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突きつけられた現実
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それからわたしは身体が弛緩している為か全く動きませんでしたので、フウガお兄様の腕に抱かれるがままに、彼の私室へと運ばれました。
これはアナスタシアお姉様に対して、今現在に変貌した姿を晒す事が憚られた、わたしから提案した次第に御座います。
何故ならば、この様なわたしの現状を、仮にアナスタシアお姉様へと共有した場合、先に吐いた嘘が露呈してしまうが所以に他なりません。
それ故わたし自身の不得の致す所を隠したいが為に、フウガお兄様へと懇願致しました次第に御座います。
そうしてその様なわたしの浅ましい嘆願を、慈悲深くいフウガお兄様は、二つ返事で快く受け入れてくださいました。
ですので肉体をその逞しい腕に抱えられるがままに甘んじていたわたしは、漸く寝台の上へと転がされているのです。
それに際しては、どうやらフウガお兄様に気を遣って頂けた様に御座います。
その折に極めて優しげな手付きでもってして柔らかな同所へと寝かせて貰いました所存です。
ですがそれから暫しの時間が経過した現在の状態において、わたしは特段自らの体調に異変は感じられません。
唯一気が掛かりなのは自身のお股に対して感じられる違和感と、胸部へと膨らみを宿すお乳の存在のみに御座います。
ですからわたしが今に身を置いています同所はフウガお兄様の私室とあってか、至極豪奢な誂えとなっています造りが如実に窺えます。
ですので無論この場において姿見が無いはずもなく、例によって案の定、アナスタシアお姉様の私室に倣う様にして設置されていました。
それ故フウガお兄様の静止を振り切り、億劫ながらも如何にか自らの上体を起き上がらせました所存に御座いますわたしは、その場へと足を運ばせたのでした。
そうしてやはり浴場のそれと同様例に漏れず、わたしの倍はあろうかという程に巨大なる鏡面に映るその光景に対して絶句致します。
無論わたしとてこれを目の当たりとします前から少なからず覚悟を抱いていた所存に御座います。
けれどやはりこうして眼前にて現実を突きつけられてしまうと、否が応にも気圧される他になりのでした。
そしてその様にしてあまりに贅が拵えられている鏡面へと反射されたのは、言うまでもなく以前とは掛け離れたわたし自身の、変わり果てた姿に御座います。
それは随分前の時分から気にしていた事柄では御座いますが、事ここに至っては、それがより顕著に露わとなっている次第です。
わたしは恐る恐る自身の容貌を余す所なく映し出しています、鏡面を呆然と見つめる他にありません。
次いでそこに反射している自らの身体へと視線を注ぐままに、自身の臀部へと手を伸ばします。
するとわたしの五指に感じられますのは、当初のそれとは特段に異なった柔らかな感触に他なりませんでした。
既にそのわたしのお尻は以前とは見る影もなく、その姿をより惨めに変貌させていたのです。
無論それはその大きな臀部を支える太腿すらも例外ではなく、つい先刻程は多少なりとも引き締まって思われたのですが現在では目も当てられない惨状を晒す限りに御座います。
そして更にこれに加えて、今もその太腿へと巻き付けられています聖札符が納められているホルスターが、窮屈にも惨めな脂肪を柔らかに締め付けているのでした。
この隠して通せているとばかりに思っていました奥の手から得られる安心感に甘んじたわたし自身を、事今に至っては、心底から愚かしくも思います。
先程あまりの醜態を晒してしまった無様なわたしは、今其処に見えます自らの切り札にたかを括り、油断していたので御座います。
そうしてそんな始末に負えない今のわたしは、かの邪悪なる魔物に敗北を期し、この様な淫乱極まる肉体へと変貌してしまったのです。
そこには凡そ、最早一切の男らしさという要素など欠片もなく、あるのは只々ひたすらの柔らかな脂肪のみに御座いました。
そしてやはり傷一つとして付いていない肌には、一切の例外なく妖しげな艶さえも窺えるのでした。
それは張りのあると称した方が適切で御座いますが、筋力が落ちたいう事実はわたしにとって甚だ不本意であるのです。
何故ならば以前から筋が薄く筋力に乏しいわたしは、それを心底から自身でも情けなくも思っていました所存です。
それ故にこの様な肉こそ付いたものの、それと共に力も失ったとあれば、大変惨めな感慨を抱いてしまいます。
どうやら、かの魔物が置き土産としてわたしの肉体へと残していった転換の呪いは、相当に厄介な代物として及びます。
しかしながら今に見て取ったそれらよりも酷く耐えがたい事象と言えば、ユキリスお母様と同様にお尻が大きくなってしまったことも相まって、わたしの身体に見事なくびれが生まれてしまった事でしょう。
ですが唯一不幸中の幸いとして窺えるのは、腹部に対しての贅肉は一切が無く、僅かながらの余分な脂肪さえも皆無であること以外他にありません。
そしてそのせいでまるで殿方に対して媚びを売るかの様な体型となってしまっているのですから、より一層の事わたしの無様な肉体に拍車を掛けていると称して差し支えありません。
ですからそれらの様にして本当に容貌は愚か、身体さえもユキリスお母様と同様の代物となってしまった事実に対しては、甚だ困惑を露わとする他にありませんでした所存に御座います。
ですのでそうしてわたしの下品にも柔らかな脂肪を付けてしまいました臀部と太腿からは、自ずと視線を逸らす他にありません。
そして続けて向けたのは、やはり自らのお股の辺りに感じる違和感の正体に対してであったのです。
しかしながら、そこまで眼差しを移してから漸くあることへと思い至りました所存に御座います。
今までのあまりに衝撃的な一連の出来事が強烈でいて、すっかり忘却の彼方へと押しやっていた事柄が再び無常なる現実としてわたしへと迫ってきたのでした。
そうです。
そうしてわたしが自らのお股へと視線を落とした途端に視界へと納められましたのは、自身の豊満な乳房に御座います。
前方へとあまりに自己主張も激しく突き出たその代物は、自らの存在を高らかに露わとしていました次第です。
そしてそんな塩梅にも大きく山なりを描いていますその大きな二つの双丘は、わたしがみじろぎをする度に、たぽたぽと上下へと揺れるのです。
そのあまりに恥辱を禁じ得ない、極めて屈辱的な光景は、これまでに感じたことのない強烈な程の情動となってわたしの身を焦がします。
しかしながら改めて見ても信じられない到底荒唐無稽に過ぎるその光景は、自ずとわたしの身体を動かします。
「‥えいっ」
思わず身体が気怠くてそんな掛け声と共に、両足で思い切りその場で飛び跳ねたわたしは、特段高度を稼ぐこともなく、再び地面へと身を降ろします。
するとこれに伴いあまりに豊満なわたしの乳房は、やはりその動きに応じて上下へと揺れ動き、果てにはわたし自身のあばらの辺りへと柔らかな弾みを見せた次第で御座います。
そうして景気の良い、たぱんっと言う音色を、存外にも響いては奏でましたその二つの乳房は、特段抵抗もなく元の位置へと納まります。
「‥うぅ‥」
ですのでそんな有様を晒す自身の大きな乳房の存在が鬱陶しく感じたわたしは、果てには自らそれを鷲掴みます。
「‥んっ❤️」
すると僅かながらに肉体へと刺激を感じてしまったわたしは、その未知なる感覚に対して恐れ慄いて、自ずと手を離してしまいます。
どうやら今に触れてみました感触から鑑みるに、この大きな乳房は相当に柔らかな代物である様でした。
そしてそれを自覚した瞬間に、なんだか身に余る衝動に囚われてしまいましたわたしは、思い切ってその乳房の間を押し除けて、自らのお股を直視致します。
そうして自ずと出来た深い谷間を覗いたわたしは、半ば予想していた光景を見て取り、それからもたらされた絶望を享受するばかりなのでした。
案の定わたしのお股には、可愛らしくも少し突き出た陰核のその下に、ユキリスお母様と同様の縦長の筋が浮かんで見て取れます。
