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第21話 “これから”を語れる関係が、なにより欲しかった
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日曜日の午後。
俺たちは、何気なく部屋の模様替えをしていた。
「ベッドの位置、やっぱこっちの方がいいんじゃないか?」
「いや、それだと朝の光がまぶしすぎる。君、すぐ顔しかめるじゃん」
そんな言い合いすら、今の俺には心地よかった。
いつの間にか、遥の部屋のクローゼットに俺の服が増え、
洗面台の横には歯ブラシがふたつ並ぶようになった。
“同棲”という言葉を、まだ誰の口からも出していないけれど――
それはもう、すでに始まっていたのかもしれない。
コーヒーを淹れて、並んで座る。
「……こういう時間が、毎週あるといいな」
「あるよ。これから、ずっと」
遥が何気なく言ったその言葉に、心臓が跳ねた。
「ずっと、って……」
「うん。だって、俺は“これからも君といる”って決めたから。
あとは、君がそれを“選んでくれるか”だよ」
選ぶ――
またその言葉だ。
あの日、あの壇上で。
遥が俺の手を取り、「パートナーです」と言ってくれた。
あれが始まりで、今日が続きだ。
「……俺もさ。ずっと“愛される側”だって思ってた」
「ん?」
「でも違った。俺も、お前を“選びたい”って思ってたんだ。ちゃんと、対等に」
遥の目が、やわらかく細められる。
「春翔」
その名を呼ぶ声が、優しくて、まっすぐで。
次の瞬間――
遥は胸ポケットから、小さな黒い箱を取り出した。
「……これはまだ“渡さない”。でも、近いうちに、ちゃんと話をする」
「それって……」
「まだ、焦らせたくない。けど――
“未来の話”ができる関係でいたいと思ってる」
胸がぎゅっと締めつけられるようだった。
幸せすぎて、少しだけ怖くなるような、でも確かに欲しかったもの。
「……ありがとな」
この人と、“これから”を積み重ねていきたい。
不安も現実も、全部受け止めながら、笑って歩いていきたい。
だからきっと、俺も――
もうすぐ、“選ぶ番”だ。
俺たちは、何気なく部屋の模様替えをしていた。
「ベッドの位置、やっぱこっちの方がいいんじゃないか?」
「いや、それだと朝の光がまぶしすぎる。君、すぐ顔しかめるじゃん」
そんな言い合いすら、今の俺には心地よかった。
いつの間にか、遥の部屋のクローゼットに俺の服が増え、
洗面台の横には歯ブラシがふたつ並ぶようになった。
“同棲”という言葉を、まだ誰の口からも出していないけれど――
それはもう、すでに始まっていたのかもしれない。
コーヒーを淹れて、並んで座る。
「……こういう時間が、毎週あるといいな」
「あるよ。これから、ずっと」
遥が何気なく言ったその言葉に、心臓が跳ねた。
「ずっと、って……」
「うん。だって、俺は“これからも君といる”って決めたから。
あとは、君がそれを“選んでくれるか”だよ」
選ぶ――
またその言葉だ。
あの日、あの壇上で。
遥が俺の手を取り、「パートナーです」と言ってくれた。
あれが始まりで、今日が続きだ。
「……俺もさ。ずっと“愛される側”だって思ってた」
「ん?」
「でも違った。俺も、お前を“選びたい”って思ってたんだ。ちゃんと、対等に」
遥の目が、やわらかく細められる。
「春翔」
その名を呼ぶ声が、優しくて、まっすぐで。
次の瞬間――
遥は胸ポケットから、小さな黒い箱を取り出した。
「……これはまだ“渡さない”。でも、近いうちに、ちゃんと話をする」
「それって……」
「まだ、焦らせたくない。けど――
“未来の話”ができる関係でいたいと思ってる」
胸がぎゅっと締めつけられるようだった。
幸せすぎて、少しだけ怖くなるような、でも確かに欲しかったもの。
「……ありがとな」
この人と、“これから”を積み重ねていきたい。
不安も現実も、全部受け止めながら、笑って歩いていきたい。
だからきっと、俺も――
もうすぐ、“選ぶ番”だ。
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