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第五章
眷属現る
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封印がかなり解けてしまってから1週間程後。
「あー、予想してた通り眷属が出始めてね。急いで処分に向かって。とりあえず2人だけど、今回はかなり特殊な味方付けてもらうから」
「へー、特殊な味方ってどんな人ですか?」
「うん、人じゃないよ」
「え、そんな方いるんですか」
「まあ怨霊とかありな国やからね、そらいるよ」
「あ、あーなるほど。確かに」
「じゃあ、そういう訳で気を付けて行って来てね」
俺達はそうして、都内郊外の大きな神社にやって来た。
神主や神社の人達には、組織からすでに連絡が行っていたので皆避難済みで、参拝客も入れないように封鎖されていた。
「ああ、貴方達ね。よろしくね」
その人(人じゃないけど)は、大きな白狐に乗った、妙齢の綺麗なお姉さんだった。
「私は荼吉尼天。聞いた事があるかしら」
「あー、お聞きした事があります。狐の精の天女様ですよね」
「ええ、まあ私も昔は色々アレな物食べたり結構悪さしてたんだけどね。お釈迦様に叱られて改心したの」
「そ、そうでしたよね」
「うん、そういうタイプの神様ですよね」
「まあこの国結構そういうタイプの子いるからね。今大暴れしてるあいつみたいにどうしようも無いのも居るけど」
「あのー、その大暴れしてるのってどんな奴なんですか?」
「ああ、君詳しいだろうから分かるだろうけど、例の国内三大怨霊っているでしょ」
「う、うわ。あいつですか」
「そう。で、しかも長い年月のうちにそいつら三身合体して融合して超ヤバい奴になっちゃったの」
「う、うっわー。それはヤバい」
「そういうわけで、そいつの封印解けちゃったらこの国相当危ないの」
「ええ、それは相当危険ですね」
「僕等で全力で阻止しないとですね」
「ええ、今回の封印解除は、神様の間でも大騒ぎでね。例の最高神様もこれは捨て置けないって事でかなり強く動いているの。そういう訳で基本傍観者な私達も手助けが許されたのよね」
「なるほど、そういう事だったんですね」
「うん、基本この国の神様って直接の手助けは出来ないからね」
「さて、そろそろお出ましになるわよ、気を付けてね」
「はい、よろしくお願いします!」
「はい、頑張ります!」
そうして、空間が歪みその妖怪2体は現れた。
「…荼吉尼天、久しいですね」
「…まさか貴女も下界に降りるとは」
「風狐、地狐。悪いけれど貴方たちも再び黄泉に落ちてもらうから」
「うわー、2体の5尾の狐か、強そうですね」
「ええ。眷属だから相当な物よ、頑張りましょうね」
そうして、その大狐は暴風と地鳴りを操り強力な爪や牙で襲い掛かった。
どうにか俺達は素早く立ち回り致命傷を避け、荼吉尼天さんも白狐で正確に攻撃を与え支援してくれた。
しばらく激戦を繰り広げ、俺はその狐の脳天に強烈な肘鉄を喰らわせ、よろけた隙にゆうちゃんが尻尾を全てぶった斬った。
「お、おのれ。末代まで祟ってやる」
「やーだよ。お前なんかに祟られるもんか」
「うん、荼吉尼天様が付いててくださるし」
そう恨めし気に言い残し、片割れの狐は消えて行った。
残りの狐も、荼吉尼天さんの白狐が頭を食いちぎった。
「ふー、お疲れ様。うん、貴方達あのヤバ霊に目を付けられるだけあって強いわね」
「はい、ありがとうございます。まあ正直そいつには目付けられたくありませんでしたが」
「…うん、僕も仲間も全員そうだと思う」
「ええ、でもお陰様で被害最小限に食い止められて助かったわ。それ程貴方達ケガしてないしね」
「はい、荼吉尼天さんのおかげです」
「本当にお手伝い下さってありがとうございました」
「いえいえ、あのお父様のお願いですからね。で、君達頑張ってくれたからこれから当分は国内のお稲荷様皆味方だから。安心してね」
「わーい、ありがとうございます」
「今度お参り行ってみます」
「じゃあ、本当にお疲れ様。またどこかでね」
そう言い、荼吉尼天さんは優雅に消えて行った。
「うわー、神様が味方に付くなんて、なんか凄い所まで来たね」
「うん、僕も組み立てられて間もない頃少しだけ会った事あるけど、ここまで味方してくれたのは初めて」
「へー、ゆうちゃん会った事あるんだ」
「うん、かなり偉いお方だよ。まああんまり言えないけど」
「そうなんだ、すごいね」
「うん、まあ集団やあのヤバ霊とは喧嘩したくなかったけど、良い経験だよね」
「うん、普通の人生送ってたら絶対無かった経験だね」
「じゃ、帰ろっか!」
その翌日学校帰りに、何となくまあ最近かなり余裕あるし、とスクラッチ宝くじを買ってみた所。
