『スキル0の俺が“女神の代行者”に指名されて、気づけば世界最強ハーレムでした』

春夜夢

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第19話『暴走召喚獣と、女神の嫉妬』

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「セラフィム・ガルダ、落ち着いて!」

広場に響くリーネの声は、震えていた。

彼女の召喚した神獣――“白翼のガルダ”は、
本来であれば契約者の意志に従うはずだった。

だが、召喚直後の不安定な魔力干渉により、
その巨体は暴走状態に突入していた。

「リクさま、どうしますか!?」

「……戦うしかない」

俺は、【空間加速】【風刃】【因果律操作】を展開し、
制御のきかない神獣に正面から立ち向かった。

だが、直撃すれば街一つを吹き飛ばすような光弾が、こちらに迫る。

「くっ……!」

その時だった。

神域から現れた純白の光――

「もう、見ていられません」

リュミエールが、静かにその場に降り立った。


---

「“女神リュミエール”……っ!」
リーネが驚きの声を上げる。

「この世界の秩序を乱すならば、たとえ召喚獣でも例外ではありません」

女神は静かに手を掲げ、
セラフィム・ガルダの暴走する魔核に向けて、
【神罰:聖鎖の抱擁】を発動した。

空間が断絶され、光の鎖が神獣を包みこむ。

「おとなしくなさい、“力”は従うためにあるのよ」

神獣は鳴き声を残しながら、
静かにその巨体を折りたたみ、膝をついた。

完全鎮静。

広場の人々が、一斉に拍手と歓声を上げた。

「す、すごい……本物の、神様……」


---

「ごめんなさい……わたしのせいで……」
リーネが涙ぐんで俺に頭を下げた。

「大丈夫。誰だって最初は上手くいかない」

「でも、せっかく契約できたのに、こんな形で……」

そのとき、後ろからぬっと現れたリュミエールが、
彼女の耳元で微笑んだ。

「リーネ。あなたには才能がある。……けれど」
彼女はにこやかに、しかし静かにこう告げた。

「私の代行者に“甘える”のは、許さないわよ?」

「ひっ……は、はいっ!」


---

その夜。
温泉にて。

「リク。最近、女の子と仲良くしすぎじゃなくて?」

「は? 今さら?」

リュミエールが湯に肩まで浸かりながら、
じとっとこちらを見てくる。

「……私の“代行者”なんだから、少しくらい“独占”してもいいでしょう?」

「いや、すでにけっこうされてるけど!?」

そのまま近づいてきて、
頬にそっとキスを落とされた。

「あなたの“すべて”を知っているのは、私だけ。……忘れないで」

女神の瞳が、星のように揺れていた。

(やっぱこの人、最強すぎる……)


---

◆次回予告
第20話『王女の密命と、禁断の迷宮都市』
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