依然として毛も生えていないそこには、既に男性の象徴はなく、あるのは女性としての生殖器ばかりに御座いました。
これはアナスタシアお姉様に対して、今現在に変貌した姿を晒す事が憚られた、わたしから提案した次第に御座います。
何故ならば、この様なわたしの現状を、仮にアナスタシアお姉様へと共有した場合、先に吐いた嘘が露呈してしまうが所以に他なりません。
それ故わたし自身の不得の致す所を隠したいが為に、フウガお兄様へと懇願致しました次第に御座います。
そうしてその様なわたしの浅ましい嘆願を、慈悲深くいフウガお兄様は、二つ返事で快く受け入れてくださいました。
ですので肉体をその逞しい腕に抱えられるがままに甘んじていたわたしは、漸く寝台の上へと転がされているのです。
それに際しては、どうやらフウガお兄様に気を遣って頂けた様に御座います。
その折に極めて優しげな手付きでもってして柔らかな同所へと寝かせて貰いました所存です。
ですがそれから暫しの時間が経過した現在の状態において、わたしは特段自らの体調に異変は感じられません。
唯一気が掛かりなのは自身のお股に対して感じられる違和感と、胸部へと膨らみを宿すお乳の存在のみに御座います。
ですからわたしが今に身を置いています同所はフウガお兄様の私室とあってか、至極豪奢な誂えとなっています造りが如実に窺えます。
ですので無論この場において姿見が無いはずもなく、例によって案の定、アナスタシアお姉様の私室に倣う様にして設置されていました。
それ故フウガお兄様の静止を振り切り、億劫ながらも如何にか自らの上体を起き上がらせました所存に御座いますわたしは、その場へと足を運ばせたのでした。
そうしてやはり浴場のそれと同様例に漏れず、わたしの倍はあろうかという程に巨大なる鏡面に映るその光景に対して絶句致します。
無論わたしとてこれを目の当たりとします前から少なからず覚悟を抱いていた所存に御座います。
けれどやはりこうして眼前にて現実を突きつけられてしまうと、否が応にも気圧される他になりのでした。
そしてその様にしてあまりに贅が拵えられている鏡面へと反射されたのは、言うまでもなく以前とは掛け離れたわたし自身の、変わり果てた姿に御座います。
それは随分前の時分から気にしていた事柄では御座いますが、事ここに至っては、それがより顕著に露わとなっている次第です。
わたしは恐る恐る自身の容貌を余す所なく映し出しています、鏡面を呆然と見つめる他にありません。
次いでそこに反射している自らの身体へと視線を注ぐままに、自身の臀部へと手を伸ばします。
するとわたしの五指に感じられますのは、当初のそれとは特段に異なった柔らかな感触に他なりませんでした。
既にそのわたしのお尻は以前とは見る影もなく、その姿をより惨めに変貌させていたのです。
無論それはその大きな臀部を支える太腿すらも例外ではなく、つい先刻程は多少なりとも引き締まって思われたのですが現在では目も当てられない惨状を晒す限りに御座います。
そして更にこれに加えて、今もその太腿へと巻き付けられています聖札符が納められているホルスターが、窮屈にも惨めな脂肪を柔らかに締め付けているのでした。
この隠して通せているとばかりに思っていました奥の手から得られる安心感に甘んじたわたし自身を、事今に至っては、心底から愚かしくも思います。
先程あまりの醜態を晒してしまった無様なわたしは、今其処に見えます自らの切り札にたかを括り、油断していたので御座います。
そうしてそんな始末に負えない今のわたしは、かの邪悪なる魔物に敗北を期し、この様な淫乱極まる肉体へと変貌してしまったのです。
そこには凡そ、最早一切の男らしさという要素など欠片もなく、あるのは只々ひたすらの柔らかな脂肪のみに御座いました。
そしてやはり傷一つとして付いていない肌には、一切の例外なく妖しげな艶さえも窺えるのでした。
それは張りのあると称した方が適切で御座いますが、筋力が落ちたいう事実はわたしにとって甚だ不本意であるのです。
