進め!健太郎

クライングフリーマン

文字の大きさ
66 / 75

66.変なオジサン

しおりを挟む
 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========
 ============== 主な登場人物 ================
 物部満百合(まゆり)・・・物部一朗太と栞(しおり)の娘。
 久保田健太郎・・・久保田誠とあつこの息子。
 大文字おさむ・・・大文字伝子と学の息子。
 福本めぐみ・・・福本英二と祥子の娘。
 依田悦子・・・依田俊介と慶子の娘。
 服部千香乃(ちかの)・・・服部源一郎とコウの娘。
 南原未玖(みく)・・・南原龍之介と文子(ふみこ)の娘。
 山城みどり・・・山城順と蘭の娘。
 愛宕悦司・・・愛宕寛治とみちるの息子。

 南出良(みなみでりょう)・・・転校生。千香乃と同じクラス。
 片山継男・・・一輪車大会で、悦子と争った。今はカレシ。悦子と婚約したばかりだが、頭が上がらない。

 藤堂所縁・・・小学校教師。ミラクル9顧問。
 鈴木栄太・・・小学校校長。
 物部一朗太・・・喫茶店アテロゴのマスター。満百合の父。
 辰巳一郎・・・アテロゴのウェイター。

 久保田あつこ・・・健太郎の母。警視庁警視正。
 愛宕寛治・・・悦司の父。警視庁警部。
 愛宕みちる・・・悦司の母。警視庁警部。

 ==============================
 ==ミラクル9とは、大文字伝子達の子供達が作った、サークルのことである。==

 午後3時。モール外の公園。
 健太郎達と美和子のグループが野球の『交流試合』をしている。
 どこからか、藤堂と鈴木が座っているベンチに高齢者が座ろうとして、ステッキが滑って、ベンチから滑り落ちた。
 藤堂が、すかさず、スマホで救急車を呼んだ。
「先生、熱中症じゃない?このオジサン、帽子被ってない。」
 健太郎が言うと、未玖が「風で飛ばされたのかな?」と言った。
 悦司が、交番に電話した。
「帽子の落とし物、まだ届いていないって。」と、悦司は皆に言った。
 救急車が到着、身元を示すものがないと隊員が言った。
「校長先生。私、付いて行きます。意識取り戻したら家族に連絡出来るかも知れないし。」
「校長先生。俺も付いて行きます。皆は、アテロゴで待機して。美和子ちゃん、おさむ。」
「分かってる。私達も移動する。試合は延期。皆、分かった?」
 後の方は、美和子は、美和子の連れの子供達に向かって言った。
「じゃ、後で。」と、おさむは言った。

 午後4時。喫茶店アテロゴ。
 全員は入れ無いので、美和子達はアテロゴのすぐ近くのシネコンに入った。
 劇場エリアでなければ、自由に行動出来る。トイレも売店もある。
 物部のスマホに電話があった。
 物部はスピーカーをオンにした。
「ああ。健太郎。どうだ、意識戻ったか?話の様子だと貧血か熱中症みたいだが。」
「怪我はかすり傷。汗の具合から帽子を被ってた筈だって。マスター。モールのスピーカーで帽子の落とし物に心当たりある人は、って放送してよ。」
「分かった。不動産屋に連絡する。」
「MRIは正常だって。持ち物ないな、と思ったら、バッジが出てきた。藤堂先生が『議員バッジ』かもって。」
「国会議員とか、都議会議員とかか。」
「それで、かあちゃんに頼んだ。緊急だからって。ひょっとしたら、議員さんが行方不明になってるかもって。あ、写真、送ったんだ。」
「そうか、よくやった。放送は任せとけ。」
 健太郎の母あつこは警視庁の警視正だ。手掛かりは、得られるかも知れない。

