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第9話~待ってろ、今助ける
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「………カルラ」
沈黙の中レベッカが口を開いた。
「ごめんなさいね。あなたまでこんな目に……」
「…………レベッカはいつからここに?」
「私は………多分、あなたが布団に入ってすぐよ。あなた、起きてたと思う」
「………え?」
「覚えてないかしら。布団に入った直後、どこから入ってきたかは知らないけど、さっきの女が私の部屋に入ってきて、あなたに麻酔を刺した。その右肩の傷、刺した痕よ」
カルラは自分の右肩に視線を移す。そこには、小さく腫れたものがあった。
「………私も刺されたわ。これよ」
レベッカの左肩には、かなり深い傷があった。まだ治っていなく、血が少し垂れた。
「どうしてこんなこと…………」
「おそらく、彼女らの目的は私たちの組織を崩すことよ。組織の中で一番強いのは、ウィリヴァーなの。きっとこれから二人の元へ向かうはずよ」
レベッカは何かを考えてるかのような表情をして、地面を見つめていた。
一方、ウィリヴァー達は。
「なぁ、ウィリアム」
オリヴァーが真面目な口調で話かける。
「なんだい、オリヴァー。君が真面目に話してるとちょっと気持ち悪いんだけど」
「あぁ、そうか、じゃあなんでもねぇ」
「う、うそうそ、ごめん、話、続けて?」
「…………なんかよ、今朝のレベッカ変じゃなかったか?」
「うーん、確かに、おっぱいが小さかったような……」
「そこじゃねぇ。おれのこの《はよ》って挨拶、ずっと使ってるはずだけど、今朝突っ込んできたし」
「………」
「カルラ起こすときも名前呼ばなかったよな」
「………たしかに、突っ込んだのは気になったかも」
「ウィリアム、携帯鳴ってる」
「あ、ほんとだ」
胸ポケットから携帯を取りだし、少し高めのトーンで話し出す。
「はぁい、今勤務中だけど?………うん、そう………ん…………ん…………え?………はぁ!?うそ!!レベッカに連絡は!?………はぁ……なんてこった………」
「なんだ」
「オリヴァー、ショックで死んじゃやだよ?」
「だからなんだ」
「ボスが血まみれで見つかったって」
「……何だって?」
「銃弾がわずかに急所を外れてたらしくて、死んではないって……………」
「…………」
オリヴァーは無表情のままだが、汗がすごい。
ウィリアムは知っている。オリヴァーがボスを想っていることを。ボスとして慕い、女性として見ている。オリヴァーは隠しているつもりでも、ウィリアムは見抜いていた。
「レベッカに連絡ができないって………どうする?」
「二人とも!?今連絡がきたの!!」
レベッカが駆け寄ってきた。
「レベッカ………」
「近寄るな!!」
ウィリアムがレベッカに話かけようとした瞬間、オリヴァーが怒鳴りつけた。
「オ………オリヴァー?どうしたの?」
レベッカが怯えた表情をのぞかせる。
「てめぇが撃ったんだろ!?ボスのこと!!」
「…………え?」
「てめぇなんだろ!?あぁ!?今朝ボスの部屋行ってたよなぁ!!あのとき撃ったんだろ!!」
オリヴァーは怒りがおさまらないのか、壁に拳をぶつけた。
「ウィリアム………彼、どうしちゃったの?」
レベッカがウィリアムに助けを求める。
「ふむ………レベッカ、動かないで」
ウィリアムはレベッカに近づき、なんのためらいもなく両手で胸を触った。
「ちょっ…………何するのよ!!」
レベッカはその場を離れ、ウィリアムを睨みつけた。相変わらずウィリアムは冷静だ。
「ふむ………やっぱり小さい………そしてその避け方、のろいね。レベッカなら触る直前に往復ビンタとみぞうちがくるからね。そのみぞうちは僕の内臓をえぐりとるのと同時に性感帯を刺激する………」
「はぁ………?」
その女は気持ち悪いとでもいいたげな顔をして、ようやく正体を現した。
「…………ちっ…………クソが」
「ほー、言葉遣いがなってないお嬢さんだね、レベッカとカルラはどこだい?」
「女とガキならあの建物で監禁している。絶対に行かせない」
女は両手に銃を構えた。
「………やんのか?上等じゃねーか」
オリヴァーは落ち着いたと思いきや今度は興奮している。目つきは怖いが口元はにんまりしている。興奮のサインだ。
「それにしても、僕達二人に挑むなんて、君、相当強いの?」
ウィリアムは作り物のような笑顔をしている。これは怒っているか、見下しているサインだ。今回の場合、どっちもあるのだろう。
「あたし一人で戦うと思ってるのか?バカめ、お前らは二百人を相手してもらう」
「二百人……足りねぇなぁ………」
「スルメイカ食べる方が時間かかるね」
「…………ふっ、ほざいてろ」
二百人の両手に銃を持っている男がでてきた。
「てめぇら二人、血祭りに上げてやる!!!」