何故ならば以前から筋が薄く筋力に乏しいわたしは、それを心底から自身でも情けなくも思っていました所存です。
それ故にこの様な肉こそ付いたものの、それと共に力も失ったとあれば、大変惨めな感慨を抱いてしまいます。
どうやら、かの魔物が置き土産としてわたしの肉体へと残していった転換の呪いは、相当に厄介な代物として及びます。
しかしながら今に見て取ったそれらよりも酷く耐えがたい事象と言えば、ユキリスお母様と同様にお尻が大きくなってしまったことも相まって、わたしの身体に見事なくびれが生まれてしまった事でしょう。
ですが唯一不幸中の幸いとして窺えるのは、腹部に対しての贅肉は一切が無く、僅かながらの余分な脂肪さえも皆無であること以外他にありません。
そしてそのせいでまるで殿方に対して媚びを売るかの様な体型となってしまっているのですから、より一層の事わたしの無様な肉体に拍車を掛けていると称して差し支えありません。
ですからそれらの様にして本当に容貌は愚か、身体さえもユキリスお母様と同様の代物となってしまった事実に対しては、甚だ困惑を露わとする他にありませんでした所存に御座います。
ですのでそうしてわたしの下品にも柔らかな脂肪を付けてしまいました臀部と太腿からは、自ずと視線を逸らす他にありません。
そして続けて向けたのは、やはり自らのお股の辺りに感じる違和感の正体に対してであったのです。
しかしながら、そこまで眼差しを移してから漸くあることへと思い至りました所存に御座います。
今までのあまりに衝撃的な一連の出来事が強烈でいて、すっかり忘却の彼方へと押しやっていた事柄が再び無常なる現実としてわたしへと迫ってきたのでした。
そうです。
そうしてわたしが自らのお股へと視線を落とした途端に視界へと納められましたのは、自身の豊満な乳房に御座います。
前方へとあまりに自己主張も激しく突き出たその代物は、自らの存在を高らかに露わとしていました次第です。
そしてそんな塩梅にも大きく山なりを描いていますその大きな二つの双丘は、わたしがみじろぎをする度に、たぽたぽと上下へと揺れるのです。
そのあまりに恥辱を禁じ得ない、極めて屈辱的な光景は、これまでに感じたことのない強烈な程の情動となってわたしの身を焦がします。
しかしながら改めて見ても信じられない到底荒唐無稽に過ぎるその光景は、自ずとわたしの身体を動かします。
「‥えいっ」
思わず身体が気怠くてそんな掛け声と共に、両足で思い切りその場で飛び跳ねたわたしは、特段高度を稼ぐこともなく、再び地面へと身を降ろします。
するとこれに伴いあまりに豊満なわたしの乳房は、やはりその動きに応じて上下へと揺れ動き、果てにはわたし自身のあばらの辺りへと柔らかな弾みを見せた次第で御座います。
そうして景気の良い、たぱんっと言う音色を、存外にも響いては奏でましたその二つの乳房は、特段抵抗もなく元の位置へと納まります。
「‥うぅ‥」
ですのでそんな有様を晒す自身の大きな乳房の存在が鬱陶しく感じたわたしは、果てには自らそれを鷲掴みます。
「‥んっ❤️」
すると僅かながらに肉体へと刺激を感じてしまったわたしは、その未知なる感覚に対して恐れ慄いて、自ずと手を離してしまいます。
どうやら今に触れてみました感触から鑑みるに、この大きな乳房は相当に柔らかな代物である様でした。
そしてそれを自覚した瞬間に、なんだか身に余る衝動に囚われてしまいましたわたしは、思い切ってその乳房の間を押し除けて、自らのお股を直視致します。
そうして自ずと出来た深い谷間を覗いたわたしは、半ば予想していた光景を見て取り、それからもたらされた絶望を享受するばかりなのでした。
案の定わたしのお股には、可愛らしくも少し突き出た陰核のその下に、ユキリスお母様と同様の縦長の筋が浮かんで見て取れます。
依然として毛も生えていないそこには、既に男性の象徴はなく、あるのは女性としての生殖器ばかりに御座いました。
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