1 / 3
第一章:美少女怪盗集団、その名もヴァイスローゼン!
第一話:世間を騒がす美少女怪盗
しおりを挟む
甘い香りがした。
ふわりと鼻腔をくすぐる優しい匂いに、彼――葦江仁は外へと飛び出した。
上質な天鵞絨の生地をいっぱいに敷きつめたかのような夜だった。
ぽっかりと浮かぶ白い月は、氷のように冷たくもとても神々しい。
しんとした町中に自分の足音だけが不気味に響き渡る。
タカマガハラは夜であろうとも、その輝きが消えることは決してない。
しかし匂いの源はその光が届かない、わずかな深淵の闇より漂ってくる。
ここにいるのか? だとすれば今度こそ逃がしてなるものか。
不意にかたん、と物音がした。仁はバッと視線をやった。
場所は近くからだった。そこは闇が支配し、一寸先すらもよく見えない。どこかに続いているだろう路地裏はまっすぐと伸びている。
「あっ」
月夜を背にしたその少女の口からは間の抜けた声がもれた。
白い月光をたっぷりと浴びてきらきらと銀色の髪が美しく輝く。
あどけなさがわずかに残る顔立ちだが、端正で誰しもが見惚れてしまおう。
一点の穢れもない青々とした瞳など、さながら藍玉のようだった。
タカマガハラでは奇抜に部類されよう、変わった出で立ちをしている。
白を主としたそれはどこか巫女服のように思えなくもない。
ひらひらとした飾り布がとても目立つ。動きにくくないのか? 思わずそう疑ってしまうが彼女の動きはまるで猫のようにとても俊敏だ。
「またあなたなの? 懲りないっていうか……そこまで熱心に追いかけてくる人、あなたぐらいなものよ?」
「見つけたぞ怪盗サクラ……! 今日こそお前をとっ捕まえる!」
仁は腰の刀をすらりと抜いた。
ぎらりと輝く白刃を前に、サクラの顔色が明らかに変わる。
「ちょ、ちょっと待ってよ! 女の子相手に刀抜くとか物騒じゃないかなぁ?」
その口調は、おそろしいぐらい軽い。刀を前にしてもサクラがおそれている様子がまるで感じられない。さすがは大怪盗と謳われるだけはある。仁はつい感心してしまった。
「それが嫌なら大人しくお縄に着いたほうがいいんじゃないのか? お前によって出ている被害総額は相当だと聞いているぞ」
「そんなこと言われてもなぁ。私だってこれを仕事にしているわけだし……ね?」
「盗みを仕事という馬鹿がどこにいる? あぁ、ここにいたな」
仁は鼻で一笑に伏した。
「あー! 今のはちょっとライン越えだよ! 私のこと、馬鹿だっていいたいんでしょ!」
「そうだが?」
さらりと答えた。ありのままの事実を口にしたのだから当然である。
「最終警告だ――お縄につけ。さもなくば、斬る」
「ふーんだ! あなたのへなちょこ剣術なんか怖くないもんねー!」
「抜かしたな?」
次の瞬間、仁は地を蹴った。
とん、と軽やかな足音はしかし――彼をたちまちサクラの元まで導く。
一瞬の出来事である。相対した者からすれば、瞬きしたらすぐ眼前に敵がいるのだからさぞ驚愕だろう。サクラの蒼い目がぎょっと丸くなった。
「え? ちょ、待って――」
「待たない」
警告はさっきした。仁は刀を横に払った。
ざん、という音の後に路地裏に乾いた金属音が反響した。
サクラは、まだ生きている。仁が断ったのは配管だった。
さすがだ。本気ではなかったとはいえ、こうもあっさり避けられるとは。仁はわずかに口角を釣りあげた。
「い、今の本気だったでしょ!? 普通に殺す気マンマンじゃない!」
「お前にかけられた懸賞金は莫大だし、それに生死問わずだからな――こっちからしたらありがたい話だよ」
「こっちは全然ありがたくない! そこまでして私を捕まえてお金がほしいの!?」
「ほしい」
と、仁は即座に返した。
葦江流は、古くから存在する流派である。
かつては戦場で偉業を成したこともあるこの流派だが、それはすべて過去の栄光にすぎない。
現在ではその名はすっかりと寂れ、むしろ知る者のほうが皆無と言っても過言ではない。
現当主である仁は、それがどうしても許せない。もう一度、我が流派を全国に轟かせてみせる。
