『スキル0の俺が“女神の代行者”に指名されて、気づけば世界最強ハーレムでした』

春夜夢

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第15話『原初の血と、俺の正体』

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「……俺の父親が、“原初の魔王”?」

リクは、神域の中心で震える声を漏らした。

目の前に映し出されたのは、
かつて世界を支配し、女神すら退けたという伝説の存在――《深淵王エグゼルト》。

「確証はまだ一部に過ぎません」
リュミエールが慎重な声で言った。

「けれど、あなたの魂の構造にある“双極性”……
 それは、創造の光と、混沌の闇。両方を“生まれながらに”持っている証拠です」

「……どういうことだ?」

「あなたの“スキルゼロ”は、ただの無能ではない。
 スキルの枠を超えた、“超越的存在”の証だったのです」


---

「俺は……人間じゃないのか?」

「違う。リク、お前は――“人間以上”だ」

アリアが背後から静かに言った。

「魔族の血筋、女神の導き、精霊との共鳴、そして……未来を選べる意思。
 それ全部を持ってる、お前だけの存在なんだよ」

ノアも小さく手を握ってきた。

「……リクさま。スキルがあってもなくても、
 ずっと、いっしょにいますから」

ミシェルも隣に膝をついた。

「あなたが“誰”であっても。
 わたくしの中の神託は、“愛せ”と言っています」

「……そうよね」
セリナが剣を抱きながら微笑んだ。

「リクの剣になりたいって誓ったのは、そういうことだった」

アイリスとエリザベートも、無言で肩を並べた。

「リク。“選ぶ必要”なんて、ないのよ」

「あなたがそのままでいられるよう、私たちが横にいるのですわ」


---

「……そうか」

リクは、そっと瞳を閉じた。

(俺は、“何者か”になろうとしてた。
 でも、本当は――最初から“誰でもない”俺でよかったのかもしれない)

拳を握る。

「じゃあ、選ぶよ」

目を開く。

「“誰かになる”んじゃなくて、
 俺は、俺のまま――世界を変える!」


---

その瞬間、
リクの身体が淡く輝き、スキル一覧が爆発的に変化した。

【原初継承:完全発動】
【スキル融合:女神加護×魔王核】
【EXスキル:創滅神化/因果律操作】

「なにこれ、チートすぎないか俺!?」

「……ようやく、“代行者”の器になったのですね」
リュミエールが涙ぐむ。


---

そして。

その姿を、遥か魔界の封印の向こうで、
ひとりの男が見つめていた。

「リク・アークライト……ふん。
 私の“失敗作”が、ここまで大きくなるとはな」

“原初の魔王”――エグゼルトの目が、ゆっくりと開いた。

「さあ、来い。お前が本当に世界の選定者かどうか……
 この“父”が、試してやる」


---

◆次回予告
第16話『魔王との邂逅と、最初の選択』
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