「え、うっ嘘。30万円当たった」
「ご、ご利益すごい」
「あー、予想してた通り眷属が出始めてね。急いで処分に向かって。とりあえず2人だけど、今回はかなり特殊な味方付けてもらうから」
「へー、特殊な味方ってどんな人ですか?」
「うん、人じゃないよ」
「え、そんな方いるんですか」
「まあ怨霊とかありな国やからね、そらいるよ」
「あ、あーなるほど。確かに」
「じゃあ、そういう訳で気を付けて行って来てね」
俺達はそうして、都内郊外の大きな神社にやって来た。
神主や神社の人達には、組織からすでに連絡が行っていたので皆避難済みで、参拝客も入れないように封鎖されていた。
「ああ、貴方達ね。よろしくね」
その人(人じゃないけど)は、大きな白狐に乗った、妙齢の綺麗なお姉さんだった。
「私は荼吉尼天。聞いた事があるかしら」
「あー、お聞きした事があります。狐の精の天女様ですよね」
「ええ、まあ私も昔は色々アレな物食べたり結構悪さしてたんだけどね。お釈迦様に叱られて改心したの」
「そ、そうでしたよね」
「うん、そういうタイプの神様ですよね」
「まあこの国結構そういうタイプの子いるからね。今大暴れしてるあいつみたいにどうしようも無いのも居るけど」
「あのー、その大暴れしてるのってどんな奴なんですか?」
「ああ、君詳しいだろうから分かるだろうけど、例の国内三大怨霊っているでしょ」
「う、うわ。あいつですか」
「そう。で、しかも長い年月のうちにそいつら三身合体して融合して超ヤバい奴になっちゃったの」
「う、うっわー。それはヤバい」
「そういうわけで、そいつの封印解けちゃったらこの国相当危ないの」
「ええ、それは相当危険ですね」
「僕等で全力で阻止しないとですね」
「ええ、今回の封印解除は、神様の間でも大騒ぎでね。例の最高神様もこれは捨て置けないって事でかなり強く動いているの。そういう訳で基本傍観者な私達も手助けが許されたのよね」
「なるほど、そういう事だったんですね」
「うん、基本この国の神様って直接の手助けは出来ないからね」
「さて、そろそろお出ましになるわよ、気を付けてね」
「はい、よろしくお願いします!」
「はい、頑張ります!」
そうして、空間が歪みその妖怪2体は現れた。
「…荼吉尼天、久しいですね」
「…まさか貴女も下界に降りるとは」
「風狐、地狐。悪いけれど貴方たちも再び黄泉に落ちてもらうから」
「うわー、2体の5尾の狐か、強そうですね」
「ええ。眷属だから相当な物よ、頑張りましょうね」
そうして、その大狐は暴風と地鳴りを操り強力な爪や牙で襲い掛かった。
どうにか俺達は素早く立ち回り致命傷を避け、荼吉尼天さんも白狐で正確に攻撃を与え支援してくれた。
しばらく激戦を繰り広げ、俺はその狐の脳天に強烈な肘鉄を喰らわせ、よろけた隙にゆうちゃんが尻尾を全てぶった斬った。
「お、おのれ。末代まで祟ってやる」
「やーだよ。お前なんかに祟られるもんか」
「うん、荼吉尼天様が付いててくださるし」
そう恨めし気に言い残し、片割れの狐は消えて行った。
残りの狐も、荼吉尼天さんの白狐が頭を食いちぎった。
「ふー、お疲れ様。うん、貴方達あのヤバ霊に目を付けられるだけあって強いわね」
「はい、ありがとうございます。まあ正直そいつには目付けられたくありませんでしたが」
「…うん、僕も仲間も全員そうだと思う」
「ええ、でもお陰様で被害最小限に食い止められて助かったわ。それ程貴方達ケガしてないしね」
「はい、荼吉尼天さんのおかげです」
「本当にお手伝い下さってありがとうございました」
「いえいえ、あのお父様のお願いですからね。で、君達頑張ってくれたからこれから当分は国内のお稲荷様皆味方だから。安心してね」
「わーい、ありがとうございます」
「今度お参り行ってみます」
「じゃあ、本当にお疲れ様。またどこかでね」
そう言い、荼吉尼天さんは優雅に消えて行った。
「うわー、神様が味方に付くなんて、なんか凄い所まで来たね」
「うん、僕も組み立てられて間もない頃少しだけ会った事あるけど、ここまで味方してくれたのは初めて」
「へー、ゆうちゃん会った事あるんだ」
「うん、かなり偉いお方だよ。まああんまり言えないけど」
「そうなんだ、すごいね」
「うん、まあ集団やあのヤバ霊とは喧嘩したくなかったけど、良い経験だよね」
「うん、普通の人生送ってたら絶対無かった経験だね」
「じゃ、帰ろっか!」
その翌日学校帰りに、何となくまあ最近かなり余裕あるし、とスクラッチ宝くじを買ってみた所。
「え、うっ嘘。30万円当たった」
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