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ここは剣と魔法の世界だった
修行が終わったので、人里に降りて見た
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剣士と空手だと武器を持っている分、剣士の方が3倍強い。しかし、そこに、魔法が加わってくると、話が違ってくる。例えば、魔法武器にライトソードというのがある。使用しないときは、柄の部分しかない武器だが、柄から光刃を出すと、鉄板でも切り裂いてしまう光剣になる。それと同じように、魔闘拳には、魔気を手刀から少し延ばす光刃拳という技がある。さしずめ、自分の拳が、ライトソードの柄みたいなものだ。これは、受け技の進化系だ。
他にも剣士が使うような技がある。例えば、剣士の技に、スラッシュという斬撃技がある。遠くの敵に斬撃を撃って倒すというものだ。同じように、魔闘拳には、昇竜波や手刀斬がある。拳が武器なので、手が器用な分、技が多彩だ。
つまり、神は、おれに、剣士と同じ土俵に立てと言いたかったのだと思う。怪しいけど。
あれから10年、いきなり放り出された異世界の山中で、一人修業をした。山で、オオカミに襲われていた人を救った時、初めて人と接し、ゼスチャーで、この世界の事情を聴くことができた。この世界は、剣と魔法の世界だった。残念なことにゼスチャーでそれ以上のことは分からなかったが、多分、素手で戦う魔法使いはいない。おれは、独自に魔闘拳を編み出すしかなかった。
遥かの敵は、魔王。魔族は人の身体能力を凌駕している。それを切り裂けるのが勇者の剣。魔王の攻撃から身を守ることが出来るのが勇者の盾である。その魔法武具に匹敵する力を空手で得よというのが、あの、おれに対しておなざりだった神の指示だった。と、思いたい。オレに、4年間も無視され続けた遥に同情していたのは分かるが、やってくれたなと思ったものだ。
まさか、そんなことを素手で出来る人は、神おも凌駕した人だとは、あの神も思っていなかったことだろう。ここまで、できるようになるのに、どれほど苦行をしたことか。いつか、神を一発、殴ってやろうと思ってる。
おれは、それを10年で成し遂げた。
何故そう思ったかというと。最近、おれにちょっかいを出してきた風竜に勝ったからだ。風竜にもそう言われて、山での修行が終わったと思った。
遥が勇者に目覚めるのは、2年後。
おれは、この世界に慣れるために今日下山する。
この10年間、全く人と接していなかったわけではない。近くの村に、毛皮を卸して生活費を稼いでいた。だから、そのノイ村に行って。旅支度をすることにした。26歳の春である。遥は、10歳になったかな。会って意外性満点の笑顔を見たいと思った。
10年後 ノイ村
山ごもりの修行とは、もさくなるものである。髭は、ぼうぼうだし、髪も伸び放題。じゃまなので、たまに指だけ光刃拳で、切ってはいたが、鏡がないのでいい加減。どうせほとんど人目に付かなかったし、文句を言う人もいなかったので、そんな感じだった。唯一、毛皮を買ってくれるノイ村の村長とそのおかみさんには、苦言を言われていた。でも、それ以上に、いろいろ面倒見てくれた。この世界の言葉も、村長夫妻から教わった。だから、二人に髭の話で怒られても嫌な気がしなかった。
「こんちわー、毛皮、持ってきました」
「あっ、ユウ。お母さーん、ユウが来たよー」
ミワは、おれがこの世界に来たときに生まれた子だ。おれみたいな、もさ男に、全く動じない可愛い子。ミワにとって、生まれた時からこんな感じだったから普通か。
「お疲れ様、なんだいこの量は」
「修行が終わりましたので、山を下りようと思っています。最後なんで、掘立小屋にある毛皮を全部持ってきました」
