『スキル0の俺が“女神の代行者”に指名されて、気づけば世界最強ハーレムでした』

春夜夢

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第10話『貴族令嬢との知略対決!契約か、拒絶か?』

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「どうしても、私と契約するのがお嫌なら――」
エリザベートは、揺らめく魔力を纏って立ち上がった。

「力づくで“説得”するしかありませんわね」

部屋の空気が一気に変わる。
冷気のようなプレッシャーが空間を満たし、
彼女の銀の髪がふわりと浮いた。

「リクさま、下がってください!」
ノアが前に出ようとする。

だが、俺は彼女の肩をそっと押さえて言った。

「待って。……ここは、俺がやる」

「え……?」

「この手の相手には、“対話”が必要なんだ。たぶん、戦いじゃなくて」

アリアも驚いたように眉を上げたが、何も言わなかった。


---

「エリザベート。お前の言葉――全部“本心”なのか?」

「当然ですわ。
 あなたのような存在は、早急に“掌握”すべきですもの」

「それってさ、“好き”じゃなくて、“支配したい”ってだけじゃないのか?」

彼女の表情が、一瞬だけ揺らいだ。

「……っ。感情論など、価値に含まれません」

「じゃあ、俺からも提案する」

俺はゆっくりと歩み寄り、彼女と正面から向き合った。

「“契約”は、強制じゃ意味がない。
 俺は、信頼できる相手としか結ばない。たとえそれが、どれほどの力を持っていても」

エリザベートの魔力が、徐々に収まっていく。

「……それが、あなたの“交渉手段”ですの?」

「そうだ。もしお前が――
 この世界の未来を一緒に見たいって思うなら、力じゃなくて、心でぶつかってくれ」

沈黙が流れる。

やがて、彼女はふっと小さく笑った。

「……敗北ですわね。
 まさか、言葉ひとつで私を押し返すなんて」

その場に、ストンと膝をついた彼女は、
静かに頭を垂れた。

「わたくし、エリザベート・フォン・クレールは、
 リク・アークライト様に敬意と忠誠をもって、契約を願い申し上げます」


---

その夜。
王都の離宮にて、契約儀式が行われた。

「魔力核を重ねるだけで結構ですわ。無理に“身体の接触”を強要したりは……」

「いや、逆に今それ言われると恥ずかしいんだけど」

「……ふふ。貴方って、ほんと“面倒”な方ですわね」

魔力の光が二人の間に満ち、
静かに、契約が成立する。

【契約成立:エリザベート】
【新スキル取得:術式拡張/即時詠唱/魔力解析】

「これで、私も“あなたの力”の一部となりましたわ」

銀髪の貴族令嬢が、うっすらと微笑んで俺の肩に寄り添う。

「……もし、他の娘たちに嫉妬されても、知りませんわよ?」

「え、もうバレてるよ。ノアが拗ねてるし、アリアは剣の手入れしてるし……」

「……あら。楽しくなりそうですわね」

こうして俺の“ハーレム名簿”に、また一人――
強く、したたかで、魅力的なヒロインが加わった。


---

◆次回予告
第11話『聖教会の予言と、“第七の花嫁”』
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