 皆は、そのまま待機したが、進展がないので、ミラクル9も美和子のグループも解散した。

 午後7時。愛宕家。
「今のところ、失踪届は出ていない。だが、健太郎君が送ってくれた顔写真とバッジの写真で正体が分かった。お前達が生まれる前のことだが、隣国に機密漏洩していた、元大臣石松茂雄だ。執行猶予付きの懲役で、「判決が甘い」と世間を騒がせた。議員辞職して、また、先の選挙で立候補するとかで準備をしていた。で、モールで買物中、という名目で、大物議員と密会する予定だった。で、飛んだ帽子を追って、公園に出てしまった。」
「取り敢えず、良かったのかな?」
「一応ね。明日、皆に言ってくれ。あ。今、言ってもいいけど・・・夏休みの宿題は?」
「終ってる。良と継男以外はね。悦子はコレ。」
 悦司は、頭の上に人差し指を2本乗せた。

「婚約、早いのも辛いね。」2人は笑った。
 母の、みちるが帰って来た。
 悦司と愛宕は顔を見合わせた。
「お帰り-。」

 ―完―


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

トウシューズにはキャラメルひとつぶ

白妙スイ@1/9新刊発売
児童書・童話
白鳥 莉瀬(しらとり りぜ)はバレエが大好きな中学一年生。 小学四年生からバレエを習いはじめたのでほかの子よりずいぶん遅いスタートであったが、持ち前の前向きさと努力で同い年の子たちより下のクラスであるものの、着実に実力をつけていっている。 あるとき、ひょんなことからバレエ教室の先生である、乙津(おつ)先生の息子で中学二年生の乙津 隼斗(おつ はやと)と知り合いになる。 隼斗は陸上部に所属しており、一位を取ることより自分の実力を磨くことのほうが好きな性格。 莉瀬は自分と似ている部分を見いだして、隼斗と仲良くなると共に、だんだん惹かれていく。 バレエと陸上、打ちこむことは違っても、頑張る姿が好きだから。

クールな幼なじみの許嫁になったら、甘い溺愛がはじまりました

藤永ゆいか
児童書・童話
中学2年生になったある日、澄野星奈に許嫁がいることが判明する。 相手は、頭が良くて運動神経抜群のイケメン御曹司で、訳あって現在絶交中の幼なじみ・一之瀬陽向。 さらに、週末限定で星奈は陽向とふたり暮らしをすることになって!? 「俺と許嫁だってこと、絶対誰にも言うなよ」 星奈には、いつも冷たくてそっけない陽向だったが……。 「星奈ちゃんって、ほんと可愛いよね」 「僕、せーちゃんの彼氏に立候補しても良い?」 ある時から星奈は、バスケ部エースの水上虹輝や 帰国子女の秋川想良に甘く迫られるようになり、徐々に陽向にも変化が……? 「星奈は可愛いんだから、もっと自覚しろよ」 「お前のこと、誰にも渡したくない」 クールな幼なじみとの、逆ハーラブストーリー。

黒地蔵

紫音みけ🐾書籍発売中
児童書・童話
友人と肝試しにやってきた中学一年生の少女・ましろは、誤って転倒した際に頭を打ち、人知れず幽体離脱してしまう。元に戻る方法もわからず孤独に怯える彼女のもとへ、たったひとり救いの手を差し伸べたのは、自らを『黒地蔵』と名乗る不思議な少年だった。黒地蔵というのは地元で有名な『呪いの地蔵』なのだが、果たしてこの少年を信じても良いのだろうか……。目には見えない真実をめぐる現代ファンタジー。 ※表紙イラスト=ミカスケ様