「そうなのかい。ユウのおかげで、この10年間、オオカミの被害が全くなかったから助かっていたのに」
「それだったら、殲滅しときました。畑を荒らす猪もそうしたので当分出てこないと思います。イノシシの燻製もいっぱい持ってきました」
「すまないねぇ、あんた、ユウが毛皮を持ってきたよ」
「いらっしゃい。なんだ、この量は?」
「山を下りるから、全部処分したいそうなんだよ。街に行くなら、その恰好はないね」
「これだけの毛皮だ。おれの服を分けてやれ。それから、通行手形を出すか」
村長は、大きなお城で、警備兵をしていたそうだ。何でも、魔物討伐にかり出されて、左腕をもぎ取られて暇を貰った。盾の性能が良くても、持っているのは、人間だということだ。
おれが、魔物退治の修行をしていると聞いて、何かと気にかけてくれている。おかみさん同様、本当にいい人だ。
「今日は、お風呂を焚くかね。泊まって行くだろ」
「そうしなさい。いろいろ町について話したいしね」
「ありがとうございます」
10年ぶりに風呂に入った。ずっと滝つぼだったから、風呂のありがたみを忘れていたが、やっぱりおれも日本人なんだなと思う瞬間だった。髭も剃刀を借りて剃らせてもらった。翌日散髪をするから、出かけるのは、明後日にしなさいと村長に言われている。それぐらい浮世離れしていた。
村長の家に行くと、ご馳走が待っていた。お土産に持ってきたイノシシの燻製が大量にあったからだ。村民がそれを取りに来たのと同時に、いろいろ置いて行ったらしい。
「おやー、いい男だね。ユウ、もっと顔をよく見せて見な」
「おじさんだと思っていたけど、お兄ちゃん?」
「そんなことはないよ。おれ、26歳だよ」
「そうは、見えないね。ミワ、鏡を持ってきてあげな」
「うん」
ミワがパタパタ、部屋に走った。この話は、ちょっと遅れてイノシシの燻製を取りに来た村の人の娘から、パーっと村中に広がった。
「ほんとだ。多分あれですよ。活性拳って言う、魔法で言ったら治療魔法のような技があるんですが、それの性ですかね」
おれは、16歳の容姿を維持していた。
「うらやましい、私も覚えたいよ」
「魔力を体の中で巡らすんですよ。でも、急にそんなことやったら死んじゃいます。剛気功って言う息の仕方だけでも覚えます?。胸じゃなくて腹の筋肉使って息するんですけど。それを毎日10回やると風邪をひかなくなりますよ」
早速、村長まで混ざって剛気功を練習した。この家にはもう一人、おばあちゃんがいる。「はあーー」と言って手を降ろすしぐさをしていた馬鹿な4人は、おばあちゃんに、ご飯を食べなさいと怒られた。
「こら、ご飯の前に何ですか。席に着きなさい」
村人だというのに、高貴な感じの人だ。おばあちゃんは、魔法の知識がある。夜中は、おばあちゃんと、ずっと話していた。
それで分かったのだが、おれは魔法で言ったら、無詠唱で、魔法を発動しているらしい。そこで、魔法を覚えることを勧められた。
「ユウは、外見が若く見える。冒険者ギルドの冒険者学校に入りなさい。ユウは、年を16歳だと言って通すのよ。そこで魔法を学べば、ユウの拳法は、もっと磨きがかかる。もうすぐ入学試験がある。学校と行っても半年よ。卒業したらギルド証を貰える。これさえあれば、何処にでも行けるようになるわよ。試験を受けなさい」
これは、ぜひともやりたい話だ。遥が、英雄に目覚めるには、後2年ある。学校を卒業すると、即、冒険者ギルドに登録できるのもありがたい。各村や町に入る通行証を手に入れたようなものだ。ギルドのランクが上がれば、城下町も審査なしで入れるようになるそうだ。これは、収入を得る仕事にもなるので、よいことを勧められたと思った。
