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洞窟からはみ出してるようです。
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気付かぬうちにユーリとの距離が元に戻っている。あのデコチューのおかげか、お互いにいつもの調子を取り戻せたようだ。
「……ねぇ、なんかアレヤバくない??」
「あぁ、あれは……ヤバイな」
ユーリに引いて泳いでもらうこと10分程。私も海への恐怖心も大分落ち着いてきたのだが、アレを見てまたドキドキと心臓が煩くなってくる。
やっと洞窟が近くに見えるようになってきたのだが、洞窟の入り口から何本もの足がウネウネと伸びている。
「ええっと……あれはイカ?」
吸盤が付いた白い足が見える。そして近づくに連れてドシン、ドシンと地響きが鳴り洞窟が揺れているように見える。
「もしかして外に出ようとしているの?」
「恐らくな。あいつが出てくる前に辿り着かないと不味いな。海の中じゃ戦えるわけない」
「引き返して応援を呼ぶと言う手は?」
「あいつが洞窟から出て海に出たらどう動くのか全く予想出来ない。もしそのまま海を泳いで港に辿り着いたらとんでもない被害が出るだろうな」
「ここで仕留めるしかないわけ……。こんな強そうな魔物と戦ったことないのに私達だけで倒せる?」
「……やるしかないだろう。魔王と戦うつもりならこんな奴で手こずってる訳にはいかない。とりあえず応援を呼ぶようにミラーに連絡しろ。あくまでも応援を呼ぶだけで絶対にミラー本人は来ないように伝えろ! マークにもそう伝えておけ」
そう私に言うとユーリはまた泳ぎ始める。私は片手で浮き輪に捕まりながら無線機でミラー様達に連絡を取る。今回は海の洞窟ということで防水加工もしているから水に浸かってても使えるのだ。
「ミラー様! ユリです! 聞こえますか?」
『ユリ殿? 聞こえる。どうしたんだ?』
「大変です! 今洞窟の近くまで来たんですが、入り口から魔物の大きな足が伸びていて、洞窟を壊して外に出てきそうなんです! このままあの魔物が出てきたら港町を破壊するかもしれなくて!! 応援を!!」
『分かった。すぐに応援を手配しよう。そしてそれはどういう魔物なんだ?』
「恐らくですが巨大なイカです! 足だけで5メートル以上長さがありそうです!」
『5メートル……分かった、くれぐれも気をつけてくれ。応援が着くまで隠れてやり過ごすんだ』
「はい! あとユーリがミラー様は来ないようにと言ってます。マーク様も一緒に居ますよね? ミラー様のことよろしくお願いしますね!!」
『はい、ミラー様のことはお任せ下さい。すぐにこちらの警備隊とギルドに声をかけて駆けつけます!』
マーク様の返事を聞き通信を切る。見るとそろそろ洞窟がある陸に着きそうだ。洞窟の入り口正面ではなく、少し大回りをして入り口からは少し離れたところに上がるみたいだ。
「聞こえたユーリ? 応援を呼んでくれるからそれまで隠れているようにだって!」
「そう出来たら良いんだがな。隠れる所はないし、そろそろ限界が来そうだ」
「え?」
「見てみろよ。入り口の周りの岩にヒビが入って、ボロボロ崩れ始めてるだろう」
そう言われて見るとコロコロと小石が転がっていく様子が見え、ひび割れも大きくなっている。この洞窟の周りには何もない。木も草もなく、本当にただ洞窟のダンジョンがあるだけ。確かに隠れられそうな場所はない。岸に上がるとそっと様子を伺う。
「応援が来るまで保たないだろうな」
そう言うとユーリは腰に下げたポーチから剣を取り出す。この四次元バックも防水加工をしてあるのだ。
「そういえば他の冒険者は居ないの!?」
普段ならダンジョンには誰かしら冒険者がいる。今もこちらに既に向かっている人達が居るかも知れない。
「居ないな。今回は王子からの依頼を邪魔しちゃ悪いからとギルドが俺達以外の奴がダンジョンに入ることを1日禁止してたからな。だからギルドからの応援もたかが知れてる」
「そんな……」
なんて言うタイミングの悪さだろう。
「お前はそこで待機してろ! 俺が先にあいつの足を削ぎ落としてくる!」
「待って! 危険よ! それでアレを怒らせたらどうするの!?」
「どうせ戦うことになるんだ。だったら少しでもアイツの戦力を落としとかなきゃだろ!」
そう叫ぶと足に向かって走っていくユーリ。私は慌てて身体強化の魔法をユーリ目掛けて飛ばしていく。普段ならちゃんと強化されてから行くのに……きっとユーリも焦ってるんだ。私がちゃんとサポートしなきゃ。
ザシュッ、バサッ。
「よしっ! 一本斬り落としたぜ」
さすが勇者。1発で1本目の足を綺麗に斬り落とした。すると洞窟の方から唸り声のようなものが聞こえる。魔物が苦しんでいるんだ。
「もう一本いくぞ!」
「……えっ!? 嘘! 危ないユーリ!!」
先程斬り落とした足がユーリ目掛けて飛びかかってくる。私の声に気付いたユーリが慌てて避けるが、その足はなんと先程の切り口に繋がり元の状態に戻っている。
「……くそっ!」
もう一度ユーリが足を斬り落とすが、何度斬っても足は再生して行く。一旦引いてユーリがこちらへ戻ってくる。
「どうすれば良いの!? 何度も再生するなら倒せないじゃない!」
「恐らく本体が出てこないとダメだ。本体にある魔物の核を攻撃しないとあいつは倒せない」
「そんな……」
見えてるいる足だけでも5メートル程の長さなのだ。本体まで入れたらどれだけの大きさになるのか……
「ねえ、やっぱりここは一度戻って準備してからの方が」
ドン、ドン、ドン……!!
ドン、ドン、ドン、ドン、ゴゴゴゴ。
先程よりさらに激しい揺れを感じ、入り口を見ると洞窟の入り口が完璧に崩れ去っていた。
「タイムオーバーだ。いくぞユリ!!」
「嘘でしょ~~!!」
「……ねぇ、なんかアレヤバくない??」
「あぁ、あれは……ヤバイな」
ユーリに引いて泳いでもらうこと10分程。私も海への恐怖心も大分落ち着いてきたのだが、アレを見てまたドキドキと心臓が煩くなってくる。
やっと洞窟が近くに見えるようになってきたのだが、洞窟の入り口から何本もの足がウネウネと伸びている。
「ええっと……あれはイカ?」
吸盤が付いた白い足が見える。そして近づくに連れてドシン、ドシンと地響きが鳴り洞窟が揺れているように見える。
「もしかして外に出ようとしているの?」
「恐らくな。あいつが出てくる前に辿り着かないと不味いな。海の中じゃ戦えるわけない」
「引き返して応援を呼ぶと言う手は?」
「あいつが洞窟から出て海に出たらどう動くのか全く予想出来ない。もしそのまま海を泳いで港に辿り着いたらとんでもない被害が出るだろうな」
「ここで仕留めるしかないわけ……。こんな強そうな魔物と戦ったことないのに私達だけで倒せる?」
「……やるしかないだろう。魔王と戦うつもりならこんな奴で手こずってる訳にはいかない。とりあえず応援を呼ぶようにミラーに連絡しろ。あくまでも応援を呼ぶだけで絶対にミラー本人は来ないように伝えろ! マークにもそう伝えておけ」
そう私に言うとユーリはまた泳ぎ始める。私は片手で浮き輪に捕まりながら無線機でミラー様達に連絡を取る。今回は海の洞窟ということで防水加工もしているから水に浸かってても使えるのだ。
「ミラー様! ユリです! 聞こえますか?」
『ユリ殿? 聞こえる。どうしたんだ?』
「大変です! 今洞窟の近くまで来たんですが、入り口から魔物の大きな足が伸びていて、洞窟を壊して外に出てきそうなんです! このままあの魔物が出てきたら港町を破壊するかもしれなくて!! 応援を!!」
