17 / 67
かわいいアルラウネ
しおりを挟む
「あー、痴情のもつれで彼女殺っちゃったし、早く埋めないと」
「うん、相当山奥まで来たしここなら良いでしょ。さっそく掘ろっと」
ザックザック。
「…え、嘘。男の子埋まってる。手足無いし明らかに殺されてるし」
「うわー。やっぱ人里離れてるから似たような事考えてる奴いるのか。参ったな」
「うーん。ここまで掘ったしこの穴に彼女放りこんで、この子はこんなクズと一緒にするの可哀想だしどっか別の所に埋めてあげるか」
そんな訳で元カノを埋め終わり、目立たないように土を慣らして、少し離れたやっぱり目立たない所にその子を埋めた。
「…お花とか供えたら目立っちゃうけど、何もしてあげないのも気の毒だな」
「あ、そういやホームセンターでスコップ買った時に、おまけで花の種もらったんだった。これ撒いとくか」
そうして地味めだが綺麗なお花の種を彼の体の上に埋め、静かに立ち去った。
数週間後。
「うん、かなり問題あって嫌われてる女だけあって、今の所大した騒ぎにはなってないな。やっぱニュースにはなっちゃったけど」
「まああれだけ山奥の目立たないところだし大丈夫だと思うけど、心配だし一応見に行ってみようかな」
そして数時間かけ、例の山にまた来た。
「うん、やっぱ人が来た形跡もないな。獣もこれだけ深く埋めれば掘り起こさないだろうし」
「…あの子も可哀想だよな。見に行ってみるか」
「…うわ、花すごい育ってる。やっぱ肥料良いせいかな」
「…ってか明らかにあの子っぽい実なってるし。やっぱ手足はほどんど無いけど。なんかこっち見てるし」
「うーん。これこのままにしてたら目立ちすぎるし、持って帰るか。かなり怖いけど」
そして厳重にバッグにその子をしまい、また数時間かけて帰宅した。
「…枯らすのも可哀想だしとりあえず栽培するか。普通に鉢植えでいいのかな。まあ植物育てるのはわりと好きだし土とか鉢植えあってよかった」
「よし、植え終わった。一応肥料あげとくか」
さらに数日後。
「あー、水ちょうだい」
「し、喋った」
「うん、お兄さん種植えてくれてありがとね」
「う、うん」
「君、何であんな状態で埋められてたの」
「あー僕、すごい事故ってあんな体になっちゃったんだけど。しばらくしたら介護疲れでお父さんがめちゃくちゃしてくるようになって、完全に病んで殺されちゃったの」
「あー、そうなんだ。大変だったね」
「まあお父さんも可哀想だったしそんなに恨んでないよ。やっぱ死にたくは無かったけど」
「うん、それはそうだろうね」
「でもお父さんも元は繊細でいい人だったから、たぶんその後死んじゃってると思う」
「そっか、お父さんも気の毒だね」
「まあ、僕達家族運が無かったんだろうね。お兄さんは何で埋めちゃったの?」
「うん、俺は相当なヤリマン彼女と相席酒場で出会って、自己紹介時にかなり引いたんだけど顔タイプだし、かなりのお金持ちで条件良かったから付き合ったんだけど、やっぱ初めから愛が無かったしやりたい放題過ぎてある日完全にキレてつい殺っちゃったの」
「あー、お兄さんも大変だったね」
「でもそんな彼女を申告された上で選んじゃったのがいけないんだけどね。俺かなり貧乏だし背に腹は代えられなくて。やっぱ性格最悪だから何度も縁談蹴ってて、ある程度付き合ってくれたら結婚も前提に考えるって家族は言ってくれたし」
「そっかー。まあそれなら仕方ないよね」
「まあやっぱ愛を選んだ方が良かったなーって今となっては思うよ」
「でも、彼女埋めちゃったのはニュースになってるでしょ?大丈夫?」
「うーん。あいつ昔極道系の男とも縁談で付き合ってたらしいから、たぶんそいつの関係者がやったって事になってるみたいだからおそらくは平気だと思う。親も相当愛想尽かしてたし」
