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魔物集うダンスパーティー~仲を取り持つタルトタタン~
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オリバー
ウィル・オー・ウィスプ主催のダンスパーティーに招待されたヴァンパイア
お菓子作りが趣味
紳士的で物腰が柔らかい
メアリー
ウィル・オー・ウィプス主催のダンスパーティーに招待されたダンピールのパティシエール
負けず嫌いで勝気な性格
オリバーをライバル視している
+++
ウィル・オー・ウィスプのダンスホール
オリバー「黒で統一されたダンスホール、青白い炎が灯るシャンデリア、バルコニーから覗く空には妖しく笑う月。さすが、ウィル・オー・ウィスプ主催のダンスパーティ。細部に至るまで完璧だ」
メアリー「あら?そこにいるのは、オリバー様じゃありませんか?」
オリバー「これは、Ms.メアリー。ごきげんよう、良い夜ですね」
メアリー「ごきげんよう、Mr.今年は随分と荷物が多いようですが…そのバスケットの中身、全部スイーツなのですか?」
オリバー「ええ、もちろん。魔物だけのダンスパーティに遜色(そんしょく)のないスイーツを持ってきましたよ」
メアリー「遜色ない、ねぇ。オリバー様?そうやって得意になっていられるのも今のうちよ?今年のスイーツ品評会は私が勝つんだから」
オリバー「品評会って…ビュッフェのスイーツを各自で持ち寄っているだけでしょう?そんな大袈裟な」
メアリー「大袈裟ではありません。オリバー様はご存知ないかもしれませんけど、パーティの参加者は誰が持ってきたスイーツが一番人気なのか、勝手にランキングにしてるんですよ!?」
オリバー「…そんなランキングがあるなんて初めて聞きましたよ」
メアリー「今お話しましたからね。そして、そのランキングの一位に輝いているのがオリバー様のスイーツなんです。しかもランキングが始まってからずっと不動の一位ですよ?一位!今年こそ貴方を一位の座から落としてみせますからね!」
オリバー「勝手にランキングにされて、知らぬ内にライバル扱い、ですか。…長く生きてると不思議なことがおきますね」
メアリー「とにかく、ご趣味で作ってらっしゃるオリバー様にはスイーツで負けたくないのです!わたしは魔物のパティシエールなんですから!」
オリバー「分かっておりますよ」
メアリー「それは分かっていない時の決まり文句です、オリバー様」
オリバー「これは手厳しい…。(腕をメアリーに差し出し)レディ、会場までエスコート致しますよ」
メアリー「お願い致します(ちょっとむくれて)」
+++
メアリー「悔しい~~!今年も負けたー!!」
オリバー「ですが、メアリー。二位ですよ。二位。昨年は十位圏内に入れなかったと仰っていたのに、快進撃ですよ」
メアリー「オリバー様に勝てなければ意味がないのです!」
オリバー「ふぅむ…では…」
メアリー「ランキングの順位を変えるとかそんな幼稚なことはしないでくださいませ」
オリバー「…はぁ、めんどくさ……いえ、難しいですね。そんなにこだわることですか?」
メアリー「こだわります!これでも魔物の中で一のパティシエールだって言われてるのにこのザマですよ…ちょっとどころか、今ここでスイーツを全部口にかきこんで窒息してしまいたいほどです!」
オリバー「そこまでですか……(これは、プライドを傷つけてしまったかもしれないな)」
メアリー「はぁ……言っても詮無いことですね…来年またリベンジ致しますからね、オリバー様」
オリバー「では、そんなMs.にこれを」
メアリー「これって…オリバー様のタルトタタン?」
オリバー「Ms.僕にも貴女のスイーツを頂けませんか?」
メアリー「え?余ったのになりますけど…」
オリバー「構いません。僕はどっちかと言うと貴女とスイーツで競い合うより、スイーツを片手にゆっくりお喋りがしたいです」
メアリー「…オリバー様、ラストダンスの相手は決まっていまして?」
オリバー「いいえ、まだです」
メアリー「出来るなら、私を選んでいただけないかしら?」
オリバー「僕のセリフ、取らないで下さいよ。Ms.メアリー。ダンスの相手になって頂けませんか?」
