『聖女の力が暴走した結果、無自覚にヤンデレ皇子を落としてしまった件』

春夜夢

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『第13話:夢の中でも、君を犯す』

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暗闇。甘い香り。
気づけば、私は白いシーツの上に裸で寝かされていた。

「……ここは、どこ……?」

身体が重い。けれど、何かがじわじわと熱を生み出している。
まるで、全身に見えない手が這っているかのように。

「お目覚めですね、リディア様」

その声に、ぞっとする。

現れたのは――黒の王子、エゼル。

「これは夢です。私の魔導によって織り成された、快楽の精神界。ここでは、あなたの心と身体は、完全に“裸”」

「……やめて、こんなこと……!」

「貴女の身体が、どこまで“あの男専用”なのか……試してみたくて、ね」

そう言って彼は、私の足首にキスを落とした。

「っ……!」

ぞくり、と快感が走る。
夢だと分かっているのに、感覚がリアルすぎる。

「安心してください。これはただの“夢”……でも、もし私に反応してしまったら、それは貴女の“心”が望んでいるという証」

「違う……っ!」

脚を開かされ、白く柔らかな指が内腿をなぞる。
肌が粟立ち、息が詰まる。

「……ね? こんなに感じている。貴女の奥が、“私の手”を歓迎している」

「いや……ちがっ……!」

その時だった。

「……その手を、引け」

雷鳴のような声が響く。

霧が裂け、青い光とともに現れたのは――

レオン様だった。

「えっ……!? ど、どうして……」

「お前が“助けて”と呼んだ声が、俺をここに導いた」

レオン様の足元に魔法陣が広がる。

「こんな夢の中まで追ってくるとは……ヤンデレとは厄介だな」

「夢であろうと、お前に触れさせるわけにはいかない。
ましてや、俺の妻に、こんな穢れた指を……!」

レオン様が私のもとへ歩み寄り、私の身体を覆い隠すように抱きしめる。

「……リディア。もう大丈夫だ」

「レオン、様……」

「今、もう一度……夢の中で、“誓い”を交わそう」

そのまま、夢の中で唇が重なった。

「ここでも、お前の中に入る。そうすれば、お前の心は、完全に俺のものになる」

「……はい。抱いて、ください……レオン様……!」

エゼルが舌打ちをし、霧の中へと消えていくのを横目に――

レオン様は、夢の中で、私をふたたび“妻”として抱いた。

快楽のなかで、私は確かに感じていた。

身体だけじゃない。
心も、魂も――すべてが、彼に染まっていく。
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