「そっか、なら良かったね」
数年後。
「うん、やっぱヤの付く系がやっただろうし、あいつクズだったしもういいでしょって事になって、捜索ほぼ打ち切られて良かったね」
「そうだね。何度かお兄さんのアパートの周り刑事が張り込んでて怖かったけどね」
「まあ最後に付き合った彼氏だしどうしてもね」
「うちベランダ狭いけど、君見られたらまずいし外に出してあげられなくてごめんね」
「うん、カーテン越しだけど日には当ててくれてたし別に良いよ」
「でさ、ほとぼり冷めたし、お兄さん結構昇進して地方だけどいい支社に栄転の話もあるし引っ越せば?」
「うん、折角だしそうしようかな」
早速引っ越し後。
「うん、かなり地方だけどちゃんとした都市だし、綺麗で良いね」
「だね、空気も美味しいし、ベランダ広いから外に出ても平気だし」
「このマンションご近所からも結構離れてるしね。調べたら結構君みたいな闇の植物いるらしいからまあ見られても平気だろうし」
「うん、お兄さん良い人だしもう社会的地位しっかりしてるし平気でしょ」
「だね。底辺なりに真面目に頑張ってて良かったよ」
「元カノさんはやっぱネットとかで相当叩かれてるしね。まあ因果応報だよね」
「でさ。お兄さんもうほとぼり冷めたしお金結構入ったし、新しい彼女作る気はないの?」
「うーん。なんかあの女がクソすぎてもう当分女は良いかなーって気分になっちゃって。君可愛いし一緒にいると楽しいしさ」
「そっかー。まあ僕こういう体だしほとんどそういう事は出来なくてごめんねー」
「うん、別に良いよ。そんなにそういう特殊な性癖は無いし」
「うん、そっか。あー、闇の植物結構いるなら僕みたいな子に会ってみたいなー」
「あー、良いよ。今度ネットで探しとくね」
「うん、相当山奥まで来たしここなら良いでしょ。さっそく掘ろっと」
ザックザック。
「…え、嘘。男の子埋まってる。手足無いし明らかに殺されてるし」
「うわー。やっぱ人里離れてるから似たような事考えてる奴いるのか。参ったな」
「うーん。ここまで掘ったしこの穴に彼女放りこんで、この子はこんなクズと一緒にするの可哀想だしどっか別の所に埋めてあげるか」
そんな訳で元カノを埋め終わり、目立たないように土を慣らして、少し離れたやっぱり目立たない所にその子を埋めた。
「…お花とか供えたら目立っちゃうけど、何もしてあげないのも気の毒だな」
「あ、そういやホームセンターでスコップ買った時に、おまけで花の種もらったんだった。これ撒いとくか」
そうして地味めだが綺麗なお花の種を彼の体の上に埋め、静かに立ち去った。
数週間後。
「うん、かなり問題あって嫌われてる女だけあって、今の所大した騒ぎにはなってないな。やっぱニュースにはなっちゃったけど」
「まああれだけ山奥の目立たないところだし大丈夫だと思うけど、心配だし一応見に行ってみようかな」
そして数時間かけ、例の山にまた来た。
「うん、やっぱ人が来た形跡もないな。獣もこれだけ深く埋めれば掘り起こさないだろうし」
「…あの子も可哀想だよな。見に行ってみるか」
「…うわ、花すごい育ってる。やっぱ肥料良いせいかな」
「…ってか明らかにあの子っぽい実なってるし。やっぱ手足はほどんど無いけど。なんかこっち見てるし」
「うーん。これこのままにしてたら目立ちすぎるし、持って帰るか。かなり怖いけど」
そして厳重にバッグにその子をしまい、また数時間かけて帰宅した。
「…枯らすのも可哀想だしとりあえず栽培するか。普通に鉢植えでいいのかな。まあ植物育てるのはわりと好きだし土とか鉢植えあってよかった」
「よし、植え終わった。一応肥料あげとくか」
さらに数日後。
「あー、水ちょうだい」
「し、喋った」
「うん、お兄さん種植えてくれてありがとね」
「う、うん」
「君、何であんな状態で埋められてたの」
「あー僕、すごい事故ってあんな体になっちゃったんだけど。しばらくしたら介護疲れでお父さんがめちゃくちゃしてくるようになって、完全に病んで殺されちゃったの」
「あー、そうなんだ。大変だったね」
「まあお父さんも可哀想だったしそんなに恨んでないよ。やっぱ死にたくは無かったけど」
「うん、それはそうだろうね」
「でもお父さんも元は繊細でいい人だったから、たぶんその後死んじゃってると思う」
「そっか、お父さんも気の毒だね」
「まあ、僕達家族運が無かったんだろうね。お兄さんは何で埋めちゃったの?」
「うん、俺は相当なヤリマン彼女と相席酒場で出会って、自己紹介時にかなり引いたんだけど顔タイプだし、かなりのお金持ちで条件良かったから付き合ったんだけど、やっぱ初めから愛が無かったしやりたい放題過ぎてある日完全にキレてつい殺っちゃったの」
「あー、お兄さんも大変だったね」
「でもそんな彼女を申告された上で選んじゃったのがいけないんだけどね。俺かなり貧乏だし背に腹は代えられなくて。やっぱ性格最悪だから何度も縁談蹴ってて、ある程度付き合ってくれたら結婚も前提に考えるって家族は言ってくれたし」
「そっかー。まあそれなら仕方ないよね」
「まあやっぱ愛を選んだ方が良かったなーって今となっては思うよ」
「でも、彼女埋めちゃったのはニュースになってるでしょ?大丈夫?」
「うーん。あいつ昔極道系の男とも縁談で付き合ってたらしいから、たぶんそいつの関係者がやったって事になってるみたいだからおそらくは平気だと思う。親も相当愛想尽かしてたし」
「そっか、なら良かったね」
数年後。
「うん、やっぱヤの付く系がやっただろうし、あいつクズだったしもういいでしょって事になって、捜索ほぼ打ち切られて良かったね」
「そうだね。何度かお兄さんのアパートの周り刑事が張り込んでて怖かったけどね」
「まあ最後に付き合った彼氏だしどうしてもね」
「うちベランダ狭いけど、君見られたらまずいし外に出してあげられなくてごめんね」
「うん、カーテン越しだけど日には当ててくれてたし別に良いよ」
「でさ、ほとぼり冷めたし、お兄さん結構昇進して地方だけどいい支社に栄転の話もあるし引っ越せば?」
「うん、折角だしそうしようかな」
早速引っ越し後。
「うん、かなり地方だけどちゃんとした都市だし、綺麗で良いね」
「だね、空気も美味しいし、ベランダ広いから外に出ても平気だし」
「このマンションご近所からも結構離れてるしね。調べたら結構君みたいな闇の植物いるらしいからまあ見られても平気だろうし」
「うん、お兄さん良い人だしもう社会的地位しっかりしてるし平気でしょ」
「だね。底辺なりに真面目に頑張ってて良かったよ」
「元カノさんはやっぱネットとかで相当叩かれてるしね。まあ因果応報だよね」
「でさ。お兄さんもうほとぼり冷めたしお金結構入ったし、新しい彼女作る気はないの?」
「うーん。なんかあの女がクソすぎてもう当分女は良いかなーって気分になっちゃって。君可愛いし一緒にいると楽しいしさ」
「そっかー。まあ僕こういう体だしほとんどそういう事は出来なくてごめんねー」
「うん、別に良いよ。そんなにそういう特殊な性癖は無いし」
「うん、そっか。あー、闇の植物結構いるなら僕みたいな子に会ってみたいなー」
「あー、良いよ。今度ネットで探しとくね」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる