After story/under the snow

黒羽 雪音来

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16.1−8 閑話 こうして大陸は維持され続けた

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 ふと思った、細やかな疑問だった。
 狼の分身体と共に村や町に現れる魔物を無力化させながら、力の具合の確認を始めた時期。
 人のいる場所ばかりを回っていた。そのせいもあったのかもしれない。
 
 復讐に関係ないなら、調べる時間が惜しいと思った。
 それに勇者ではないのだ。知っても意味がない。
 そうして、この疑問をわからないにした。


 この日も、変わらずに雪が降っていた。
 雪道をひたすら歩く。踏み出す足は、必ず足首まで埋まる。
 木と木の間をくねくねと描くように歩く、狼姿の南の魔神の背中を見る。
 周りに人がいないからか。尻尾をぶんぶんと振り回して、大声で歌っていた。

 楽しそうな歌詞に、楽しそうな旋律だった。
 だからこそ、その歌について聞けなかった。尋ねる権利がないと感じた。 

 その時、強い風が吹いた。
 咄嗟に体を前屈みにしていなければ、風に煽られて後ろにひっくり返っていた。
 前を歩く魔神は無事かと見れば、その姿は消えていた。

 風に飛ばされた。そう思って慌てて見渡す。
 振り返った時、雪の上こそ地面だと言わんばかりの安定した走りで駆け寄ってくる魔神がいた。
 自分が被っていたシルクハットを咥えていた。

 先程の風で飛ばされたのだとすぐに察した。魔神がそれに気付いて取りに行ってくれたらしい。
 
 魔神から帽子を受け取る。
「すまない。手間をかけさせた・・・・・・」
 先程の風が吹いたらもう一度飛ばされる。帽子は手で持つことにした。

「・・・・・・なんだぁ? 考えことでもしてたのかぁ?」
 魔神は首を傾げた。
 たぶん、帽子を飛ばされてたとこに気付いていなかったことを尋ねているのだろう。

 自分は首を横に振った。
「あ。まだ背中の傷が痛むんだろう?」
 もう一度、自分は首を横に振った。

「・・・・・・本当にぃ~?」
 魔神はじっと自分を見上げる。
 自分は首を縦に振った。
 
 眷族の力が暴走した時に負った傷は完治した。
 聖剣があれば、聖剣に魔力を流して即座に治癒ができた。だが、その聖剣はすでに手元にない。

 聖剣。その単語を思い出すたびに考えずにはいられなかった。
 聖剣さえあれば、傷つきながらも治癒しながら殺しまわり、この復讐も早く終わったのかもしれない。
 南の魔神に会わず、眷族の力をもらわず、独りで果たしていたのかもしれない。
 あるいは、復讐なんて願わずに勇者としてただただ終わっていたのかもしれない。
 そんな、今となってはどうでもいいことばかりを思い浮かべてしまう。

 体の内側に、黒い靄がゆっくりと広がっていく。

「そっかそっか~! じゃ、完全回復祝いとして面白ぇ話してやるよ!」
 魔神の言葉で、考えが途切れた。
 否。耳元でそう大声で言われたから、無理矢理現実に戻されただけだ。

 自分は、魔神の声量という暴風に煽られてひっくり返った。  
 自然の風に耐えたのに、意味が無くなった。

 そもそも回復祝いと言ったが、背中の傷が治ってからもう数回会っている。今更過ぎる気もする。

「う~んう~ん・・・・・・・・・・・・よし! 猫の俺が話した儀式についてもうちょっと詳しく話してやるか!! 参考書の下に書かれるような豆知識!! ある意味レアだぞ~!!」
 魔神は必死に頭を悩ませてから、自信満々にそう提案した。

「聖剣に選ばれた勇者と魔神が戦うことでこの世界は維持されている。それは覚えているか?」
 魔神にそう質問され、自分は立ち上がりながら頷いた。

「それよりもっと前の、試行錯誤していた時の話だ。最初の頃は、進化体が大量のナーマを取り込むことで凶悪に成長する。成長するにつれ吸収するナーマの量が増える。大陸に悪影響を与えるほど成長したそいつ相手に、魔神が力を振るうってマナを消費する、今よりも効率の悪い方法だったんだぜぇ~」

 耳を疑った。
 試行錯誤の言葉で片付けしまっていたが、人間が始めから関係ない立場だったとは思ってもいなかった。

「頻度も多くてな、南の大陸ではポピュラーなサバクモグラ叩きってゲームみたいに、あちこちから悪影響を与えるほどの強力な進化体が同時に出現するから魔神だけじゃ対処出来ねぇってなった。そこで上級魔族に力を与えることで魔神代行という席を設け、手分けしてマナの消費と進化体の数を減らしていった。それが眷族のルーツ」

 今、さらりと重要なことを口にした気がした。

「それでも結構ギリギリで維持していてな。進化体は今よりも凶暴で、魔神代行なんてぽこぽこ消滅してたし。それでもナーマとマナをある程度消耗させないといけねぇ。進化体の被害を受けた人間に関心を向けている余裕などなかった。──ま。関心を向ける必要がなかった、が正しいなぁ。俺達から見れば人間なんざオマケでいるみてぇなもんだったし、白い神様は魔神や魔族殺しに躍起になっていた。だーれも傷ついた人間を見ることはなかった」

 白い神様の印象ががらりと変わった。
 人間を愛しているからこそ、人間の為に大陸を良くしようとしていた。だが、本当に必要な時に手を貸さなかったのは何故なのだろうかと、疑問を持った。

「そこに待ったをかけたのが聖剣だった。ナーマを消費させるなら進化体より自分たちが適任で、白い神様ではなく人間に使わせることを申告してきた。こうして聖剣を4つに分けて人間達に授けたことで今の儀式の土台部分が完成したってワケだぁ!!」

 聖剣が言葉を話すことに驚いた。
 勇者であって聖剣に選ばれた身だが、聖剣から話しかけてきたことは1度も無い。
 説明のためにわかりやすくするためかもしれないが、もし会話ができたのなら尋ねてみたかった。
 どうして、自分を勇者に選んだのか。その理由を聞きたかった

「魔神代行は眷族に改名して役割も魔神の補佐になった。進化体は凶暴になる前に止められることが可能となり、人間でも退治できるようになってからは被害はほんの僅かにまで減った──これで面白ぇ話はおしまい。なんか質問あるかぁ?」
 自分に質問を期待するように、魔神は尻尾を左右に振った。
 
 今の話を聞いて、前に聞いた伝承と違う部分が気になった。
「白い神は魔族や魔神を殺すのに必死で聖剣を振るっていたように感じていたが、なんであっさりと聖剣の意見を聞きいれたんだ?」

 魔神は考えるように数秒無言だった。

「・・・・・・確か、猫の俺が語った伝承は西のだったよな?」
「ああ」
「白い神がどうなったのか残されてねぇ方の伝承か。あれには語られてねぇ部分がある。正確に言えば闇に葬られた歴史だなぁ」

 振っていた尻尾が、立ったまま止まった。
「聖剣が白い神に反逆した」
「え?」

 剣が反逆するなんて聞いたことがない。
 
「聖剣は生きた神の武器だ。白い神に嫌気が差し、当時の魔神達に儀式の取引を持ちかけた。邪魔になる白い神を追放してから、聖剣を4つに分けて今の形の儀式が完成した」
「追放って、どこに・・・・・・?」

 魔神は空を見上げた。
 つられて自分も空を見る。
 降り続ける雪と灰色の雲があった。

「この世界の天井。空とは全く別の閉ざされた空間だと聞いている。自業自得だったからしゃーない」
「白い神はなにか問題を起こしていたのか?」
「う~ん・・・・・・存在自体が問題児な神様だったからな~・・・・・・さっきの自業自得は、聖剣の性格を白い神に似せたって意味だ。白い神がいたら自分たちは目立たない。人間から崇拝されない。人間に目を向けない白い神ばかり崇拝されるのはずるい・・・・・・そんな人間らしい嫉妬からだそうだ」

 誰かから聞いたような言い方が気になった。
「魔神はいなかったのか?」
「寝てた」

 はっきりと告げられた答えに、自分は面食らった。
「寝て、た……? え? 本当に?」

「そんなに驚くの? 俺以外の他の魔神はもう覚えてないよ?」
「覚えてない? 他の魔神も寝てたのか?」
「寝てはねぇけど・・・・・・これは流石に極秘情報だから話せないんだわ~」

 魔神は大きな口を開けて笑った。
「いや!! 魔神全員寝てる世界っていうのは面白そうじゃないか!! ……くそっ‼ 東の奴の口癖だこれっ‼」

 魔神は悔しそうに、頭を激しく左右に振り続けた。

「俺としたことがぁああああああああああ‼ ……おっと悪ぃ悪ぃ。で、他には何か質問あるかぁ?」

 何事もなかったかのように聞いてきたから、自分も何事もなかったかのように流すことにした。 
 
 図々しいかもしれないが、その言葉に甘えようと思った。
 こんな好機、もう無いかもしれないからだ。 
「・・・・・・どのぐらいの頻度で儀式は行われている?」

 これは、前々から気になっていたことだった。
 冬の聖剣が無くなったのは自分が北の魔神と戦った後だ。

 聖剣と北の魔神がいなくなってから9年も経っている。けれど、儀式を行えない北の大陸が荒れている様子が全くない。 
 この現状を見ていたこともあって、儀式の必要性が実感できないでいた。

「頻度はまちまちだ。1回の儀式で減ったマナとナーマの量で変わるからなぁ・・・・・・魔神が大陸ごとに配置されているのは、その量がレッドライン・・・・・・要は危険値に達していないかそれ以下になっていないかを計る役割もある。足りない分を補うかのように微量しか増えなくて50年ほど儀式しなくても保つんじゃねぇって時もあったし、継続的に儀式をやってた次の日には危険値に達しちまう時もある」
「どうして危険値に達したんだ?」
「マナとナーマによる被害は災害と同じだからだよ。地震、津波、山火事、台風、伝染病・・・・・・挙げればきりねぇけど、1度起きたそれによって大陸に被害が及ぶのと一緒だ。何かの拍子で均衡が崩れて被害を出す。大陸の上で文化や文明作ってる人間が一番被害受けっけど、魔神や魔族はそういう部分では被害受けねぇから、問答無用でオラァ勇者ァ儀式すっぞ! て呼びに行く」

 誘いの言葉が荒い気がした。
 勇者から怒りを買わないか心配になった。

「しかし・・・・・・50年も保つときがあったんだろう?」
「そっちの方がイレギュラーなんだわ。あ。特殊なことって意味だ。進化体の時はたびたび起きてたけど、聖剣に変わってからは1回しか起きてねぇんだ。お前が俺の眷族である内は起きねぇよ・・・・・・ま。話を戻すと、予想外のことも起きるけど、儀式は定期的に行い真摯に取り組みましょうって話だなっ!」

 話を聞いて、さらに違和感が強まった。

「・・・・・・9年も行っていない・・・・・・」
「あ。北の大陸のこと聞きたかったのかぁ?」 
 
 自分は無言で頷いた。

「今回はかなり特殊でな。運良く北の大陸は数年単位持つ状況だった」
「・・・・・・それは、あとどのぐらいだ?」
「さぁ? どのぐらいなんだろうな? 魔神不在の南の大陸が保っているから当分は保つんじゃねぇ?」

 失念していた。
 南の魔神は、自分の目の前にいるのだ。
 今の南の大陸には魔神がいない。南の大陸も儀式が行えない。

「・・・・・・南の大陸は、大丈夫なのか・・・・・・?」
 正直、申し訳なくなってきた。
 南の大陸が壊れてしまう理由が魔神の不在なら、復讐を依頼した自分に非があるからだ。
    
「南は絶対大丈夫。俺の眷族優秀だからなぁ~」
 魔神はあっけからんと言った。

 眷族を信頼しているのだろうか。全然心配している気配がなかった。

「むしろ大陸云々より、南の勇者が眷族達を泣かしていないかが心配だなぁ。勇者の嬢ちゃんは俺と戦うために筋肉という物理的暴力で大地割ったことあるし~」

 魔法ではなく筋肉。それはもう人間ではない気がする。
 なぜだろう。南の勇者の方が、破壊者という悪役が似合っているように思ってしまった。

「そりゃ気になるわな~。復讐果たす前に、大陸崩壊に伴い北の人間全員死んでしまいましたなんて嫌だよな~」

 そう言われて初めて、自分はそのことを失念していたのに気付かされた。
 復讐者だと何度も自分で言ったいたのに、根の部分は勇者である自分が嫌になった。
 
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