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冒険者学校編
居候が国会でも無茶やってくれた。リリーの国民承認なる
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サザン王国宮廷には、調べの間という作戦会議室の様な迎賓室がある。防音と魔法障壁を張ることが出来る部屋だ。ここに先に通された貴族、大臣、将軍は、使い魔リリー承認の話に、なぜ、このような場所を選んだのか、臆測を話し合っていた。
ここに、居るのは、国の方針を決める貴族院。、その実務をする行政院になる。いずれもそのトップの公爵や侯爵ばかり。彼らは、内政もそうだが、世界に散らばった同胞を思いやることが出来る優秀な者たちばかりだ。つまり、世界情勢を知らない者は、ここにはいられないということだ。
そこに軍部の将軍クラスが共を連れて2人も入ってきた。全員何事かと思うのは、当然のことである。そして、ハリー元帥がズイと、入ってきた。ハリー元帥は、軍部の最高司令官であると同時に、国の方針を決める老中会議のメンバーでもあるので、来るのは当たり前。今回の件について話し合っていた外務大臣のハウア大臣と国王の外殻組織、情報相のメダル長官が、ハリー元帥に駆け寄った。
「ハリー元帥、物々しいですな」
「我々が知らないところで何かありましたか?」
「あの二人は、わしの後継にと育てていた。競わすつもりでな。じゃが、そうも言っておれん。逆に一人足りんぐらいじゃわい。わははは」
ハウア大臣とメダル長官が、これを聞いて真っ青になる。
「我ら、今だ力不足。隣国に打って出ることなど出来ませんぞ」
「陣容を膨らませば、国庫に負担がかかる」
「それは、冒険者ギルドを使うことによって、逆に儲けているのだろう。いざという時の為に根回しをしておらんのか」
「人材は豊富ですぞ」
「国内も優秀なものばかりです」
「わが軍に雑兵は要らんでな。結構結構。貴公ら、ちょっと耳を貸せ」
・・・・、・・・・、・・・・、・・・・。
「なんですと!」
「それは一大事にございますぞ」
「それはそれとして、エルフとの親交を大手を振って厚くするのは、我らの悲願であろう。そこでじゃ、その若者に、ここでの申し開きの猶予を与えよとおっしゃるのだ。わしは、かつての姫を見てしもうたでな。全く異論無しなんじゃが」
「では、あの二将軍を会議の間に連れて来たのは、後継者として育てるというより、その若者に時間を作るための、我らへの脅しに使うと」
「メダル長官、それは、ハリー元帥に、不敬な物言いであろう」
「まあ良い、しばしの時間を作ると、お約束したのだ。偶には、我らが口をはさむのを許せ」
メアリーは、今回の件に反対するであろう三人のうち一人を篭絡していた。
「まいりましたな」
「わたしが、悪役に徹しましょう。よろしいか」
「情報相長官自ら質疑するというのか。見物ではないか」
「元帥、面白がっている場合ではありませんぞ」
「ミハエル王の御なーりー」
「では後ほど」
「お手柔らかに」
ハリー元帥は、手をあげて二人を見送った。
ここに、今回の懸案である学生とその使い魔も入ってきて、玉座の階段の下に立った。
おい、入れ替わるのはいいけど、ここで、聖獣だってばらしたり、威厳がある勅語を使うような真似はやめろよ。おれは、どっかの新興宗教の教祖に祭り上げらるのは、ごめんだからな
― お前とは、半年近くの付き合いではないか。ユウがその場のTPOを使い分けて話すというだけで、我には、脅威だがな
少しはできるさ
― これだけの権力者や高官に囲まれているのに緊張していないのは、褒めてやるぞ
この中には、魔力が強い人もいるんだろうけど、まだ良く分からないんだよ。気が弱い人達ばかりって感じかな
― なるほどな。ユウの中が居心地良いわけだ
「皆のもの良く集まってくれた。今回の件案は、魔法省のものだ。ジャック大臣、議題を話せ」