メアリー「ラストダンスどころか、しばらく相手をしてくださいな、Mr.オリバー」
ウィル・オー・ウィスプ主催のダンスパーティーに招待されたヴァンパイア
お菓子作りが趣味
紳士的で物腰が柔らかい
メアリー
ウィル・オー・ウィプス主催のダンスパーティーに招待されたダンピールのパティシエール
負けず嫌いで勝気な性格
オリバーをライバル視している
+++
ウィル・オー・ウィスプのダンスホール
オリバー「黒で統一されたダンスホール、青白い炎が灯るシャンデリア、バルコニーから覗く空には妖しく笑う月。さすが、ウィル・オー・ウィスプ主催のダンスパーティ。細部に至るまで完璧だ」
メアリー「あら?そこにいるのは、オリバー様じゃありませんか?」
オリバー「これは、Ms.メアリー。ごきげんよう、良い夜ですね」
メアリー「ごきげんよう、Mr.今年は随分と荷物が多いようですが…そのバスケットの中身、全部スイーツなのですか?」
オリバー「ええ、もちろん。魔物だけのダンスパーティに遜色(そんしょく)のないスイーツを持ってきましたよ」
メアリー「遜色ない、ねぇ。オリバー様?そうやって得意になっていられるのも今のうちよ?今年のスイーツ品評会は私が勝つんだから」
オリバー「品評会って…ビュッフェのスイーツを各自で持ち寄っているだけでしょう?そんな大袈裟な」
メアリー「大袈裟ではありません。オリバー様はご存知ないかもしれませんけど、パーティの参加者は誰が持ってきたスイーツが一番人気なのか、勝手にランキングにしてるんですよ!?」
オリバー「…そんなランキングがあるなんて初めて聞きましたよ」
メアリー「今お話しましたからね。そして、そのランキングの一位に輝いているのがオリバー様のスイーツなんです。しかもランキングが始まってからずっと不動の一位ですよ?一位!今年こそ貴方を一位の座から落としてみせますからね!」
オリバー「勝手にランキングにされて、知らぬ内にライバル扱い、ですか。…長く生きてると不思議なことがおきますね」
メアリー「とにかく、ご趣味で作ってらっしゃるオリバー様にはスイーツで負けたくないのです!わたしは魔物のパティシエールなんですから!」
オリバー「分かっておりますよ」
メアリー「それは分かっていない時の決まり文句です、オリバー様」
オリバー「これは手厳しい…。(腕をメアリーに差し出し)レディ、会場までエスコート致しますよ」
メアリー「お願い致します(ちょっとむくれて)」
+++
メアリー「悔しい~~!今年も負けたー!!」
オリバー「ですが、メアリー。二位ですよ。二位。昨年は十位圏内に入れなかったと仰っていたのに、快進撃ですよ」
メアリー「オリバー様に勝てなければ意味がないのです!」
オリバー「ふぅむ…では…」
メアリー「ランキングの順位を変えるとかそんな幼稚なことはしないでくださいませ」
オリバー「…はぁ、めんどくさ……いえ、難しいですね。そんなにこだわることですか?」
メアリー「こだわります!これでも魔物の中で一のパティシエールだって言われてるのにこのザマですよ…ちょっとどころか、今ここでスイーツを全部口にかきこんで窒息してしまいたいほどです!」
オリバー「そこまでですか……(これは、プライドを傷つけてしまったかもしれないな)」
メアリー「はぁ……言っても詮無いことですね…来年またリベンジ致しますからね、オリバー様」
オリバー「では、そんなMs.にこれを」
メアリー「これって…オリバー様のタルトタタン?」
オリバー「Ms.僕にも貴女のスイーツを頂けませんか?」
メアリー「え?余ったのになりますけど…」
オリバー「構いません。僕はどっちかと言うと貴女とスイーツで競い合うより、スイーツを片手にゆっくりお喋りがしたいです」
メアリー「…オリバー様、ラストダンスの相手は決まっていまして?」
オリバー「いいえ、まだです」
メアリー「出来るなら、私を選んでいただけないかしら?」
オリバー「僕のセリフ、取らないで下さいよ。Ms.メアリー。ダンスの相手になって頂けませんか?」
メアリー「ラストダンスどころか、しばらく相手をしてくださいな、Mr.オリバー」
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