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63.デジタル朝礼
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======== この物語はあくまでもフィクションです =========
============== 主な登場人物 ================
物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。(欠席)
福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。
服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。
南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。
山城みどり・・・山城順と蘭の娘。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。
片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。
藤堂所縁・・・小学校教師。ミラクル9顧問。
鈴木栄太・・・小学校校長。
物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。
辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。
原田美和子・・・原田正三と伊登子の娘。
草薙あきら・・・元EITO出向の警視庁事務官。今は、発明家。
小宮山清・・・草薙の友人。ITジャーナリストを名乗っている。
==============================
==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
午後3時。モール外の公園。
健太郎達が野球の『紅白試合』をしている。
藤堂と鈴木が並んで観戦している。そこへ、美和子がやってきた。
キャッチャーをしていた、おさむが気づいて、皆を呼んで、藤堂の所に集まった。
「どうしたの?美和子ちゃん。何かあった?」
「美和子、でいいよ、おさむ。あ、それより相談。こっちの学校の校長先生だったよね、こんにちは。藤堂先生、こんにちは。」
藤堂も鈴木も「こんにちは。」と返した。
「ウチの妹が、また倒れた。」「病気?」と健太郎が尋ねた。
「病気って言うか、熱中症。ウチの妹、生まれ付き体が弱いんだ。」
「前に、そういうこと、言ってたよね。熱中症なりやすいんだ。」と、悦司が、得意顔で言った。
「いつ?遠足?」と、藤堂が尋ねた。
「朝礼。」「ああ、運動場で朝礼してて、最中に倒れたンだね。」と、鈴木校長は言った。
「一応、短めにするか、体育館でやるか、って決まった筈なんだが。体育館、工事でもしてるの?美和子ちゃん。」と、鈴木は改めて尋ねた。
「いいえ。イカレてるんです、校長が。話長いし。」と、美和子は膨れっつらで応えた。
未玖が珍しく派中元した。
「美和子ちゃんは、妹のこともあって、朝礼、何とかしたいのね。そこで、ミラクル9登場。」
「ははは。でも、確かに困ったね。イカレてるは言い過ぎだけど、頑固なのは困るね。校長会でも、『何時の時代の話』?って話し方する人いるよ。」
「呼んだ?」と、草薙と、草薙の友人の小宮山が顔を出した。
「草薙さん、小宮山さん、ナイスタイミング。何か知恵ある?」と健太郎が尋ねた。
「僕らの見解は、もう決まっている。体育館や講堂もいいけどさ、いい加減、デジタルにすべきだよ。」と草薙が言い、「美和子ちゃんの学校では、タブレット使ってない?」と、小宮山が尋ねた。
「使ってる。一部の授業だけ。」「その授業の時、先生のタブレットと、皆のタブレット、通信で繋がってるよね。」
「うん。勿論。問題の解答、送信したりするよ。」
「じゃあ、学校全体で通信するようにすればいい。勿論、セキュリティーも必要だし、生徒が勝手にインターネットに繋ぐのも禁止。一昔前は、中途半端に導入して、ネット犯罪に巻き込まれて一時中止になる騒ぎもあった。学校内と学校外のネットは別にしなくてはいけないんだ。」と、草薙も横から説明した。
「放送室の校内放送の代わりに、学校内のテレビ電話をする。双方向じゃないけどね。先生たちへの説得は、鈴木校長先生にお任せします。通信を強化する為の『Wi-Fi中継器』の設置ぐらいなら」、僕らでお手伝い出来ますよ。」
「分かりました。藤堂さん、行きましょう。善は急げ、だ。」
翌日、美和子の小学校の朝礼は、屋外ではなく、各教室で行われた。
「倒れた後の治療費の方が、朝礼時の電気代より高く付きますよ。」
鈴木校長の、その言葉が決め手だった。
午後3時。喫茶店。アテロゴ。
にわか雨で待避してきた、ミラクル9から子細を聞いた物部が感心した。
「時代は変わったね。」
「教室なら、ゲリラ豪雨、心配要らないですよね。」と、辰巳が言った。
「浮気は、心配みたいだけどね。」と、美和子からの電話を受けてる、おさむを指して、継男が呟き、「あんた、言える立場?」と、悦子が言った。
良が、健太郎、悦司と顔を見合わせ、俯いた。
