引っかけた。すると、スキアはバランスを崩し、倒れそうになった。クロウは、すぐさま立ち上がると彼女が倒れる寸前に彼女の体を受け止めた。アリスと同じくらい小柄なだけあって、受け止めた時に重さをほとんどクロウは感じなかった。
「大丈夫か?」
クロウがそう聞くと、スキアはぺこりと頭を下げて謝った。クロウは彼女がどこもけがをしていないのを確認すると、再び椅子に座った。
「うちのメイドがとんだご無礼をしてしまい、申し訳ありません」
とトゥーリもクロウに謝罪した。
「いや、別に大丈夫ですよ。誰にだって失敗はありますしね」
クロウは何でもないような口調でそう言った。
「物覚え自体はとてもいい子なんですけどね、どうもにも魔法の制御ができないらしくて、時たまああいったことになるんですよねぇ」
トゥーリは困ったような笑みを浮かべていった。
「そこのメイド———スキアはエディカスなのかい?」
唐突にアリスが質問をした。
「エディカスっていうと、ふつうの魔法から派生した結構珍しい特殊な能力のことだったか」
「あぁ、よく覚えているね、クロウ。さっき見えた影は普通の魔法にはとても見えなかったからね」
トゥーリは笑みを浮かべながら、ほんの少し誇らしげに言った。
「良くお分かりになりましたね。スキアの能力は影を操る能力で、エディカスの中でもかなり珍しい部類に入ると思いますわ」
「あとで、ちょっと彼女と話させてもらってもいいかい?私自身、少しエディカスには興味があるんだ」
そうアリスが聞くと、ええかまいませんとトゥーリは言った。
「ありがとう。では、そろそろ本題に入らせてもらうとするよ。下手に隠してもしょうがないから、これまでの経緯を話そうと思うんだが、少し長くなりそうだけれど大丈夫かい?」
「ええ、先ほども申しましたように、この屋敷には使用人もほとんどおりませんゆえ、人と話す機会があまりなく、人との会話に恥ずかしながら飢えておりますの。なので、気にせずどんどん話してください」
それを聞くとアリスは、居住まいを正し、真剣な表情で話し始めた。
「私たちは旅をしている最中、この迷いの森付近にある小さな村へと立ち寄ったんだ。そこで、――——」
アリスは要点をかいつまんで、話した。向かいに座るトゥーリはふむふむと、少し楽し気に話を聞いている。淹れてもらった紅茶がぬるくなったころ、アリスはすべてを話し終えた。トゥーリは先ほどとは違い真剣な表情をしつつも、落ち着いた口調で言った。
「なるほど、それでそのティアという女の子を一度村へと連れ帰るために、この屋敷を訪れたということなんですね」
そして、少し考えるそぶりを見せた後、かぶりを振り
「せっかく来ていただいて、すごく申し訳ないんですが、そのティアという女の子はうちでは働いてはいませんわ。もちろん、ここ数年間でその容姿をした女の子がこの屋敷を訪れたことは私の知る限りございません」
トゥーリはそう言いながら、後ろに控えているネブラを見て
「あなたは何か心当たりがあるかしら?」
と聞いたが、ネブラは申し訳なさそうな顔をしていった。
「いえ、お力になれず大変申し訳ありませんが、そのような少女は見たことがありません」
「・・・・勘違いしているということもあるかもしれないから、ここで働く他の者の顔を見せてもらってもいいかい?もちろん、君たちを疑っているわけではなく、こちらが思っている容姿とは変わっている可能性もあるだろう」
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