はーとふるクインテット

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第二章 みんなとのアレな日々

ある日のご飯風景

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「ああ、転校生くんちゃんいらっしゃい。今日はネギトロ丼がおすすめだよ。あ、もちろんアレなマグロじゃないから安心してね」

「…は、はい。あっちのマグロだと絶対吐きます」
「じゃあ今すぐ作るからね。お味噌汁と自家製お漬け物も付けるよ。ご飯の量どうする?」

「あー、じゃあ僕今日は男の子なのでちょっと多めで」
「はいはい、じゃあ任せてね。はい、どうぞ。800円ね」

「わーい、ありがとうございます。うん、これは普通に美味しそう」

「またいつでも来てね。…ああ、君もネギトロ丼ね。都合により強制的に小盛りでワサビてんこ盛りだけどお察ししてね。あとご飯カッピカピだよ」


「…うん、彼の場合は仕方ないね…」
「はー?何でいつも僕だけこう超絶塩対応なわけー?クソババアさっさと地獄に落ちろよー」


「よーし、どこ座ろうかな。あ、カズサ君達いる」
「あ、転校生くんちゃん。良かったらこっち座りなよ」
「うん、じゃあお言葉に甘えて」

「あー、日替わりのネギトロ丼も美味しそうだね。俺は気分でパンだけど」
「学食のパンも安くて美味しいもんね」
「僕はお母さんがお弁当作ってくれるんでそれで。たまには学食も食べるけど」
「俺も自分で作ったり、気分でその日ごとに色々食べるな」

「みーなも料理結構上手いもんね」
「動けなかった時に色々知識は蓄えたからな」
「みな君、大変だったのにその間も前向きに出来る事頑張ってたもんね」
「うん、本当偉いね」

「まあ、動けない間も仮想世界のような感じで大概の事はできたからな」
「ふーん、そうなんだ。すごいね」
「…とはいえ、やはり現実世界で早く動いてみたかったが」
「…うん、当然それはそうだよね」


「あー、焼きそばパン美味しかった!次はメロンパンにしよっと…あー」
「ん?どしたのカズサ君」

「…いや、あんまり詳しくは言えないんだけど。メロンパン見るとちょっとしんどい事思い出すんだよね」
「…ああ、済まなかった」
「いや、みーなは何も悪く無いんだし。気にしないでよ」

「め、メロンパンでしんどいって、どんな?」

「ごめん、それは絶対言えない」
「まあ、俺もいつか話せる時に話す」
「あー、うん分かる。僕も若干しんどいし」

「…そ、そうなんだ」


「…あ、クロ君またあの子と食べてる。……可哀想だな」
「…うん、あいつも別の子と食べれたらいいのに、シロが許さないんだよね」

「…あいつも、早く解放してやりたいんだがな」

「…みーなこういうの嫌いなのは分かってるけどさ。みーなが本気出したらかなりいいとこまで行けるんじゃないの?」

「…まあ、佐紀さんと同じだったから互角程度は行けると思うが。…残念だが立場上難しいのが現状だ」
「…うん、神扱いの子だもんね。仕方ないよ」


「…戦う系の子や、そうでない奴らもさ、佐紀先輩以外の全員でまとめてかかったら何とか行けるんじゃないかって、よく話すんだけどね」
「…うん」

「…でも代行の優しい面がその度出て、OK出ないんだよね」
「…うん、代行さんもそういう所あるからね」


「早く、天罰下れば良いのにね」


「あーもう、何であのクソババア、毎回小盛りで辛い物乗せまくるわご飯クソ古いの出すかなー。代行や委員会に何度もチクってるのに聞く耳持たないし最悪ー」
「…何で、シロばかりそういう対応されるんだろうね」

「うーん、まあ僕十二分にクソな自覚はあるけどさ。にしたって大人気ユニットなんだから尊重しろよって奴だよねー」

「…そうだね。僕何故かいつも大盛りにしてもらえるから、僕のご飯あげるよ。僕そこまで食べる方じゃないし」
「クロありがとー。クロの定番メニューのカレーも美味しそうだよね」

「うん、僕軍でも良く食べてたし、カレー好き」
「クロ何でも美味しそうに食べるもんね」


「…あのさシロ。たまには、元仲間の人達や別の子と食べてもいいかな」
「えー、それはダメ絶対ダメ。クロは僕だけのものー」

「…うん、そっか」
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