辰巳と物部が笑っていた。
―完―
============== 主な登場人物 ================
物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。(欠席)
福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。
服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。
南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。
山城みどり・・・山城順と蘭の娘。
愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。
南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。
片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。
藤堂所縁・・・小学校教師。ミラクル9顧問。
鈴木栄太・・・小学校校長。
物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。
辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。
原田美和子・・・原田正三と伊登子の娘。
草薙あきら・・・元EITO出向の警視庁事務官。今は、発明家。
小宮山清・・・草薙の友人。ITジャーナリストを名乗っている。
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==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==
午後3時。モール外の公園。
健太郎達が野球の『紅白試合』をしている。
藤堂と鈴木が並んで観戦している。そこへ、美和子がやってきた。
キャッチャーをしていた、おさむが気づいて、皆を呼んで、藤堂の所に集まった。
「どうしたの?美和子ちゃん。何かあった?」
「美和子、でいいよ、おさむ。あ、それより相談。こっちの学校の校長先生だったよね、こんにちは。藤堂先生、こんにちは。」
藤堂も鈴木も「こんにちは。」と返した。
「ウチの妹が、また倒れた。」「病気?」と健太郎が尋ねた。
「病気って言うか、熱中症。ウチの妹、生まれ付き体が弱いんだ。」
「前に、そういうこと、言ってたよね。熱中症なりやすいんだ。」と、悦司が、得意顔で言った。
「いつ?遠足?」と、藤堂が尋ねた。
「朝礼。」「ああ、運動場で朝礼してて、最中に倒れたンだね。」と、鈴木校長は言った。
「一応、短めにするか、体育館でやるか、って決まった筈なんだが。体育館、工事でもしてるの?美和子ちゃん。」と、鈴木は改めて尋ねた。
「いいえ。イカレてるんです、校長が。話長いし。」と、美和子は膨れっつらで応えた。
未玖が珍しく派中元した。
「美和子ちゃんは、妹のこともあって、朝礼、何とかしたいのね。そこで、ミラクル9登場。」
「ははは。でも、確かに困ったね。イカレてるは言い過ぎだけど、頑固なのは困るね。校長会でも、『何時の時代の話』?って話し方する人いるよ。」
「呼んだ?」と、草薙と、草薙の友人の小宮山が顔を出した。
「草薙さん、小宮山さん、ナイスタイミング。何か知恵ある?」と健太郎が尋ねた。
「僕らの見解は、もう決まっている。体育館や講堂もいいけどさ、いい加減、デジタルにすべきだよ。」と草薙が言い、「美和子ちゃんの学校では、タブレット使ってない?」と、小宮山が尋ねた。
「使ってる。一部の授業だけ。」「その授業の時、先生のタブレットと、皆のタブレット、通信で繋がってるよね。」
「うん。勿論。問題の解答、送信したりするよ。」
「じゃあ、学校全体で通信するようにすればいい。勿論、セキュリティーも必要だし、生徒が勝手にインターネットに繋ぐのも禁止。一昔前は、中途半端に導入して、ネット犯罪に巻き込まれて一時中止になる騒ぎもあった。学校内と学校外のネットは別にしなくてはいけないんだ。」と、草薙も横から説明した。
「放送室の校内放送の代わりに、学校内のテレビ電話をする。双方向じゃないけどね。先生たちへの説得は、鈴木校長先生にお任せします。通信を強化する為の『Wi-Fi中継器』の設置ぐらいなら」、僕らでお手伝い出来ますよ。」
「分かりました。藤堂さん、行きましょう。善は急げ、だ。」
翌日、美和子の小学校の朝礼は、屋外ではなく、各教室で行われた。
「倒れた後の治療費の方が、朝礼時の電気代より高く付きますよ。」
鈴木校長の、その言葉が決め手だった。
午後3時。喫茶店。アテロゴ。
にわか雨で待避してきた、ミラクル9から子細を聞いた物部が感心した。
「時代は変わったね。」
「教室なら、ゲリラ豪雨、心配要らないですよね。」と、辰巳が言った。
「浮気は、心配みたいだけどね。」と、美和子からの電話を受けてる、おさむを指して、継男が呟き、「あんた、言える立場?」と、悦子が言った。
良が、健太郎、悦司と顔を見合わせ、俯いた。
辰巳と物部が笑っていた。
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