1 / 86
1.1-2 始まり
しおりを挟む
──どうして、自分は処刑されなければならないのか──
自分が自分でなくなっていく感覚の中で、魔法で生み出した炎のように悲しみが灯った。
人間から死体に変わっていく摂理の中で、浮き上がる泡のように疑問が浮いた。
何も見えない。
何も聞こえない。
そんな暗闇の中でそれを感じとった。
今まで、どんなに辛く悲しく寂しく痛く理不尽な目にあっても、何も思わなかった。
自分は、冬の聖剣に選ばれた北の勇者。
北の大陸とそこに生きる人を、邪悪な魔神や魔物から守る存在。
魔物と魔神を倒した感謝がなくても、助けるのが遅いと石を投げられても、それが勇者なのだと当然のように受け入れた。
だから、処刑されなくてはならない道理がわからない。
魔神と裏で繋がっていた裏切り者。
冬の聖剣を失わせた大犯罪者。
この体に流れる半分の王族の血を使って支配しようとした愚か者。
他にもいろいろ罪状を述べられた。その時ですら、否定せずにただただ受け入れていた。
否。否定はしたかったかもしれない。
体の中に広がっている黒い靄が、自分の頭と心を押さえつけてそれを許さなかった。
死刑が決まるまで1年かかったが、その後はとても速かった。
この雪と寒さが統べる北の大陸で最も重い死刑は磔刑。
北の大陸の北の果て。雪が積もる平野に処刑場がある。
縦と横に交差された磔台に体を固定され、両手両足両耳両眼を潰され、放置される。
潰された痛みの衝撃に耐えきれずに死ねればまだ良い。
だが、だいたいの死刑囚は魔力のせいで死ねない。本能が生かそうとしてナーマを勝手に吸収し続ける。
痛みと絶望以外の感覚が、寒さによって奪われる。
この状態で5日間生き続けたある死刑囚は、泣き喚きながら必死に願った。
殺してくれ。いますぐ殺してくれ。と。
だが、自分は違った。
熱い血のような恨みが脳に流れてきた。
──復讐だ。この大陸を血祭りにあげろ──
熱しられた鉄針で突き刺された耳は何も聞こえなくなった。
ならば、この声は誰のものだろう。
いや。聞こえないなら、自分の心の声なのだろう。
次に、冷たい血のような慈愛が脳に流れる。
──復讐はやめなさい。意味のない行為です──
頭ではわかっている。
勇者としてあるまじき行為だと。
誰も救われない。自分が誰かを殺せば、その殺された人と関わりがある人が自分を恨み復讐しようとする。
頭ではわかっている。罪人の逆恨みという愚かな行為だと。
でも、復讐をしたいのだ。
価値がないまま、終わりにしたくなかった。
誰かが囁いたように。頭の中にその方法が浮かんだ。
人間が取り込めるナーマという魔力源を魔力に変換せずにため込み続ければ、自分という容器は耐えきれずに壊れる。
ナーマは行き場をなくし、周りを巻き込むように消滅する。
大陸全てを壊せるほどかはわからない。
でも、復讐の手段はこれしかなかった。
どのぐらいの時間が経ったかわからない。
磔にされているから身を丸くして守ることもできない。
寒さで凍ってしまったように、体の表面の感覚が感じない。
だが、内側はそうじゃなかった。
呼吸をするたび体の奥が焼き付くように痛い。内側からひびが走るように痛い。
直接臓器を殴ったような衝撃に、口から熱いものが出てくるのを感じた。
血だとすぐにわかった。
まだ、熱のある血が残っていたんだと暢気に思った。
喉が痛い。
血を吐き出し続けているからだろうか。
自分では聞き取れない、何を言っているのかわからない言葉を叫んでいるからだろうか。
その両方なのか。わからない。
ひび割れた隙間から溜まったナーマが零れるのでは。そんな不安とは裏腹に、自分の体という容器はひびなどないと言わんばかりに、まだまだ溜めていく。
早く終われと願うつもりはない。
あっさり終わる復讐なんて、こちらの望みではない。
ようやく理解したからだ。
なぜ、自分が復讐を望んだのかを。
復讐が叶うのなら、この世の苦痛を全て受け入れてやる、と。
復讐を叶えるためなら、この命を使い切るのも本望だ、と。
ふと。額に何かが触れた。
凍ったように何も感じなかった触覚が溶けて、温かいより熱い、骨のようなごつごつとしたものが覆っているのがわかった。
「ご所望は復讐かい?」
知らない男の声だ。
常に楽しいことを捜しているような明るい、少ししゃがれた声だ。
さっきまで聞こえていた不思議な声とは違い、声の主は目の前にいるとわかった。
潰された耳からではなく、直接自分の脳に語りかける。
「あんだけきゃんきゃん喚いていたから事情はよーくわかった!! ・・・・・・でもな。自分の手でっていうのは無謀すぎだろ!! もうちょっと現実見よぉーぜ!!」」
声の主は、滑稽だと言わんばかりに笑い声を上げた。
安堵した分、惨めになった。
あいつらみたいに馬鹿にするなら、声をかけないで欲しかった。
「悪ぃ悪ぃ。マージですまん! 俺はフォークが落ちただけでも笑っちまう性格なんだ。俺は俺を売り込みに来きたんだよ」
軽い口調だが、初めて誰かに謝られた。
売り込みにきたとはどういうことなのか、わからなかった。
「復讐のアドバイスマネージャーとして俺を雇わねぇか?」
声の主は自信満々に告げたが、出てきた長い単語がどういう意味を持っているのかわからなかった。
「俺を雇えば、アップグレート──いや、横文字使うのはやめとくか。完成度の高い復讐に出来るってことだ。報酬は後払い一括。この仕事は変更がよくあるから報酬の上乗せ問題が頻繁でな・・・・・・依頼主も俺も納得の仕事にしたいから勝手にそうしてる。通常なら復讐の代理人として引き受けているんだが、お前さんは直に手をかけたいって要望だろ? アドバイスマネージャーなら要望に沿えるしお得だぜ? どうだ?」
声の主は仕事として手を貸すと言っている。
答えは決まっている。
要らない。
そう、口を動かした。
「ご契約ありがとうございます」
丁寧な声で告げられ、自分を疑った。
確かに要らないと答えた。口はそう動いていた。
なんで、真逆の答えで受け取られているのか。
そう思われるような中途半端な言葉で否定してしまったのか。
頭の中がぐちゃぐちゃになる。自分はまたやらかしたのかと責めたくなった。
すぐに言い直そうとしたが、口から吐き出される血で妨害された。
「っというわけで、さっそく取りかかるとするか!!」
やる気に満ちた声を最後に、何も聞こえなくなった。
否。眠りに落ちるように意識が沈んだ。
──どうして、自分は処刑されなければならないのか──
自分が自分でなくなっていく感覚の中で、魔法で生み出した炎のように悲しみが灯った。
人間から死体に変わっていく摂理の中で、浮き上がる泡のように疑問が浮いた。
何も見えない。
何も聞こえない。
そんな暗闇の中でそれを感じとった。
今まで、どんなに辛く悲しく寂しく痛く理不尽な目にあっても、何も思わなかった。
自分は、冬の聖剣に選ばれた北の勇者。
北の大陸とそこに生きる人を、邪悪な魔神や魔物から守る存在。
魔物と魔神を倒した感謝がなくても、助けるのが遅いと石を投げられても、それが勇者なのだと当然のように受け入れた。
だから、処刑されなくてはならない道理がわからない。
魔神と裏で繋がっていた裏切り者。
冬の聖剣を失わせた大犯罪者。
この体に流れる半分の王族の血を使って支配しようとした愚か者。
他にもいろいろ罪状を述べられた。その時ですら、否定せずにただただ受け入れていた。
否。否定はしたかったかもしれない。
体の中に広がっている黒い靄が、自分の頭と心を押さえつけてそれを許さなかった。
死刑が決まるまで1年かかったが、その後はとても速かった。
この雪と寒さが統べる北の大陸で最も重い死刑は磔刑。
北の大陸の北の果て。雪が積もる平野に処刑場がある。
縦と横に交差された磔台に体を固定され、両手両足両耳両眼を潰され、放置される。
潰された痛みの衝撃に耐えきれずに死ねればまだ良い。
だが、だいたいの死刑囚は魔力のせいで死ねない。本能が生かそうとしてナーマを勝手に吸収し続ける。
痛みと絶望以外の感覚が、寒さによって奪われる。
この状態で5日間生き続けたある死刑囚は、泣き喚きながら必死に願った。
殺してくれ。いますぐ殺してくれ。と。
だが、自分は違った。
熱い血のような恨みが脳に流れてきた。
──復讐だ。この大陸を血祭りにあげろ──
熱しられた鉄針で突き刺された耳は何も聞こえなくなった。
ならば、この声は誰のものだろう。
いや。聞こえないなら、自分の心の声なのだろう。
次に、冷たい血のような慈愛が脳に流れる。
──復讐はやめなさい。意味のない行為です──
頭ではわかっている。
勇者としてあるまじき行為だと。
誰も救われない。自分が誰かを殺せば、その殺された人と関わりがある人が自分を恨み復讐しようとする。
頭ではわかっている。罪人の逆恨みという愚かな行為だと。
でも、復讐をしたいのだ。
価値がないまま、終わりにしたくなかった。
誰かが囁いたように。頭の中にその方法が浮かんだ。
人間が取り込めるナーマという魔力源を魔力に変換せずにため込み続ければ、自分という容器は耐えきれずに壊れる。
ナーマは行き場をなくし、周りを巻き込むように消滅する。
大陸全てを壊せるほどかはわからない。
でも、復讐の手段はこれしかなかった。
どのぐらいの時間が経ったかわからない。
磔にされているから身を丸くして守ることもできない。
寒さで凍ってしまったように、体の表面の感覚が感じない。
だが、内側はそうじゃなかった。