【完結】キスの練習相手は幼馴染で好きな人【連載版】

猫都299
児童書・童話
沼田海里(17)は幼馴染でクラスメイトの一井柚佳に恋心を抱いていた。しかしある時、彼女は同じクラスの桜場篤の事が好きなのだと知る。桜場篤は学年一モテる文武両道で性格もいいイケメンだ。告白する予定だと言う柚佳に焦り、失言を重ねる海里。納得できないながらも彼女を応援しようと決めた。しかし自信のなさそうな柚佳に色々と間違ったアドバイスをしてしまう。己の経験のなさも棚に上げて。 「キス、練習すりゃいいだろ? 篤をイチコロにするやつ」 秘密や嘘で隠されたそれぞれの思惑。ずっと好きだった幼馴染に翻弄されながらも、その本心に近付いていく。 ※現在完結しています。ほかの小説が落ち着いた時等に何か書き足す事もあるかもしれません。(2024.12.2追記) ※「キスの練習相手は〜」「幼馴染に裏切られたので〜」「ダブルラヴァーズ〜」「やり直しの人生では〜」等は同じ地方都市が舞台です。(2024.12.2追記) ※小説家になろう、カクヨム、アルファポリス、ノベルアップ+、Nolaノベル、ツギクルに投稿しています。 ※【応募版】を2025年11月4日からNolaノベルに投稿しています。現在修正中です。元の小説は各話の文字数がバラバラだったので、【応募版】は各話3500~4500文字程になるよう調節しました。67話(番外編を含む)→23話(番外編を含まない)になりました。

「いっすん坊」てなんなんだ

こいちろう
児童書・童話
 ヨシキは中学一年生。毎年お盆は瀬戸内海の小さな島に帰省する。去年は帰れなかったから二年ぶりだ。石段を上った崖の上にお寺があって、書院の裏は狭い瀬戸を見下ろす絶壁だ。その崖にあった小さなセミ穴にいとこのユキちゃんと一緒に吸い込まれた。長い長い穴の底。そこにいたのがいっすん坊だ。ずっとこの島の歴史と、生きてきた全ての人の過去を記録しているという。ユキちゃんは神様だと信じているが、どうもうさんくさいやつだ。するといっすん坊が、「それなら、おまえの振り返りたい過去を三つだけ、再現してみせてやろう」という。  自分の過去の振り返りから、両親への愛を再認識するヨシキ・・・           

おっとりドンの童歌

花田 一劫
児童書・童話
いつもおっとりしているドン(道明寺僚) が、通学途中で暴走車に引かれてしまった。 意識を失い気が付くと、この世では見たことのない奇妙な部屋の中。 「どこ。どこ。ここはどこ?」と自問していたら、こっちに雀が近づいて来た。 なんと、その雀は歌をうたい狂ったように踊って(跳ねて)いた。 「チュン。チュン。はあ~。らっせーら。らっせいら。らせらせ、らせーら。」と。 その雀が言うことには、ドンが死んだことを(津軽弁や古いギャグを交えて)伝えに来た者だという。 道明寺が下の世界を覗くと、テレビのドラマで観た昔話の風景のようだった。 その中には、自分と瓜二つのドン助や同級生の瓜二つのハナちゃん、ヤーミ、イート、ヨウカイ、カトッぺがいた。 みんながいる村では、ヌエという妖怪がいた。 ヌエとは、顔は鬼、身体は熊、虎の手や足をもち、何とシッポの先に大蛇の頭がついてあり、人を食べる恐ろしい妖怪のことだった。 ある時、ハナちゃんがヌエに攫われて、ドン助とヤーミがヌエを退治に行くことになるが、天界からドラマを観るように楽しんで鑑賞していた道明寺だったが、道明寺の体は消え、意識はドン助の体と同化していった。 ドン助とヤーミは、ハナちゃんを救出できたのか?恐ろしいヌエは退治できたのか?

ゼロになるレイナ

崎田毅駿
児童書・童話
お向かいの空き家に母娘二人が越してきた。僕・ジョエルはその女の子に一目惚れした。彼女の名はレイナといって、同じ小学校に転校してきて、同じクラスになった。近所のよしみもあって男子と女子の割には親しい友達になれた。けれども約一年後、レイナは消えてしまう。僕はそのとき、彼女の家にいたというのに。

9日間

柏木みのり
児童書・童話
 サマーキャンプから友達の健太と一緒に隣の世界に迷い込んだ竜(リョウ)は文武両道の11歳。魔法との出会い。人々との出会い。初めて経験する様々な気持ち。そして究極の選択——夢か友情か。   (also @ なろう)

処理中です...