『分かった。すぐに応援を手配しよう。そしてそれはどういう魔物なんだ?』
「恐らくですが巨大なイカです! 足だけで5メートル以上長さがありそうです!」
『5メートル……分かった、くれぐれも気をつけてくれ。応援が着くまで隠れてやり過ごすんだ』
「はい! あとユーリがミラー様は来ないようにと言ってます。マーク様も一緒に居ますよね? ミラー様のことよろしくお願いしますね!!」
『はい、ミラー様のことはお任せ下さい。すぐにこちらの警備隊とギルドに声をかけて駆けつけます!』
マーク様の返事を聞き通信を切る。見るとそろそろ洞窟がある陸に着きそうだ。洞窟の入り口正面ではなく、少し大回りをして入り口からは少し離れたところに上がるみたいだ。
「聞こえたユーリ? 応援を呼んでくれるからそれまで隠れているようにだって!」
「そう出来たら良いんだがな。隠れる所はないし、そろそろ限界が来そうだ」
「え?」
「見てみろよ。入り口の周りの岩にヒビが入って、ボロボロ崩れ始めてるだろう」
そう言われて見るとコロコロと小石が転がっていく様子が見え、ひび割れも大きくなっている。この洞窟の周りには何もない。木も草もなく、本当にただ洞窟のダンジョンがあるだけ。確かに隠れられそうな場所はない。岸に上がるとそっと様子を伺う。
「応援が来るまで保たないだろうな」
そう言うとユーリは腰に下げたポーチから剣を取り出す。この四次元バックも防水加工をしてあるのだ。
「そういえば他の冒険者は居ないの!?」
普段ならダンジョンには誰かしら冒険者がいる。今もこちらに既に向かっている人達が居るかも知れない。
「居ないな。今回は王子からの依頼を邪魔しちゃ悪いからとギルドが俺達以外の奴がダンジョンに入ることを1日禁止してたからな。だからギルドからの応援もたかが知れてる」
「そんな……」
なんて言うタイミングの悪さだろう。
「お前はそこで待機してろ! 俺が先にあいつの足を削ぎ落としてくる!」
「待って! 危険よ! それでアレを怒らせたらどうするの!?」
「どうせ戦うことになるんだ。だったら少しでもアイツの戦力を落としとかなきゃだろ!」
そう叫ぶと足に向かって走っていくユーリ。私は慌てて身体強化の魔法をユーリ目掛けて飛ばしていく。普段ならちゃんと強化されてから行くのに……きっとユーリも焦ってるんだ。私がちゃんとサポートしなきゃ。
ザシュッ、バサッ。
「よしっ! 一本斬り落としたぜ」
さすが勇者。1発で1本目の足を綺麗に斬り落とした。すると洞窟の方から唸り声のようなものが聞こえる。魔物が苦しんでいるんだ。
「もう一本いくぞ!」
「……えっ!? 嘘! 危ないユーリ!!」
先程斬り落とした足がユーリ目掛けて飛びかかってくる。私の声に気付いたユーリが慌てて避けるが、その足はなんと先程の切り口に繋がり元の状態に戻っている。
「……くそっ!」
もう一度ユーリが足を斬り落とすが、何度斬っても足は再生して行く。一旦引いてユーリがこちらへ戻ってくる。
「どうすれば良いの!? 何度も再生するなら倒せないじゃない!」
「恐らく本体が出てこないとダメだ。本体にある魔物の核を攻撃しないとあいつは倒せない」
「そんな……」
見えてるいる足だけでも5メートル程の長さなのだ。本体まで入れたらどれだけの大きさになるのか……
「ねえ、やっぱりここは一度戻って準備してからの方が」
ドン、ドン、ドン……!!
ドン、ドン、ドン、ドン、ゴゴゴゴ。
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「嘘でしょ~~!!」
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