女は高笑いをした。ウィリアムとオリヴァーは完全に戦闘体制に入った。
「「三人とも、待ってろ、今助ける!!」」
沈黙の中レベッカが口を開いた。
「ごめんなさいね。あなたまでこんな目に……」
「…………レベッカはいつからここに?」
「私は………多分、あなたが布団に入ってすぐよ。あなた、起きてたと思う」
「………え?」
「覚えてないかしら。布団に入った直後、どこから入ってきたかは知らないけど、さっきの女が私の部屋に入ってきて、あなたに麻酔を刺した。その右肩の傷、刺した痕よ」
カルラは自分の右肩に視線を移す。そこには、小さく腫れたものがあった。
「………私も刺されたわ。これよ」
レベッカの左肩には、かなり深い傷があった。まだ治っていなく、血が少し垂れた。
「どうしてこんなこと…………」
「おそらく、彼女らの目的は私たちの組織を崩すことよ。組織の中で一番強いのは、ウィリヴァーなの。きっとこれから二人の元へ向かうはずよ」
レベッカは何かを考えてるかのような表情をして、地面を見つめていた。
一方、ウィリヴァー達は。
「なぁ、ウィリアム」
オリヴァーが真面目な口調で話かける。
「なんだい、オリヴァー。君が真面目に話してるとちょっと気持ち悪いんだけど」
「あぁ、そうか、じゃあなんでもねぇ」
「う、うそうそ、ごめん、話、続けて?」
「…………なんかよ、今朝のレベッカ変じゃなかったか?」
「うーん、確かに、おっぱいが小さかったような……」
「そこじゃねぇ。おれのこの《はよ》って挨拶、ずっと使ってるはずだけど、今朝突っ込んできたし」
「………」
「カルラ起こすときも名前呼ばなかったよな」
「………たしかに、突っ込んだのは気になったかも」
「ウィリアム、携帯鳴ってる」
「あ、ほんとだ」
胸ポケットから携帯を取りだし、少し高めのトーンで話し出す。
「はぁい、今勤務中だけど?………うん、そう………ん…………ん…………え?………はぁ!?うそ!!レベッカに連絡は!?………はぁ……なんてこった………」
「なんだ」
「オリヴァー、ショックで死んじゃやだよ?」
「だからなんだ」
「ボスが血まみれで見つかったって」
「……何だって?」
「銃弾がわずかに急所を外れてたらしくて、死んではないって……………」
「…………」
オリヴァーは無表情のままだが、汗がすごい。
ウィリアムは知っている。オリヴァーがボスを想っていることを。ボスとして慕い、女性として見ている。オリヴァーは隠しているつもりでも、ウィリアムは見抜いていた。
「レベッカに連絡ができないって………どうする?」
「二人とも!?今連絡がきたの!!」
レベッカが駆け寄ってきた。
「レベッカ………」
「近寄るな!!」
ウィリアムがレベッカに話かけようとした瞬間、オリヴァーが怒鳴りつけた。
「オ………オリヴァー?どうしたの?」
レベッカが怯えた表情をのぞかせる。
「てめぇが撃ったんだろ!?ボスのこと!!」
「…………え?」
「てめぇなんだろ!?あぁ!?今朝ボスの部屋行ってたよなぁ!!あのとき撃ったんだろ!!」
オリヴァーは怒りがおさまらないのか、壁に拳をぶつけた。
「ウィリアム………彼、どうしちゃったの?」
レベッカがウィリアムに助けを求める。
「ふむ………レベッカ、動かないで」
ウィリアムはレベッカに近づき、なんのためらいもなく両手で胸を触った。
「ちょっ…………何するのよ!!」
レベッカはその場を離れ、ウィリアムを睨みつけた。相変わらずウィリアムは冷静だ。
「ふむ………やっぱり小さい………そしてその避け方、のろいね。レベッカなら触る直前に往復ビンタとみぞうちがくるからね。そのみぞうちは僕の内臓をえぐりとるのと同時に性感帯を刺激する………」
「はぁ………?」
その女は気持ち悪いとでもいいたげな顔をして、ようやく正体を現した。
「…………ちっ…………クソが」
「ほー、言葉遣いがなってないお嬢さんだね、レベッカとカルラはどこだい?」
「女とガキならあの建物で監禁している。絶対に行かせない」
女は両手に銃を構えた。
「………やんのか?上等じゃねーか」
オリヴァーは落ち着いたと思いきや今度は興奮している。目つきは怖いが口元はにんまりしている。興奮のサインだ。
「それにしても、僕達二人に挑むなんて、君、相当強いの?」
ウィリアムは作り物のような笑顔をしている。これは怒っているか、見下しているサインだ。今回の場合、どっちもあるのだろう。
「あたし一人で戦うと思ってるのか?バカめ、お前らは二百人を相手してもらう」
「二百人……足りねぇなぁ………」
「スルメイカ食べる方が時間かかるね」
「…………ふっ、ほざいてろ」
二百人の両手に銃を持っている男がでてきた。
「てめぇら二人、血祭りに上げてやる!!!」
女は高笑いをした。ウィリアムとオリヴァーは完全に戦闘体制に入った。
「「三人とも、待ってろ、今助ける!!」」
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