「ははっ」
ミハエル王に従って入ってきたジャック大臣が、大臣枠の中から前に出て振り返り、玉座の階段を半分上がり、議題を話し出した。
「皆様、そこに控える冒険者学校生徒、シラサギ・ユウは、昨夜、海賊のマストを焼いて、海賊を追い払うことに貢献した学生です。その際、甲板に居た妖精リリーナ・メイプル・ポポックルを港監視隊長ローレンツと、やはり冒険者学校学生で、寮生のダニエル、ブライアン、レミアと共に救出しました。その報告を防衛隊は、昨夜受けております。その救われた妖精リリーが、そこに控えているユウ君の使い魔です。彼女の元主人は、海賊に殺されてしまい、主人の魔力は、断たれ、飢餓状態だったそうです。ユウ君の使い魔契約の早急な処置は正しかったと判断しております」
「では、今朝、契約したということかね」
「皆様、シラサギ・ユウの学生証です。ご査証ください」
そう言って、貴族院側に、シラサギ・ユウの学生証を確認のため回させた。
「魔法省は、シラサギ・ユウの魔力が、そこの使い魔リリーナ・メイプル・ポポックルに流れていることを確認いたしました。よって、我が省の監察官は、リリーが、ユウ君の使い魔であると認定いたしました」
貴族院側より、行政院側がとてもざわついている。ミハエル王が相当頑張って、貴族院側に根回ししたことが分かる。
「よろしいですかな」
「どうぞ、治安維持部長官殿」
「そこのリリーなる娘は、エルフに見える。妖精であるのが本当だとしても、広く国民に知らしめなければ、誤解が生じてしまいますぞ」
「いやいや、それは何とでもなる。問題は、外国の反応だろう」
「ハウア外務大臣、お手をあげて発言してくだされ。どうぞ、ポロ貴族院議員様」
「我が国は、魔法で生計を立てている。使い魔は、身内同然。何を外国に遠慮することがある。文句を言ってきたら内政干渉だと、突っぱねればいいではないか」
「どうぞメダル情報相長官」
「それは通常の使い魔の話ですぞポロ議員。彼女は、エルフにしか見えない。我が国は、外国とのあつれきを極端に避けてきた。ですから、現在、諸外国の高い地位を持つ者の下で働く者が大勢いるのです」
「ふん、いつまでも外国の言いなりになっておられるか。何のための国ぞ。それも、リリーは、風の妖精と聞く。身内の中の身内ぞ。メダル大臣は、いったいどうしろというのだ」
「簡単なことです。使い魔契約を破棄させ、昨夜保護したエルフと再契約させればいいのです」
「えー、無理!」
「こら、リリー」
「リリー、発言を許す。言いたいことを申してみよ」
「ミハエル様、ありがとうございます」
「さっきの話を聞いていなかったのか。ミハエル王様だ」
「よい。続けなさい」
「私のご主人様は、ハイエルフでした。一緒に来たエルフでは、契約できません。ユウ様の魔力は、以前のご主人様に匹敵します。私、とっても運が良かったです」
「ユウ君は、入試で、魔力126を出した。冒険者学校トップの記録保持者です」
「メダルよ、人道的にも、リリーをユウより引き離すのは、良くないことではないか」
「王よ、私が申し上げたいのは、そこではございません。リリーは、エルフと同じ容姿をしている実態のある妖精だということです。彼女をただの使い魔。梟やネズミと同等に扱うことが出来ないということです。我々が人と同等であると思う以上、彼女を国民として受け入れなければ、ならないと存じます」
「皆の者、その意見をどう思う」
王の質問に場が、ざわざわする。
ここで、手をあげればいいんだな。
― そうよの、交代だ
「ミハエル王様。リリーが、自分の使い魔である利点を申し開きさせていただけませんでしょうか」
「ここは、国の問題を話し合っておる」
「いや、利点と申したぞ」
「ジャック魔法省大臣。貴殿の管轄だぞ、黙らせろ」
「陛下」
「よい。シラサギ・ユウよ。利点と申したな。立って、申し開きして見せよ」
