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最終章 2 フェニックスハイランドはきっと貸し切り
生命的と社会的
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「……はっ! あれ、ここ、は」
次に意識を取り戻したときは、もうジェットコースターは最初の場所に戻ってきており、安全バーも外れていた。
「みなさま、空の大冒険はいかがでしたか? 無事に戻ってこられて私も安心しました」
男性ロボットがそう言って迎えてくれたが、それだと無事に戻ってこられない可能性があったみたいじゃねぇか。
「ずっと気絶してるなんて、せっかくのジェットコースターなのに」
座席から下りて、地に足がつくことのありがたみを実感していると、ミライが少し不満げにつぶやいた。
「ミライが無理やり乗せたんだから仕方ないだろ」
「景色、綺麗でしたよ」
「ジェットコースターで景色楽しもうとするやつって、どういう神経してんだろうな」
だったら、もっとゆっくり動くアトラクションに乗ればいいのに。
「誠道さんには、ジェットコースターの楽しみ方を一からレクチャーする必要がありますね。もう一回乗りますか?」
「怖いから乗らねぇよ」
もう取り繕う必要もないからね。
ストレートに拒絶する。
「えっ? もう一回乗るんですか? 大丈夫かなぁ?」
そして、なんで男性ロボットさんは驚いてるのかな?
不安そうにレールを確認してるのかな?
知らない方がいいこともありそうなので、確認はしないことにしますね。
「ってかさ、ミライ」
「はい?」
「ジェットコースターが落下する前、なんか言ってたよな? うまく聞き取れなかったっていうか、意識が飛んだせいでその辺の記憶が曖昧なんだけど」
なんか変なことを連続で言われて、それから……それから…………うん、ダメだ。
全然思い出せない。
思い出せないけど、なんか胸が熱くなっている。
「……え、覚えてないんですか?」
ミライが目を見開く。
「本当に覚えてないんですか?」
「……すまん」
罪悪感を覚えたので、とりあえず謝る。
でもしょうがないじゃん。
怖すぎたんだからさ。
「もう、まったく」
ぷくりと頬を膨らませたミライが不満げに腕を組む。
「あの時私が言ったのは……」
急に言葉を止めるミライ。
視線を上へ彷徨わせた後、急に頬を赤く染めた。
「ごめんなさい。私も忘れてしまいました」
いや絶対嘘だろ!
と声を出して突っ込みたかったが、恥ずかしがるミライを見ていると俺まで恥ずかしくなって。
「お、おお、そうか。なら仕方ないな」
ぎこちない言葉しか返せなかった。
「はい。そんなことよりも、次のアトラクションに行きましょう」
「絶叫系はなしで頼むぞ。なんならちょっと休める系のやつで」
「だったら、あれがいいですかね」
ミライが顎に手を当ててなにやら考えていると、俺たちの後ろから安堵の言葉が聞こえてきた。
「乗らないんですね。驚かさないでくださいよ」
おい、この男性ロボットさんはなにを言っているのかな?
「もう一度乗るなんて言われたら、ジェットコースターに乗っていない私が、乗っている以上の恐怖を感じる羽目になってましたよ。業務上過失と言う名の恐怖は一回で充分です」
あのさ、あえて口には出さないけど、絶対このジェットコースター、経年劣化とかでもう乗っちゃいけなかったやつだよね。
「乗客たちは生命的に抹殺される危険性がありますが、私は社会的に抹殺される危険性を孕んでいますからね」
……なんだか、フェニックスハイランド自体に不安を覚えてきたぞ。
次のアトラクション、大丈夫かなぁ。
次に意識を取り戻したときは、もうジェットコースターは最初の場所に戻ってきており、安全バーも外れていた。
「みなさま、空の大冒険はいかがでしたか? 無事に戻ってこられて私も安心しました」
男性ロボットがそう言って迎えてくれたが、それだと無事に戻ってこられない可能性があったみたいじゃねぇか。
「ずっと気絶してるなんて、せっかくのジェットコースターなのに」
座席から下りて、地に足がつくことのありがたみを実感していると、ミライが少し不満げにつぶやいた。
「ミライが無理やり乗せたんだから仕方ないだろ」
「景色、綺麗でしたよ」
「ジェットコースターで景色楽しもうとするやつって、どういう神経してんだろうな」
だったら、もっとゆっくり動くアトラクションに乗ればいいのに。
「誠道さんには、ジェットコースターの楽しみ方を一からレクチャーする必要がありますね。もう一回乗りますか?」
「怖いから乗らねぇよ」
もう取り繕う必要もないからね。
ストレートに拒絶する。
「えっ? もう一回乗るんですか? 大丈夫かなぁ?」
そして、なんで男性ロボットさんは驚いてるのかな?
不安そうにレールを確認してるのかな?
知らない方がいいこともありそうなので、確認はしないことにしますね。
「ってかさ、ミライ」
「はい?」
「ジェットコースターが落下する前、なんか言ってたよな? うまく聞き取れなかったっていうか、意識が飛んだせいでその辺の記憶が曖昧なんだけど」
なんか変なことを連続で言われて、それから……それから…………うん、ダメだ。
全然思い出せない。
思い出せないけど、なんか胸が熱くなっている。
「……え、覚えてないんですか?」
ミライが目を見開く。
「本当に覚えてないんですか?」
「……すまん」
罪悪感を覚えたので、とりあえず謝る。
でもしょうがないじゃん。
怖すぎたんだからさ。
「もう、まったく」
ぷくりと頬を膨らませたミライが不満げに腕を組む。
「あの時私が言ったのは……」
急に言葉を止めるミライ。
視線を上へ彷徨わせた後、急に頬を赤く染めた。
「ごめんなさい。私も忘れてしまいました」
いや絶対嘘だろ!
と声を出して突っ込みたかったが、恥ずかしがるミライを見ていると俺まで恥ずかしくなって。
「お、おお、そうか。なら仕方ないな」
ぎこちない言葉しか返せなかった。
「はい。そんなことよりも、次のアトラクションに行きましょう」
「絶叫系はなしで頼むぞ。なんならちょっと休める系のやつで」
「だったら、あれがいいですかね」
ミライが顎に手を当ててなにやら考えていると、俺たちの後ろから安堵の言葉が聞こえてきた。
「乗らないんですね。驚かさないでくださいよ」
おい、この男性ロボットさんはなにを言っているのかな?
「もう一度乗るなんて言われたら、ジェットコースターに乗っていない私が、乗っている以上の恐怖を感じる羽目になってましたよ。業務上過失と言う名の恐怖は一回で充分です」
あのさ、あえて口には出さないけど、絶対このジェットコースター、経年劣化とかでもう乗っちゃいけなかったやつだよね。
「乗客たちは生命的に抹殺される危険性がありますが、私は社会的に抹殺される危険性を孕んでいますからね」
……なんだか、フェニックスハイランド自体に不安を覚えてきたぞ。
次のアトラクション、大丈夫かなぁ。
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