そうした野心を胸に遠路はるばる故郷を離れ、こうして誰しもが憧れる大都会――タカマガハラへとやってきた。
そこからは苦難の連続である。まとまった金もなく、住むとこすらも満足に確保できない。
今は、心優しい食事処の看板娘の好意に甘えさせてもらっている。それも、ずっとというわけにもいくまい。
怪盗サクラは、タカマガハラを騒がせる女怪盗だ。女人であるからと侮ってはならない。
そうした者は例外なく、彼女の手によって等しく盗まれた。
「すべては俺の野望のため。だから……大人しくその首を置いていってくれないか?」
「いや目的変わっちゃってるから! 普通に斬り殺そうとしてるじゃない私のこと!」
「じゃあ大人しく捕まるか?」
と、仁は尋ねた。
むろん、この問い掛けに大して期待はしていない。
「はいわかりました――って、私が言うと思う?」
「だよなぁ」
わかりきっていた回答に、仁は自嘲気味に小さく笑った。
「――、じゃあ……覚悟はいいよな?」
仁は八双に構えた。
「いいわけないでしょ!」
次の瞬間、サクラの身体がふわりと宙に舞った。
こいつは空も飛べるのか!? だとすれば道理で、これまでずっと捕まらないわけだ。
上空に浮遊するサクラを前に、仁はやがて静かに吐息をもらす。そして鞘に刃をすっと納めた。
「あら? もう追ってこないの?」
その口調は明らかにこちらに対して挑発していた。
それを仁は静かに聞き流す。
「……さすがに空に飛ばれてしまったらもうどうしようもないからな。ここは一旦大人しく退く」
いくら剣の腕があろうとも、それはあくまで当たってはじめて意味もあれば価値も有する。
空を飛ぶ相手に如何様にすればよいか。まずはその術を模索するのが先決である。仁はそう判断した。
「……ふ~ん、そうなんだ。じゃあ私はそろそろ帰ろっかなぁ~」
「……なんだ?」
「……なにがよ」
「いや、なにがって……」
仁はいぶかし気な眼差しを送った。
捕まらない、とそう確信してもよいはずなのにサクラの口ぶりは心なしか不満そうだ。
とはいえ、果たしてなにが不満なのか仁がそれを知る術はない。
仁は小首をはて、とひねる他なかった。それが余計だったらしい。サクラの顔がますます険しくなっていった。
「ふんだ! もういいもん! 私、帰るから!」
「あ、おい待てサクラ」
「なによ!」
「大事なことを言い忘れていた」
「だ、大事なこと? な、なによいったい……」
心なしか、サクラの頬がほんのりと赤い。
怪訝な眼差しを送ってからすぐに、仁は本題に入った。
「その衣装、上に逃げるのならどうにかしたほうがいいぞ? 下着が丸見えだ」
「へっ!?」
「黒か……それに、なかなかいい形だな」
「ど、どこ見てるのよパンツ覗くとか最低! この変態! 馬鹿! アホ! 間抜け!」
「パンツぐらいでいちいち騒ぐなよ」
下から見上げるわけなのだから、必然的に見えてしまう。
これはいわば不慮の事故だ。決して覗きたいという疚しい気持ちがあってのことではない。
とはいえ、当人からすればそんな事情は知ったことではない。
リンゴのように赤々とさせた顔で、罵声の限りを尽くした後サクラはいずこかへと消えた。
程なくして、遠くより警笛が聞こえてきた。今更来てももう遅い。肝心の怪盗にはまたしても逃げられてしまった。
「……次こそは必ず捕まえてやるからな」
と、仁は遅れてその場を後にした。
ふわりと鼻腔をくすぐる優しい匂いに、彼――葦江仁は外へと飛び出した。
上質な天鵞絨の生地をいっぱいに敷きつめたかのような夜だった。
ぽっかりと浮かぶ白い月は、氷のように冷たくもとても神々しい。
しんとした町中に自分の足音だけが不気味に響き渡る。
タカマガハラは夜であろうとも、その輝きが消えることは決してない。
しかし匂いの源はその光が届かない、わずかな深淵の闇より漂ってくる。
ここにいるのか? だとすれば今度こそ逃がしてなるものか。
不意にかたん、と物音がした。仁はバッと視線をやった。