「ギルドから、兵士や騎士になる人もいるんだよ。息子もそうだった。だけど、腕をね・・・」
「はい・・」
「だから、無理しないのよ」
「大丈夫ですよ。お金持ちのボンボンが多いんでしょう。おれなんか、狩りをして日銭を稼がないと卒業できないんで、そんな暇ありませんよ」
学校は、半年で卒業。ギルドカードを取得したら、そこから城下町や他国の都市にある上の学校に行く者が多い。おれは、もう、働きたい。冒険者なら、この世界の視野が広がる。それで十分だと思った。
翌日の散髪の時に、村人ってこんなにいたのかと思うぐらい人が集まった。特に、娘たちが、恥ずかしげもなくおれの周りに集まってきた。
ほとんどの人は、おれに、感謝しに来た。ここ10年、狼に襲われないで、本当に平和だったからだ。おれは、この10年で、人に接するのが苦手になっていた。おかげで皆さんの温かい声掛けに、涙が出そうになった。一部の娘たちの黄色い声を除いて。
「きゃー、ユウ、こっち向いて」
「私の方に向いてよ」
「クッキーを焼いたのよ食べるでしょう」
「あっ、ずるい」
こいつらも、おれが、26歳だと知っているはずだ。今まで近寄りもしなかったくせに、手のひらを返したとはこのことだ。彼女たち以外の村人の温かい声掛けで、感動していたのに、なんかムカつく。でも、遥を無視したあの時も、ちょっとしたことでムカついて、ひどいことを言った。おれは、あの時より成長したのだ。
「どんぐりクッキーは、後で頂くよ。散髪してもらっているんだ。おれを見ているのはいいけど、静かにな」
驚いたことに、彼女たちは大人しくおれを見守った。まさか、山の中の原人みたいな人が、知的な目をしているとは、思わなかったからだ。
「立派だねぇ。あんなに騒がれたら、追い散らしたくなるだろに」
「そんなことはしませんよ。おれ、大人ですよ」
「そうだったね」
おかみさんは、切り慣れた村長と同じ髪型にしてくれた。あーさっぱりした。
これを見た娘たちは、顔を真っ赤にして、おれをぼーっと見るばかり。ここ〈異世界〉では、おれみたいなのが、いい男なんだろうか。向こうじゃあ普通だと思っていたけど。なんせ、遥に勝とうと、空手の練習に明け暮れていたから良く分からない。日本人は童顔なので、少年ぽく見えるから年相応か。
他にも剣士が使うような技がある。例えば、剣士の技に、スラッシュという斬撃技がある。遠くの敵に斬撃を撃って倒すというものだ。同じように、魔闘拳には、昇竜波や手刀斬がある。拳が武器なので、手が器用な分、技が多彩だ。
つまり、神は、おれに、剣士と同じ土俵に立てと言いたかったのだと思う。怪しいけど。
あれから10年、いきなり放り出された異世界の山中で、一人修業をした。山で、オオカミに襲われていた人を救った時、初めて人と接し、ゼスチャーで、この世界の事情を聴くことができた。この世界は、剣と魔法の世界だった。残念なことにゼスチャーでそれ以上のことは分からなかったが、多分、素手で戦う魔法使いはいない。おれは、独自に魔闘拳を編み出すしかなかった。
遥かの敵は、魔王。魔族は人の身体能力を凌駕している。それを切り裂けるのが勇者の剣。魔王の攻撃から身を守ることが出来るのが勇者の盾である。その魔法武具に匹敵する力を空手で得よというのが、あの、おれに対しておなざりだった神の指示だった。と、思いたい。オレに、4年間も無視され続けた遥に同情していたのは分かるが、やってくれたなと思ったものだ。
まさか、そんなことを素手で出来る人は、神おも凌駕した人だとは、あの神も思っていなかったことだろう。ここまで、できるようになるのに、どれほど苦行をしたことか。いつか、神を一発、殴ってやろうと思ってる。
おれは、それを10年で成し遂げた。
何故そう思ったかというと。最近、おれにちょっかいを出してきた風竜に勝ったからだ。風竜にもそう言われて、山での修行が終わったと思った。