「ありがたき幸せ。皆さまも、ありがとうございます。私は、王都より北西に山三つ超えたノイ村の出身でございます。山中暮らしでしたので、東の山脈の国ホームラ王国の果実が偶に手に入ります。それと同時に、ホームラ国の情報も。それは、ホームラ国の地下に巨大なダンジョンがあり、そこに、凶悪な魔物が住み着いているという話です。それで、ホームラ王国は、どことも、友好な関係を築けないんだなと思っていました。冒険者学校に入って、この話が、我が国との隣接国。セイドン王国とドワンド王国も、このダンジョンが原因で、我が国と友好関係を築けていない話だったのだなと繋がっていました」
「待て、その話と、使い魔の話は別であろう。君は、何を雄弁に語ろうとしているのか」
「うぉほん。メダル殿、学生の話じゃ。それもこのような大きな議場の席。要を得ないのは仕方なかろう。もう少し寛大に話を聞いてやらんか」
「ハリー元帥のおっしゃる通りに・・」
「リリー良いかい」
「はい、ご主人様」
「ムーマ大陸にもギルドがあるんだよな」
「そうです。前のご主人様は、ムーマ大陸のギルド長補佐を任されていた人なんですよ」
「おれ、ムーマ大陸のギルドに登録できるかい」
「そりゃもう、私と契約しているんですよ」
「皆さん、お聞きになりましたか。リリーが私の使い魔であれば、私は、ムーマ大陸を自由に歩けます。謎だったムーマ大陸の情報を得ることが出来るのです」
「素晴らしい」
「願ってもない」
「皆さん待たれませ。それと、リリーが我が国の国民になるというのは、同じではございませんぞ」
「馬鹿者。他国の者が、なぜ、我が国に情報を流さねばならん。リリーが国民であるというのは大前提であろう」
思った以上に、ハリー元帥が肩入れしてくれる。
「すいません、結論を先に行ってしまって。私は以前から、近隣諸国が、イスタル王国に、言い様に操られているように思えてならなかったのです。冒険者学校に入って、そして、リリーと話をしていて、それが何故か、なんとなくわかった気がするのです。まず、セイドン王国は、イスタル王国に脅されています。セイドン王国は、ウエストランドに、水属性の姉妹国があるのですが、イスタルの穀物で命を繋いでいるようなのです。それで、彼の国に逆らえません。次に、ドワンゴ王国ですが、我々と同じように土属性の盟友種族がいます。ドワーフは、地中に生活圏を築きます。どうやら、ホームラ王国の山中に地下都市を築いていたようなのですが、何者かに、魔物を入れられた。それで、ドワンゴ王国の中にドワーフが匿われていると思われます。ドワーフは、ムーマ大陸の住人。セイドン王国を通ってくるしかありません。なぜ、魔法防具が、人族に潤沢に出回っているか考えたことがありますか。貿易で、ここまで大量も魔法武具が出回ることはありません」
「待て、待て待て待て。何を言っているのだ貴様は」
「メダル、みっともないぞ。わしは、この学生の見通しに賛成だ。我が国は、近隣諸国と戦争をしなくても、今言った問題を取り除けば、同盟を結べる」
「メダル様、ホームラ帝国の中央山脈に作っていたドワーフの都市は、中央山脈を突き抜ける勢いだったそうです。もしここを取り返せたら、ウエストランドと我々は、直に貿易できるようになります。そうすれば、セイドン王国の姉妹国をイスタル王国に牛耳られることも無くなると思いませんか」
「なるほど」
「ドワンゴ王国が、大国イスタル王国に破れないのは、魔法武具がイスタル王国より潤沢だからだと思います。しかし、ドワーフの通り道を目こぼししてくれるセイドン王国には、それを流す。セイドン王国の姉妹国を助けるために、イスタル王国に、高値だけど穀物も売る。話が全部繋がってしまったんです。リリーがサザン王国の国民になれば、ムーマ大陸の情報を得られる。魔物の情報も得られるということです。ダンジョンだって攻略できるかもしれない。リリーを助けてください」
これ、一学生が考えたことでいいのか?
― いいんだ、全部確かめないといけないことだらけだろう。でも、気になる。違うか?