呼吸をするたび体の奥が焼き付くように痛い。内側からひびが走るように痛い。
直接臓器を殴ったような衝撃に、口から熱いものが出てくるのを感じた。
血だとすぐにわかった。
まだ、熱のある血が残っていたんだと暢気に思った。
喉が痛い。
血を吐き出し続けているからだろうか。
自分では聞き取れない、何を言っているのかわからない言葉を叫んでいるからだろうか。
その両方なのか。わからない。
ひび割れた隙間から溜まったナーマが零れるのでは。そんな不安とは裏腹に、自分の体という容器はひびなどないと言わんばかりに、まだまだ溜めていく。
早く終われと願うつもりはない。
あっさり終わる復讐なんて、こちらの望みではない。
ようやく理解したからだ。
なぜ、自分が復讐を望んだのかを。
復讐が叶うのなら、この世の苦痛を全て受け入れてやる、と。
復讐を叶えるためなら、この命を使い切るのも本望だ、と。
ふと。額に何かが触れた。
凍ったように何も感じなかった触覚が溶けて、温かいより熱い、骨のようなごつごつとしたものが覆っているのがわかった。
「ご所望は復讐かい?」
知らない男の声だ。
常に楽しいことを捜しているような明るい、少ししゃがれた声だ。
さっきまで聞こえていた不思議な声とは違い、声の主は目の前にいるとわかった。
潰された耳からではなく、直接自分の脳に語りかける。
「あんだけきゃんきゃん喚いていたから事情はよーくわかった!! ・・・・・・でもな。自分の手でっていうのは無謀すぎだろ!! もうちょっと現実見よぉーぜ!!」」
声の主は、滑稽だと言わんばかりに笑い声を上げた。
安堵した分、惨めになった。
あいつらみたいに馬鹿にするなら、声をかけないで欲しかった。
「悪ぃ悪ぃ。マージですまん! 俺はフォークが落ちただけでも笑っちまう性格なんだ。俺は俺を売り込みに来きたんだよ」
軽い口調だが、初めて誰かに謝られた。
売り込みにきたとはどういうことなのか、わからなかった。
「復讐のアドバイスマネージャーとして俺を雇わねぇか?」
声の主は自信満々に告げたが、出てきた長い単語がどういう意味を持っているのかわからなかった。
「俺を雇えば、アップグレート──いや、横文字使うのはやめとくか。完成度の高い復讐に出来るってことだ。報酬は後払い一括。この仕事は変更がよくあるから報酬の上乗せ問題が頻繁でな・・・・・・依頼主も俺も納得の仕事にしたいから勝手にそうしてる。通常なら復讐の代理人として引き受けているんだが、お前さんは直に手をかけたいって要望だろ? アドバイスマネージャーなら要望に沿えるしお得だぜ? どうだ?」
声の主は仕事として手を貸すと言っている。
答えは決まっている。
要らない。
そう、口を動かした。
「ご契約ありがとうございます」
丁寧な声で告げられ、自分を疑った。
確かに要らないと答えた。口はそう動いていた。
なんで、真逆の答えで受け取られているのか。
そう思われるような中途半端な言葉で否定してしまったのか。
頭の中がぐちゃぐちゃになる。自分はまたやらかしたのかと責めたくなった。
すぐに言い直そうとしたが、口から吐き出される血で妨害された。
「っというわけで、さっそく取りかかるとするか!!」
やる気に満ちた声を最後に、何も聞こえなくなった。
否。眠りに落ちるように意識が沈んだ。
0
あなたにおすすめの小説
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
拾われ子のスイ
蒼居 夜燈
ファンタジー
【第18回ファンタジー小説大賞 奨励賞】
記憶にあるのは、自分を見下ろす紅い眼の男と、母親の「出ていきなさい」という怒声。
幼いスイは故郷から遠く離れた西大陸の果てに、ドラゴンと共に墜落した。
老夫婦に拾われたスイは墜落から七年後、二人の逝去をきっかけに養祖父と同じハンターとして生きていく為に旅に出る。
――紅い眼の男は誰なのか、母は自分を本当に捨てたのか。
スイは、故郷を探す事を決める。真実を知る為に。
出会いと別れを繰り返し、命懸けの戦いを繰り返し、喜びと悲しみを繰り返す。
清濁が混在する世界に、スイは何を見て何を思い、何を選ぶのか。
これは、ひとりの少女が世界と己を知りながら成長していく物語。
※週2回(木・日)更新。
※誤字脱字報告に関しては感想とは異なる為、修正が済み次第削除致します。ご容赦ください。
※カクヨム様にて先行公開(登場人物紹介はアルファポリス様でのみ掲載)
※表紙画像、その他キャラクターのイメージ画像はAIイラストアプリで作成したものです。再現不足で色彩の一部が作中描写とは異なります。
※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる