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第5章 2 背徳快感爆走中!
店に来た意味
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結局、俺たちは聖ちゃんと一緒にゴブリンタイラントの討伐に向かう羽目になった。
たどり着いたのはグランダラから歩いて十分の場所にある、薄暗い洞窟。
その奥に鎖で、拘束されて身動きを封じられているゴブリンタイラントがいた。
「全然危険なんかないじゃねぇか! すでに捕獲されてるじゃねぇか!」
「え? そんなの当然じゃないですか。だって私が捕獲した状態でここまで育てたんですから」
……あ、そうだったね。
そんなこと言ってたの、すっかり忘れてたよ。
ってかゴブリン育成ゲームって、どれだけゴブリンを美少女化しても流行らなそうだよな。
だってゴブリンだもの。
内心呆れていると、聖ちゃんは目を燦々と輝かせながら、身動きの取れないゴブリンタイラントに向き直った。
「さーて、ゴブリンタイラントさん。じゅるり。よくここまで育ってくれましたね。じゅるり。本当に長かったです。ああっんっ! 私はとても嬉しく思います。んんあっ! もう、ダメェ」
そこからは皆さんの想像通り。
俺たちを連れてきたにもかかわらず、聖ちゃんは自分だけでゴブリンタイラントをぐちゃぐちゃにしていった。
俺とホンアちゃんは、それをただただ見ていた。
「はぁ、……んっ! かい、かんですっ!」
ゴブリンタイラントの体液を浴びながら絶頂している聖ちゃん。
俺とホンアちゃんは顔を見合わせて、こくりと頷きあう。
なんかもういいかな。
そう思って、すぐに立ち去った。
「変な寄り道が挟まったけれど、とりあえず、ホンチーがいきたかったところにいこう」
「ありがとうございます」
グランダラに戻ってきた俺は、ホンアちゃんに連れられてとある飲食店にやってきた。
「ここです。私、いつかここに来たいと思っていて。本当に楽しみです」
「へぇ。でもホンチーがいきたかった場所ってここだったのかぁ。俺の知り合いがここで働いてるとこじゃん」
ホンアちゃんがいきたいと言っていた店はなんと、いまコハクちゃんがお世話になっている店だった。
さっそく店内に入ると、カウンターのそばに立っていたコハクちゃんが、
「あっ、誠道さん!」
と、満面の笑みでとたとたと駆け寄ってきた。
「やぁ、コハクちゃん。久しぶり」
「誠道さん。お久しぶりです……」
コハクちゃんの視線が隣にいる、フードと眼鏡で変装したホンアちゃんに向かう。
「……あれ、その子はいったい?」
「どうしてナルチーの知り合いは私を知らない人ばかりなの。私はトップアイド」
「あはは、この子のことは気にしないで。ちょっと変な友達だから」
また自らフードを取ろうとしたバカアイドルを上から押さえつける。
はぁ、といぶかしがるコハクちゃんに愛想笑いを浮かべてごまかしつつ、とりあえず一番奥の席に案内してもらった。
ここならあまり目立たない。
密会には絶好の場所だ。
コハクちゃんがサービスの水を持ってきたあと、「ご注文が決まったらまたお呼びください」と去っていく。
お会計をしようとしている客の対応に向かったいみたいだ。
それからすぐに、ホンアちゃんは周りをキョロキョロしはじめる。
「どうした? 憧れの店に来られて緊張してんのか?」
「ま、まあ……そんな感じです。念願かなって嬉しいです」
にたぁっとほほを緩めるホンアちゃんを見ているだけで、こっちまでほんわかしてくる。
こいつにも、こういう可愛らしい一面があるんだなぁ。
俺はメニュー表をホンアちゃんが見やすいように置いて、こういう気を遣えるくらい俺はダンディな男なんだぞとアピールしておく。
「ほら、ホンチー。緊張するくらい楽しみなんだろ。なにかここで食べたいものがあるんだろ?」
「はぁ? 食べ物になんて興味ありませんけど」
なに言ってんのこの人バカなの? みたいな目で見てくるホンアちゃん。
「え? いや、ここに来たいって言ったのはホンチーだろ。飲食店に来て食べ物目当てじゃないなら、じゃあなんでここに来たんだよ」
「はぁ。……ナルチーはなにもわかってないんですね」
やれやれと掌を上に向けて首を振るホンアちゃん。
いや、失望される意味がわからないんですけど。
食べ物が目当てだと思うよね?
「ズバリ! 私がここに来た目的は」
ホンアちゃんが眼鏡をくいっと押し上げて、人差し指をピンと立てる。
「ここが、私のファンがライブ後に集まる店だからですっ!!」
「なんでそんな店にわざわざ来てんだよ! 俺たちは秘密の関係なんだよ! 自分から見つかるようなことすんなよ!」
「ずべては背徳感のためですからっ! ファンの隣で他の男と密会する私……んんっ、想像だけでもうたまりません」
自身の腕で体を抱きしめて、目をとろけさせるホンアちゃん。
こいつ……救いようないなぁ、ほんとに。
アイドルやってるときはめちゃくちゃキラキラしてて(だが男だ)可愛くて(だが男だ)ファンを魅了して(だが男だ)くれる。
男だと知ってても、ステージで歌って踊っていればそんなこと関係なく応援したいほどの輝きを放っているのに。
こうしてプライベートで会うホンアちゃんは、なんかこう、どこか負のオーラをまとっているというか、魅力に欠けるというか。
まあ、アイドルやってるときのぷりちーオーラを消しているから、当然なのかもしれないが。
たどり着いたのはグランダラから歩いて十分の場所にある、薄暗い洞窟。
その奥に鎖で、拘束されて身動きを封じられているゴブリンタイラントがいた。
「全然危険なんかないじゃねぇか! すでに捕獲されてるじゃねぇか!」
「え? そんなの当然じゃないですか。だって私が捕獲した状態でここまで育てたんですから」
……あ、そうだったね。
そんなこと言ってたの、すっかり忘れてたよ。
ってかゴブリン育成ゲームって、どれだけゴブリンを美少女化しても流行らなそうだよな。
だってゴブリンだもの。
内心呆れていると、聖ちゃんは目を燦々と輝かせながら、身動きの取れないゴブリンタイラントに向き直った。
「さーて、ゴブリンタイラントさん。じゅるり。よくここまで育ってくれましたね。じゅるり。本当に長かったです。ああっんっ! 私はとても嬉しく思います。んんあっ! もう、ダメェ」
そこからは皆さんの想像通り。
俺たちを連れてきたにもかかわらず、聖ちゃんは自分だけでゴブリンタイラントをぐちゃぐちゃにしていった。
俺とホンアちゃんは、それをただただ見ていた。
「はぁ、……んっ! かい、かんですっ!」
ゴブリンタイラントの体液を浴びながら絶頂している聖ちゃん。
俺とホンアちゃんは顔を見合わせて、こくりと頷きあう。
なんかもういいかな。
そう思って、すぐに立ち去った。
「変な寄り道が挟まったけれど、とりあえず、ホンチーがいきたかったところにいこう」
「ありがとうございます」
グランダラに戻ってきた俺は、ホンアちゃんに連れられてとある飲食店にやってきた。
「ここです。私、いつかここに来たいと思っていて。本当に楽しみです」
「へぇ。でもホンチーがいきたかった場所ってここだったのかぁ。俺の知り合いがここで働いてるとこじゃん」
ホンアちゃんがいきたいと言っていた店はなんと、いまコハクちゃんがお世話になっている店だった。
さっそく店内に入ると、カウンターのそばに立っていたコハクちゃんが、
「あっ、誠道さん!」
と、満面の笑みでとたとたと駆け寄ってきた。
「やぁ、コハクちゃん。久しぶり」
「誠道さん。お久しぶりです……」
コハクちゃんの視線が隣にいる、フードと眼鏡で変装したホンアちゃんに向かう。
「……あれ、その子はいったい?」
「どうしてナルチーの知り合いは私を知らない人ばかりなの。私はトップアイド」
「あはは、この子のことは気にしないで。ちょっと変な友達だから」
また自らフードを取ろうとしたバカアイドルを上から押さえつける。
はぁ、といぶかしがるコハクちゃんに愛想笑いを浮かべてごまかしつつ、とりあえず一番奥の席に案内してもらった。
ここならあまり目立たない。
密会には絶好の場所だ。
コハクちゃんがサービスの水を持ってきたあと、「ご注文が決まったらまたお呼びください」と去っていく。
お会計をしようとしている客の対応に向かったいみたいだ。
それからすぐに、ホンアちゃんは周りをキョロキョロしはじめる。
「どうした? 憧れの店に来られて緊張してんのか?」
「ま、まあ……そんな感じです。念願かなって嬉しいです」
にたぁっとほほを緩めるホンアちゃんを見ているだけで、こっちまでほんわかしてくる。
こいつにも、こういう可愛らしい一面があるんだなぁ。
俺はメニュー表をホンアちゃんが見やすいように置いて、こういう気を遣えるくらい俺はダンディな男なんだぞとアピールしておく。
「ほら、ホンチー。緊張するくらい楽しみなんだろ。なにかここで食べたいものがあるんだろ?」
「はぁ? 食べ物になんて興味ありませんけど」
なに言ってんのこの人バカなの? みたいな目で見てくるホンアちゃん。
「え? いや、ここに来たいって言ったのはホンチーだろ。飲食店に来て食べ物目当てじゃないなら、じゃあなんでここに来たんだよ」
「はぁ。……ナルチーはなにもわかってないんですね」
やれやれと掌を上に向けて首を振るホンアちゃん。
いや、失望される意味がわからないんですけど。
食べ物が目当てだと思うよね?
「ズバリ! 私がここに来た目的は」
ホンアちゃんが眼鏡をくいっと押し上げて、人差し指をピンと立てる。
「ここが、私のファンがライブ後に集まる店だからですっ!!」
「なんでそんな店にわざわざ来てんだよ! 俺たちは秘密の関係なんだよ! 自分から見つかるようなことすんなよ!」
「ずべては背徳感のためですからっ! ファンの隣で他の男と密会する私……んんっ、想像だけでもうたまりません」
自身の腕で体を抱きしめて、目をとろけさせるホンアちゃん。
こいつ……救いようないなぁ、ほんとに。
アイドルやってるときはめちゃくちゃキラキラしてて(だが男だ)可愛くて(だが男だ)ファンを魅了して(だが男だ)くれる。
男だと知ってても、ステージで歌って踊っていればそんなこと関係なく応援したいほどの輝きを放っているのに。
こうしてプライベートで会うホンアちゃんは、なんかこう、どこか負のオーラをまとっているというか、魅力に欠けるというか。
まあ、アイドルやってるときのぷりちーオーラを消しているから、当然なのかもしれないが。
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