ムーマ大陸に行けそうな話にしてくれたからいいけど
「メダル、文句を言っている割には、顔が笑っているぞ」
「斬新な仮説ですが、確かに話が繋がっている。これは、私の領分だ」
「諸侯よ。リリーの国民承認の件が議題です。魔法省は、リリーをユウ君の使い魔だと認めただけです。諸侯のお考えをお聞かせいただくために集まっていただいたのです」
「王よ。新たな議題の発議をこの議案の後にしたいですぞ」
「ハリーよ急ぐな。それよりメアリーであろう」
「ははーーーー」
ハリー元帥の恐縮振りに何事かと思う諸侯たち。さすがは、ミハエル王と思っただけだった。
「皆の者、私は、リリーナ・メイプル・ポポックルを我がサザン王国の国民として迎えたいが、どうであろう。外国が、疑問を投げかけてくるのなら、逐一それに丁寧に答えれば良いであろう。どの国にも魔法使いはいるし、使い魔もいるのだから」
貴族院筆頭のヨゼフ・ラ・マクガイヤーは、諸侯と目で語った後、王の御前に進み出た。
「貴族院は、リリーナ・メイプル・ポポックルを国民として迎え入れますぞ」
同じく行政院筆頭のウィリアム・バク・バッカ―も、諸侯と目で語って、王の御前に進み出た。
「行政院は、大分でヨゼフ様の意見と同じでございますが、調整が必要です。しかし、裁は決したと思われて結構です。後の調整は、お任せを」
「よし、裁は決した」
バーン
「お待ちください。わたくしもリリーナ・メイプル・ポポックルの後見人として、リリーの弁護をいたしたいと存じます」
ここで、ものすごく嬉しそうな顔をしたのは、ハリー元帥ただ一人。それも王族の出入り口の扉をバーンと開けたものだから、ものすごいインパクト。他の者は、あっけにとられて口をぽかんと開けるばかり。ミハエル王は、王座からずり落ちた。
「あら、みなさん、わたくしが、お分かりになります?」
― なんと間の悪い。わしは、やることやったから寝るぞ
もうちょっと助けろよ
「リリー、あれって」
「はい、メアリー様です」
別人?てか、聞いてたけど、若返りすぎだろ
メアリー先生は、見た目、二十歳ぐらいになっていた。元々節制ができていたから、体形が整いやすかったのかもしれないが、それにしても、美貌に付け加えて、王より威厳があり、後光が射している。
ここにいるのは、王国の重鎮ばかり。かつてのメアリー姫を知っている者たちばかりだから、余計驚く。
メアリー先生は、慣れない王家の準備に手間取って遅れてきた。最近は、さっぱりした服装で、街中を闊歩していたのだから仕方ない。
「メアリー、リリーは、我が国の国民になると決まったぞ」
「ミハエル、本当!」
ミハエル王は、メアリー姫に手を取られて真っ赤になった。メアリー先生にしてみたら、ずっこけたミハエル王を助けたに過ぎない。
「姫様」
「姫様なのですか」
「おお、マイレディ」
なんか、会議が終わったよなと思った。ここにいる諸侯は、玉座の階段にこそ足を入れないが、直ぐ近くまで行って、メアリー姫をよく見ようとした。
「メアリー様、ひとまず王の後ろに御立ちください。諸侯よ、リリーが国民として承認されたとみなして会議を閉会してよろしいか」
「メアリー様が後見人なのだろう。当り前だ」
「異議なし」
「メアリー様の話が聞きたい」
ジャック魔法省大臣は、肩の荷を下ろして閉会宣言をした。
ここに、居るのは、国の方針を決める貴族院。、その実務をする行政院になる。いずれもそのトップの公爵や侯爵ばかり。彼らは、内政もそうだが、世界に散らばった同胞を思いやることが出来る優秀な者たちばかりだ。つまり、世界情勢を知らない者は、ここにはいられないということだ。
そこに軍部の将軍クラスが共を連れて2人も入ってきた。全員何事かと思うのは、当然のことである。そして、ハリー元帥がズイと、入ってきた。ハリー元帥は、軍部の最高司令官であると同時に、国の方針を決める老中会議のメンバーでもあるので、来るのは当たり前。今回の件について話し合っていた外務大臣のハウア大臣と国王の外殻組織、情報相のメダル長官が、ハリー元帥に駆け寄った。
