みにくいマジメの子

ウーロン・パンチ

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第2話 まじめ < かわいい

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「ホームルームはここまでです。みんな、夏休みだからといって遊んでばかりいちゃダメよ」
担任の高橋先生の声を合図にクラスメイトたちは帰っていった。
残っているのは掃除当番の人だけだ。つまり私と森村まあやさんと他数人。
あ、あと菊地くんもいた。菊地くんは掃除当番じゃないけど、森村さんを待っている。
二人は付き合っているから。学年中で美男、美女のカップルと評判だった。

机に腰掛けながら、菊地くんが白い歯を見せて森村さんに話しかけた。。
「おい、まあや。掃除サボんなよ~」
「ちゃんとやってるしー」
ホウキを動かすふりをする森村さん。
彼女は床の雑巾がけはしない。マニキュアが汚れるから。
そこに担任の高橋美恵子が入ってきた。
「あら、森村さん。掃除して偉いわね~」
「でしょー、先生ー」

それをみて、私はふと自分のなかに疑問がわいた。
しゃがんで、雑巾がけをしている私は何も言われず、
どうして森村さんばかりがチヤホヤされるのだろう。
自分は一生懸命やっているのに、どうして報われないんだろうと。
 
帰り道の中でも、今日のことが忘れられなかった。
頭の中で、楽しそうにはしゃぐ森村さんの笑い声が何度もリピートした。
私の中で今まで信じてきたものが崩れていく。たくさん勉強しなさい。
いい会社に入りなさい。そうしたら、安定して楽に高い給料がもらえるから。
親からそういわれて育ったが、そんなのは違う!
会社なんていつつぶれるかわからないし、大卒でも就職できるかわからない。
もう死んじゃいたいな…。
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