はーとふるクインテット

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第三章 アレな波乱の幕開け

番外編 強制アレ事件を学園の皆に伝えた日

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「皆、集まってくれてありがとう。…シロの、昔した事について話したいんだ」



「…そういう事があったんだ」


「…何、それ。ひどすぎるよ」

「…そんな事をしていたのか」

「…ここまで酷い事出来るなんて、信じられない」

「…うん、許せない。あいつぶっ殺してやりたい」 
「僕もクソガキな自覚はあるけど、あいつそれ以上のクソガキだね」
「…はい、僕も彼はビンタ程度では許せません」

「うん、ぶっ殺してやろうよ。鈴くん」
「…ケケケー。ほんと許せないね」

「うん、僕も長い間アレな人たくさん見て来たけど、ここまで酷いのは初めて見た」
「…あー、俺もだ。戦乱の世でもこれはねえだろ」
「うん。ほんと最低だねあいつ」

「…子供にここまで酷い事出来るとか信じられないね、蓬君」
「…そうだね、椿君」

「僕も臓器提供のとき残酷な物たくさん見て来たけど、子供にここまで残酷な事が出来るなんて信じがたいね」
「ええ、僕も長く生きてきてここまで凄惨な仕打ちは初めて見ました」

「…ちょっとボクも、あの子は絶対許せない」
「うん。もう見てられないくらいズダズダにしてやりたい」
「うん。オレも弱いのが申し訳無いけど、強力するよ」
「…ここアレな人だらけだけど、それにしてもアレすぎでしょ」

「うん。ぼくも中二は好きだけど、こういう中二は無理だな」

「…代行様。あの子、処刑してもよろしいですか」
「うん、代行様。すぐにでも殺らせてよ」

「………」


「…当然、皆そう思うよね。でも彼は分かっていると思うけど戦争を終結させたくらいに強いんだ。君達が全員でかかっても、間違いなく返り討ちに遭ってしまうよ」


「…それに、彼は僕達と同じく英雄で神だ。そんな子に危害を加えれば、どうなるかは分かるだろう」

「…うん」

「…ごめんね。でも彼のした事、伝えない訳にはいかないから」

「分かってくれると思うけど、真実はクロには黙っておいてあげて」


「…うん、約束する。絶対言わないよ」


その後。

「あー?何だよカズサ。クソ新鋭の癖に睨みつけてよ」

「…シロ。俺、人の事嫌いたくは無いんだけど。お前は絶対許せない。もう二度と話しかけないで」

「あーはいはい、あいつらチクったのね。別にお前大して好きじゃねえしいーよ。勝手にしろばーか」


「…シロ」
「んだよみなも。お前昔のあいつと名前同じでクソウザいんだから呼ばすなよ」

「…お前は俺とほぼ同じだったから、理解してやりたかったが、もう無理だ」

「…お前を、殺してやりたい」

「あー無理無理。お前生まれて間もないクソガキじゃん。年季入ったショタジジイの僕に勝てる訳無いだろばーか」


「…おい、シロ」
「あーもう皆してうっぜえな。さっさと終わらせろよ幸野」

「…お前、絶対許せない。いつか絶対殺してやる」

「無理無理。前世でクソでも今生幸せじゃ無理だってのばーか」


その後もお察し通り寄ってたかって絶縁を告げられ、死ね殺すクレイジーサイコホモ腐れ外道だのなんだの罵詈雑言を浴びせかけられた。

まあ僕がクソなのはとっくのとうに知ってたし、この世でクロだけが愛してくれていれば後の誰にどれだけ殺意を抱かれようと構わなかった。


「…ねえ、シロ」
「んー?何クロ」

「…最近、シロみんなから嫌われてるよね。どうしたのかな」
「んー。まあ僕とクロの可愛さと人気を妬んで逆恨みでもしてるんでしょ。皆クソガキだからさ。まあ一部は僕より年上のクソジジイもいるけどー」

「…でも、代行さんはアレだけど、皆基本良い人だよ。皆して、そんな事思うのかな」
「まあ、人間ってクソだしそんな事もあるでしょ。この世界基本的にクソだし」

「…そっか」

「ほらほら。クソつまんない事考えてないで、楽しい事しようよ!」
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