「ハリー元帥、物々しいですな」
「我々が知らないところで何かありましたか?」
「あの二人は、わしの後継にと育てていた。競わすつもりでな。じゃが、そうも言っておれん。逆に一人足りんぐらいじゃわい。わははは」
ハウア大臣とメダル長官が、これを聞いて真っ青になる。
「我ら、今だ力不足。隣国に打って出ることなど出来ませんぞ」
「陣容を膨らませば、国庫に負担がかかる」
「それは、冒険者ギルドを使うことによって、逆に儲けているのだろう。いざという時の為に根回しをしておらんのか」
「人材は豊富ですぞ」
「国内も優秀なものばかりです」
「わが軍に雑兵は要らんでな。結構結構。貴公ら、ちょっと耳を貸せ」
・・・・、・・・・、・・・・、・・・・。
「なんですと!」
「それは一大事にございますぞ」
「それはそれとして、エルフとの親交を大手を振って厚くするのは、我らの悲願であろう。そこでじゃ、その若者に、ここでの申し開きの猶予を与えよとおっしゃるのだ。わしは、かつての姫を見てしもうたでな。全く異論無しなんじゃが」
「では、あの二将軍を会議の間に連れて来たのは、後継者として育てるというより、その若者に時間を作るための、我らへの脅しに使うと」
「メダル長官、それは、ハリー元帥に、不敬な物言いであろう」
「まあ良い、しばしの時間を作ると、お約束したのだ。偶には、我らが口をはさむのを許せ」
メアリーは、今回の件に反対するであろう三人のうち一人を篭絡していた。
「まいりましたな」
「わたしが、悪役に徹しましょう。よろしいか」
「情報相長官自ら質疑するというのか。見物ではないか」
「元帥、面白がっている場合ではありませんぞ」
「ミハエル王の御なーりー」
「では後ほど」
「お手柔らかに」
ハリー元帥は、手をあげて二人を見送った。
ここに、今回の懸案である学生とその使い魔も入ってきて、玉座の階段の下に立った。
おい、入れ替わるのはいいけど、ここで、聖獣だってばらしたり、威厳がある勅語を使うような真似はやめろよ。おれは、どっかの新興宗教の教祖に祭り上げらるのは、ごめんだからな
― お前とは、半年近くの付き合いではないか。ユウがその場のTPOを使い分けて話すというだけで、我には、脅威だがな
少しはできるさ
― これだけの権力者や高官に囲まれているのに緊張していないのは、褒めてやるぞ
この中には、魔力が強い人もいるんだろうけど、まだ良く分からないんだよ。気が弱い人達ばかりって感じかな
― なるほどな。ユウの中が居心地良いわけだ
「皆のもの良く集まってくれた。今回の件案は、魔法省のものだ。ジャック大臣、議題を話せ」
「ははっ」
ミハエル王に従って入ってきたジャック大臣が、大臣枠の中から前に出て振り返り、玉座の階段を半分上がり、議題を話し出した。
「皆様、そこに控える冒険者学校生徒、シラサギ・ユウは、昨夜、海賊のマストを焼いて、海賊を追い払うことに貢献した学生です。その際、甲板に居た妖精リリーナ・メイプル・ポポックルを港監視隊長ローレンツと、やはり冒険者学校学生で、寮生のダニエル、ブライアン、レミアと共に救出しました。その報告を防衛隊は、昨夜受けております。その救われた妖精リリーが、そこに控えているユウ君の使い魔です。彼女の元主人は、海賊に殺されてしまい、主人の魔力は、断たれ、飢餓状態だったそうです。ユウ君の使い魔契約の早急な処置は正しかったと判断しております」
「では、今朝、契約したということかね」
「皆様、シラサギ・ユウの学生証です。ご査証ください」
そう言って、貴族院側に、シラサギ・ユウの学生証を確認のため回させた。
「魔法省は、シラサギ・ユウの魔力が、そこの使い魔リリーナ・メイプル・ポポックルに流れていることを確認いたしました。よって、我が省の監察官は、リリーが、ユウ君の使い魔であると認定いたしました」
貴族院側より、行政院側がとてもざわついている。ミハエル王が相当頑張って、貴族院側に根回ししたことが分かる。
「よろしいですかな」
「どうぞ、治安維持部長官殿」