遥が勇者に目覚めるのは、2年後。
おれは、この世界に慣れるために今日下山する。
この10年間、全く人と接していなかったわけではない。近くの村に、毛皮を卸して生活費を稼いでいた。だから、そのノイ村に行って。旅支度をすることにした。26歳の春である。遥は、10歳になったかな。会って意外性満点の笑顔を見たいと思った。
10年後 ノイ村
山ごもりの修行とは、もさくなるものである。髭は、ぼうぼうだし、髪も伸び放題。じゃまなので、たまに指だけ光刃拳で、切ってはいたが、鏡がないのでいい加減。どうせほとんど人目に付かなかったし、文句を言う人もいなかったので、そんな感じだった。唯一、毛皮を買ってくれるノイ村の村長とそのおかみさんには、苦言を言われていた。でも、それ以上に、いろいろ面倒見てくれた。この世界の言葉も、村長夫妻から教わった。だから、二人に髭の話で怒られても嫌な気がしなかった。
「こんちわー、毛皮、持ってきました」
「あっ、ユウ。お母さーん、ユウが来たよー」
ミワは、おれがこの世界に来たときに生まれた子だ。おれみたいな、もさ男に、全く動じない可愛い子。ミワにとって、生まれた時からこんな感じだったから普通か。
「お疲れ様、なんだいこの量は」
「修行が終わりましたので、山を下りようと思っています。最後なんで、掘立小屋にある毛皮を全部持ってきました」
「そうなのかい。ユウのおかげで、この10年間、オオカミの被害が全くなかったから助かっていたのに」
「それだったら、殲滅しときました。畑を荒らす猪もそうしたので当分出てこないと思います。イノシシの燻製もいっぱい持ってきました」
「すまないねぇ、あんた、ユウが毛皮を持ってきたよ」
「いらっしゃい。なんだ、この量は?」
「山を下りるから、全部処分したいそうなんだよ。街に行くなら、その恰好はないね」
「これだけの毛皮だ。おれの服を分けてやれ。それから、通行手形を出すか」
村長は、大きなお城で、警備兵をしていたそうだ。何でも、魔物討伐にかり出されて、左腕をもぎ取られて暇を貰った。盾の性能が良くても、持っているのは、人間だということだ。
おれが、魔物退治の修行をしていると聞いて、何かと気にかけてくれている。おかみさん同様、本当にいい人だ。
「今日は、お風呂を焚くかね。泊まって行くだろ」
「そうしなさい。いろいろ町について話したいしね」
「ありがとうございます」
10年ぶりに風呂に入った。ずっと滝つぼだったから、風呂のありがたみを忘れていたが、やっぱりおれも日本人なんだなと思う瞬間だった。髭も剃刀を借りて剃らせてもらった。翌日散髪をするから、出かけるのは、明後日にしなさいと村長に言われている。それぐらい浮世離れしていた。
村長の家に行くと、ご馳走が待っていた。お土産に持ってきたイノシシの燻製が大量にあったからだ。村民がそれを取りに来たのと同時に、いろいろ置いて行ったらしい。
「おやー、いい男だね。ユウ、もっと顔をよく見せて見な」
「おじさんだと思っていたけど、お兄ちゃん?」
「そんなことはないよ。おれ、26歳だよ」
「そうは、見えないね。ミワ、鏡を持ってきてあげな」
「うん」
ミワがパタパタ、部屋に走った。この話は、ちょっと遅れてイノシシの燻製を取りに来た村の人の娘から、パーっと村中に広がった。
「ほんとだ。多分あれですよ。活性拳って言う、魔法で言ったら治療魔法のような技があるんですが、それの性ですかね」
おれは、16歳の容姿を維持していた。
「うらやましい、私も覚えたいよ」
「魔力を体の中で巡らすんですよ。でも、急にそんなことやったら死んじゃいます。剛気功って言う息の仕方だけでも覚えます?。胸じゃなくて腹の筋肉使って息するんですけど。それを毎日10回やると風邪をひかなくなりますよ」
早速、村長まで混ざって剛気功を練習した。この家にはもう一人、おばあちゃんがいる。「はあーー」と言って手を降ろすしぐさをしていた馬鹿な4人は、おばあちゃんに、ご飯を食べなさいと怒られた。
「こら、ご飯の前に何ですか。席に着きなさい」
村人だというのに、高貴な感じの人だ。おばあちゃんは、魔法の知識がある。夜中は、おばあちゃんと、ずっと話していた。
それで分かったのだが、おれは魔法で言ったら、無詠唱で、魔法を発動しているらしい。そこで、魔法を覚えることを勧められた。
「ユウは、外見が若く見える。冒険者ギルドの冒険者学校に入りなさい。ユウは、年を16歳だと言って通すのよ。そこで魔法を学べば、ユウの拳法は、もっと磨きがかかる。もうすぐ入学試験がある。学校と行っても半年よ。卒業したらギルド証を貰える。これさえあれば、何処にでも行けるようになるわよ。試験を受けなさい」
これは、ぜひともやりたい話だ。遥が、英雄に目覚めるには、後2年ある。学校を卒業すると、即、冒険者ギルドに登録できるのもありがたい。各村や町に入る通行証を手に入れたようなものだ。ギルドのランクが上がれば、城下町も審査なしで入れるようになるそうだ。これは、収入を得る仕事にもなるので、よいことを勧められたと思った。
「ギルドから、兵士や騎士になる人もいるんだよ。息子もそうだった。だけど、腕をね・・・」
「はい・・」
「だから、無理しないのよ」
「大丈夫ですよ。お金持ちのボンボンが多いんでしょう。おれなんか、狩りをして日銭を稼がないと卒業できないんで、そんな暇ありませんよ」
学校は、半年で卒業。ギルドカードを取得したら、そこから城下町や他国の都市にある上の学校に行く者が多い。おれは、もう、働きたい。冒険者なら、この世界の視野が広がる。それで十分だと思った。
翌日の散髪の時に、村人ってこんなにいたのかと思うぐらい人が集まった。特に、娘たちが、恥ずかしげもなくおれの周りに集まってきた。
ほとんどの人は、おれに、感謝しに来た。ここ10年、狼に襲われないで、本当に平和だったからだ。おれは、この10年で、人に接するのが苦手になっていた。おかげで皆さんの温かい声掛けに、涙が出そうになった。一部の娘たちの黄色い声を除いて。
「きゃー、ユウ、こっち向いて」
「私の方に向いてよ」
「クッキーを焼いたのよ食べるでしょう」
「あっ、ずるい」
こいつらも、おれが、26歳だと知っているはずだ。今まで近寄りもしなかったくせに、手のひらを返したとはこのことだ。彼女たち以外の村人の温かい声掛けで、感動していたのに、なんかムカつく。でも、遥を無視したあの時も、ちょっとしたことでムカついて、ひどいことを言った。おれは、あの時より成長したのだ。
「どんぐりクッキーは、後で頂くよ。散髪してもらっているんだ。おれを見ているのはいいけど、静かにな」
驚いたことに、彼女たちは大人しくおれを見守った。まさか、山の中の原人みたいな人が、知的な目をしているとは、思わなかったからだ。
「立派だねぇ。あんなに騒がれたら、追い散らしたくなるだろに」
「そんなことはしませんよ。おれ、大人ですよ」
「そうだったね」
おかみさんは、切り慣れた村長と同じ髪型にしてくれた。あーさっぱりした。
これを見た娘たちは、顔を真っ赤にして、おれをぼーっと見るばかり。ここ〈異世界〉では、おれみたいなのが、いい男なんだろうか。向こうじゃあ普通だと思っていたけど。なんせ、遥に勝とうと、空手の練習に明け暮れていたから良く分からない。日本人は童顔なので、少年ぽく見えるから年相応か。
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