場所は近くからだった。そこは闇が支配し、一寸先すらもよく見えない。どこかに続いているだろう路地裏はまっすぐと伸びている。
「あっ」
月夜を背にしたその少女の口からは間の抜けた声がもれた。
白い月光をたっぷりと浴びてきらきらと銀色の髪が美しく輝く。
あどけなさがわずかに残る顔立ちだが、端正で誰しもが見惚れてしまおう。
一点の穢れもない青々とした瞳など、さながら藍玉のようだった。
タカマガハラでは奇抜に部類されよう、変わった出で立ちをしている。
白を主としたそれはどこか巫女服のように思えなくもない。
ひらひらとした飾り布がとても目立つ。動きにくくないのか? 思わずそう疑ってしまうが彼女の動きはまるで猫のようにとても俊敏だ。
「またあなたなの? 懲りないっていうか……そこまで熱心に追いかけてくる人、あなたぐらいなものよ?」
「見つけたぞ怪盗サクラ……! 今日こそお前をとっ捕まえる!」
仁は腰の刀をすらりと抜いた。
ぎらりと輝く白刃を前に、サクラの顔色が明らかに変わる。
「ちょ、ちょっと待ってよ! 女の子相手に刀抜くとか物騒じゃないかなぁ?」
その口調は、おそろしいぐらい軽い。刀を前にしてもサクラがおそれている様子がまるで感じられない。さすがは大怪盗と謳われるだけはある。仁はつい感心してしまった。
「それが嫌なら大人しくお縄に着いたほうがいいんじゃないのか? お前によって出ている被害総額は相当だと聞いているぞ」
「そんなこと言われてもなぁ。私だってこれを仕事にしているわけだし……ね?」
「盗みを仕事という馬鹿がどこにいる? あぁ、ここにいたな」
仁は鼻で一笑に伏した。
「あー! 今のはちょっとライン越えだよ! 私のこと、馬鹿だっていいたいんでしょ!」
「そうだが?」
さらりと答えた。ありのままの事実を口にしたのだから当然である。
「最終警告だ――お縄につけ。さもなくば、斬る」
「ふーんだ! あなたのへなちょこ剣術なんか怖くないもんねー!」
「抜かしたな?」
次の瞬間、仁は地を蹴った。
とん、と軽やかな足音はしかし――彼をたちまちサクラの元まで導く。
一瞬の出来事である。相対した者からすれば、瞬きしたらすぐ眼前に敵がいるのだからさぞ驚愕だろう。サクラの蒼い目がぎょっと丸くなった。
「え? ちょ、待って――」
「待たない」
警告はさっきした。仁は刀を横に払った。
ざん、という音の後に路地裏に乾いた金属音が反響した。
サクラは、まだ生きている。仁が断ったのは配管だった。
さすがだ。本気ではなかったとはいえ、こうもあっさり避けられるとは。仁はわずかに口角を釣りあげた。
「い、今の本気だったでしょ!? 普通に殺す気マンマンじゃない!」
「お前にかけられた懸賞金は莫大だし、それに生死問わずだからな――こっちからしたらありがたい話だよ」
「こっちは全然ありがたくない! そこまでして私を捕まえてお金がほしいの!?」
「ほしい」
と、仁は即座に返した。
葦江流は、古くから存在する流派である。
かつては戦場で偉業を成したこともあるこの流派だが、それはすべて過去の栄光にすぎない。
現在ではその名はすっかりと寂れ、むしろ知る者のほうが皆無と言っても過言ではない。
現当主である仁は、それがどうしても許せない。もう一度、我が流派を全国に轟かせてみせる。
そうした野心を胸に遠路はるばる故郷を離れ、こうして誰しもが憧れる大都会――タカマガハラへとやってきた。
そこからは苦難の連続である。まとまった金もなく、住むとこすらも満足に確保できない。
今は、心優しい食事処の看板娘の好意に甘えさせてもらっている。それも、ずっとというわけにもいくまい。
怪盗サクラは、タカマガハラを騒がせる女怪盗だ。女人であるからと侮ってはならない。
そうした者は例外なく、彼女の手によって等しく盗まれた。
「すべては俺の野望のため。だから……大人しくその首を置いていってくれないか?」
「いや目的変わっちゃってるから! 普通に斬り殺そうとしてるじゃない私のこと!」
「じゃあ大人しく捕まるか?」
と、仁は尋ねた。
むろん、この問い掛けに大して期待はしていない。
「はいわかりました――って、私が言うと思う?」
「だよなぁ」
わかりきっていた回答に、仁は自嘲気味に小さく笑った。
「――、じゃあ……覚悟はいいよな?」
仁は八双に構えた。
「いいわけないでしょ!」
次の瞬間、サクラの身体がふわりと宙に舞った。
こいつは空も飛べるのか!? だとすれば道理で、これまでずっと捕まらないわけだ。
上空に浮遊するサクラを前に、仁はやがて静かに吐息をもらす。そして鞘に刃をすっと納めた。
「あら? もう追ってこないの?」
その口調は明らかにこちらに対して挑発していた。
それを仁は静かに聞き流す。
「……さすがに空に飛ばれてしまったらもうどうしようもないからな。ここは一旦大人しく退く」
いくら剣の腕があろうとも、それはあくまで当たってはじめて意味もあれば価値も有する。
空を飛ぶ相手に如何様にすればよいか。まずはその術を模索するのが先決である。仁はそう判断した。
「……ふ~ん、そうなんだ。じゃあ私はそろそろ帰ろっかなぁ~」
「……なんだ?」
「……なにがよ」
「いや、なにがって……」
仁はいぶかし気な眼差しを送った。
捕まらない、とそう確信してもよいはずなのにサクラの口ぶりは心なしか不満そうだ。
とはいえ、果たしてなにが不満なのか仁がそれを知る術はない。
仁は小首をはて、とひねる他なかった。それが余計だったらしい。サクラの顔がますます険しくなっていった。
「ふんだ! もういいもん! 私、帰るから!」
「あ、おい待てサクラ」
「なによ!」
「大事なことを言い忘れていた」
「だ、大事なこと? な、なによいったい……」
心なしか、サクラの頬がほんのりと赤い。
怪訝な眼差しを送ってからすぐに、仁は本題に入った。
「その衣装、上に逃げるのならどうにかしたほうがいいぞ? 下着が丸見えだ」
「へっ!?」
「黒か……それに、なかなかいい形だな」
「ど、どこ見てるのよパンツ覗くとか最低! この変態! 馬鹿! アホ! 間抜け!」
「パンツぐらいでいちいち騒ぐなよ」
下から見上げるわけなのだから、必然的に見えてしまう。
これはいわば不慮の事故だ。決して覗きたいという疚しい気持ちがあってのことではない。
とはいえ、当人からすればそんな事情は知ったことではない。
リンゴのように赤々とさせた顔で、罵声の限りを尽くした後サクラはいずこかへと消えた。
程なくして、遠くより警笛が聞こえてきた。今更来てももう遅い。肝心の怪盗にはまたしても逃げられてしまった。
「……次こそは必ず捕まえてやるからな」
と、仁は遅れてその場を後にした。
0
あなたにおすすめの小説
学年一可愛いS級の美少女の令嬢三姉妹が、何故かやたらと俺の部屋に入り浸ってくる件について
マカロニ
恋愛
名門・雄幸高校で目立たず生きる一年生、神谷悠真。
クラスでは影が薄く、青春とは無縁の平凡な日々を送っていた。だがある放課後、街で不良に絡まれていた女子生徒を助けたことで、その日常は一変する。救った相手は、学年一の美少女三姉妹として知られる西園寺家の次女・優里だった。さらに家に帰れば、三姉妹の長女・龍華がなぜか当然のように悠真の部屋に入り浸っている。名門令嬢三姉妹に振り回されながら、静かだったはずの悠真の青春は少しずつ騒がしく揺れ始める。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
男:女=1:10000の世界に来た記憶が無いけど生きる俺
マオセン
ファンタジー
突然公園で目覚めた青年「優心」は身辺状況の記憶をすべて忘れていた。分かるのは自分の名前と剣道の経験、常識くらいだった。
その公園を通りすがった「七瀬 椿」に話しかけてからこの物語は幕を開ける。
彼は何も記憶が無い状態で男女比が圧倒的な世界を生き抜けることができるのか。
そして....彼の身体は大丈夫なのか!?
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる