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あのとき………。

「いりこの人のことおやじっていっちゃったんだよな。」

「「「「ぶっふぉーっ!」」」」

「お、おやじっ………ぶっふぁーーあははははははは!」

………セオ、相変わらずの爆笑魔神ぶりである。

「ランド様におやじか…。面白いね。ぷぷっ!」

「言われたときの顔が目に浮かぶようです、くくっ!」

………そうだろうな。ははは(汗)

「そのときのこといりこもらった日に覚えていたらもしかしたらそのままおやじって呼んでたかもしれないぜ(汗)」

………まあ、猫の姿だったのは幸いだ。にゃあとしか聞こえないもんな、普通は。いりこの人は大まかでも理解していたようだけどな。

「一歩間違えたらジャーキーの人ってこともあったかもな。」

まあ、結局あの当時はドラって呼んでたわけだかそれは言うつもりはないからな。私だけの呼び方だしな。えへん。

「じゃ、じゃ、ジャーキーの人…………っぶふっ!」

笑い転げているセオ。

「…………………………っ!」

口元抑えて笑っているクライドさん。

「確かによくジャーキー作っていたね。」

「機嫌がよく帰ってきたとき以降、この地域特有のスパイスを使ったそれをいっそのこと特産にでもするかって言い出していたなぁ。」

ん?そうなのか?

「………そのスパイス自体珍しくて、栽培しようにもたくさんは無理だって話で諦めたんだったね。」

「なるほどな。」




「…………………そろそろ話を戻すが、いりこの人とオリガがどうしたって?」

「「「!」」」

「?どういうことだぁ?」

「オリガは解呪でなんとか助かったんじゃなかったのか。それに………。」

それに、いりこの人夕食のときには元気そうだったのにどうしてなんだ。

「それが………………。」

「解呪しきれなかったみたいでね。」

「なんとかオリガを部屋に連れていったようですがねえ。」

オリガをあの部屋の扉前から移動するときいりこの人にもその呪具の呪いがかかってしまったということか。

「でも、そのあとしばらく元気そうだったのは………。」

「あなたに心配かけたくなかったみたいですねえ。」

「もともと、ランド様は解呪のスキル持ちです。少し前に私のスキルが鑑定だと話しましたよね。そのスキルで見ると、ランド様のスキルの説明欄にはこう書いてありました。……このスキルを持つ者はある程度の呪いの耐性がつく。どうやらそのため動けていたようです。」

「でも私をベッドに寝かせたあと、とうとう限界が来てしまい倒れてしまったということか。」

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