「そこのリリーなる娘は、エルフに見える。妖精であるのが本当だとしても、広く国民に知らしめなければ、誤解が生じてしまいますぞ」
「いやいや、それは何とでもなる。問題は、外国の反応だろう」
「ハウア外務大臣、お手をあげて発言してくだされ。どうぞ、ポロ貴族院議員様」
「我が国は、魔法で生計を立てている。使い魔は、身内同然。何を外国に遠慮することがある。文句を言ってきたら内政干渉だと、突っぱねればいいではないか」
「どうぞメダル情報相長官」
「それは通常の使い魔の話ですぞポロ議員。彼女は、エルフにしか見えない。我が国は、外国とのあつれきを極端に避けてきた。ですから、現在、諸外国の高い地位を持つ者の下で働く者が大勢いるのです」
「ふん、いつまでも外国の言いなりになっておられるか。何のための国ぞ。それも、リリーは、風の妖精と聞く。身内の中の身内ぞ。メダル大臣は、いったいどうしろというのだ」
「簡単なことです。使い魔契約を破棄させ、昨夜保護したエルフと再契約させればいいのです」
「えー、無理!」
「こら、リリー」
「リリー、発言を許す。言いたいことを申してみよ」
「ミハエル様、ありがとうございます」
「さっきの話を聞いていなかったのか。ミハエル王様だ」
「よい。続けなさい」
「私のご主人様は、ハイエルフでした。一緒に来たエルフでは、契約できません。ユウ様の魔力は、以前のご主人様に匹敵します。私、とっても運が良かったです」
「ユウ君は、入試で、魔力126を出した。冒険者学校トップの記録保持者です」
「メダルよ、人道的にも、リリーをユウより引き離すのは、良くないことではないか」
「王よ、私が申し上げたいのは、そこではございません。リリーは、エルフと同じ容姿をしている実態のある妖精だということです。彼女をただの使い魔。梟やネズミと同等に扱うことが出来ないということです。我々が人と同等であると思う以上、彼女を国民として受け入れなければ、ならないと存じます」
「皆の者、その意見をどう思う」
王の質問に場が、ざわざわする。
ここで、手をあげればいいんだな。
― そうよの、交代だ
「ミハエル王様。リリーが、自分の使い魔である利点を申し開きさせていただけませんでしょうか」
「ここは、国の問題を話し合っておる」
「いや、利点と申したぞ」
「ジャック魔法省大臣。貴殿の管轄だぞ、黙らせろ」
「陛下」
「よい。シラサギ・ユウよ。利点と申したな。立って、申し開きして見せよ」
「ありがたき幸せ。皆さまも、ありがとうございます。私は、王都より北西に山三つ超えたノイ村の出身でございます。山中暮らしでしたので、東の山脈の国ホームラ王国の果実が偶に手に入ります。それと同時に、ホームラ国の情報も。それは、ホームラ国の地下に巨大なダンジョンがあり、そこに、凶悪な魔物が住み着いているという話です。それで、ホームラ王国は、どことも、友好な関係を築けないんだなと思っていました。冒険者学校に入って、この話が、我が国との隣接国。セイドン王国とドワンド王国も、このダンジョンが原因で、我が国と友好関係を築けていない話だったのだなと繋がっていました」
「待て、その話と、使い魔の話は別であろう。君は、何を雄弁に語ろうとしているのか」
「うぉほん。メダル殿、学生の話じゃ。それもこのような大きな議場の席。要を得ないのは仕方なかろう。もう少し寛大に話を聞いてやらんか」
「ハリー元帥のおっしゃる通りに・・」
「リリー良いかい」
「はい、ご主人様」
「ムーマ大陸にもギルドがあるんだよな」
「そうです。前のご主人様は、ムーマ大陸のギルド長補佐を任されていた人なんですよ」
「おれ、ムーマ大陸のギルドに登録できるかい」
「そりゃもう、私と契約しているんですよ」
「皆さん、お聞きになりましたか。リリーが私の使い魔であれば、私は、ムーマ大陸を自由に歩けます。謎だったムーマ大陸の情報を得ることが出来るのです」
「素晴らしい」
「願ってもない」
「皆さん待たれませ。それと、リリーが我が国の国民になるというのは、同じではございませんぞ」
「馬鹿者。他国の者が、なぜ、我が国に情報を流さねばならん。リリーが国民であるというのは大前提であろう」
思った以上に、ハリー元帥が肩入れしてくれる。
「すいません、結論を先に行ってしまって。私は以前から、近隣諸国が、イスタル王国に、言い様に操られているように思えてならなかったのです。冒険者学校に入って、そして、リリーと話をしていて、それが何故か、なんとなくわかった気がするのです。まず、セイドン王国は、イスタル王国に脅されています。セイドン王国は、ウエストランドに、水属性の姉妹国があるのですが、イスタルの穀物で命を繋いでいるようなのです。それで、彼の国に逆らえません。次に、ドワンゴ王国ですが、我々と同じように土属性の盟友種族がいます。ドワーフは、地中に生活圏を築きます。どうやら、ホームラ王国の山中に地下都市を築いていたようなのですが、何者かに、魔物を入れられた。それで、ドワンゴ王国の中にドワーフが匿われていると思われます。ドワーフは、ムーマ大陸の住人。セイドン王国を通ってくるしかありません。なぜ、魔法防具が、人族に潤沢に出回っているか考えたことがありますか。貿易で、ここまで大量も魔法武具が出回ることはありません」
「待て、待て待て待て。何を言っているのだ貴様は」
「メダル、みっともないぞ。わしは、この学生の見通しに賛成だ。我が国は、近隣諸国と戦争をしなくても、今言った問題を取り除けば、同盟を結べる」
「メダル様、ホームラ帝国の中央山脈に作っていたドワーフの都市は、中央山脈を突き抜ける勢いだったそうです。もしここを取り返せたら、ウエストランドと我々は、直に貿易できるようになります。そうすれば、セイドン王国の姉妹国をイスタル王国に牛耳られることも無くなると思いませんか」
「なるほど」
「ドワンゴ王国が、大国イスタル王国に破れないのは、魔法武具がイスタル王国より潤沢だからだと思います。しかし、ドワーフの通り道を目こぼししてくれるセイドン王国には、それを流す。セイドン王国の姉妹国を助けるために、イスタル王国に、高値だけど穀物も売る。話が全部繋がってしまったんです。リリーがサザン王国の国民になれば、ムーマ大陸の情報を得られる。魔物の情報も得られるということです。ダンジョンだって攻略できるかもしれない。リリーを助けてください」
これ、一学生が考えたことでいいのか?
― いいんだ、全部確かめないといけないことだらけだろう。でも、気になる。違うか?
ムーマ大陸に行けそうな話にしてくれたからいいけど
「メダル、文句を言っている割には、顔が笑っているぞ」
「斬新な仮説ですが、確かに話が繋がっている。これは、私の領分だ」
「諸侯よ。リリーの国民承認の件が議題です。魔法省は、リリーをユウ君の使い魔だと認めただけです。諸侯のお考えをお聞かせいただくために集まっていただいたのです」
「王よ。新たな議題の発議をこの議案の後にしたいですぞ」
「ハリーよ急ぐな。それよりメアリーであろう」
「ははーーーー」
ハリー元帥の恐縮振りに何事かと思う諸侯たち。さすがは、ミハエル王と思っただけだった。
「皆の者、私は、リリーナ・メイプル・ポポックルを我がサザン王国の国民として迎えたいが、どうであろう。外国が、疑問を投げかけてくるのなら、逐一それに丁寧に答えれば良いであろう。どの国にも魔法使いはいるし、使い魔もいるのだから」
貴族院筆頭のヨゼフ・ラ・マクガイヤーは、諸侯と目で語った後、王の御前に進み出た。
「貴族院は、リリーナ・メイプル・ポポックルを国民として迎え入れますぞ」
同じく行政院筆頭のウィリアム・バク・バッカ―も、諸侯と目で語って、王の御前に進み出た。
「行政院は、大分でヨゼフ様の意見と同じでございますが、調整が必要です。しかし、裁は決したと思われて結構です。後の調整は、お任せを」
「よし、裁は決した」
バーン
「お待ちください。わたくしもリリーナ・メイプル・ポポックルの後見人として、リリーの弁護をいたしたいと存じます」
ここで、ものすごく嬉しそうな顔をしたのは、ハリー元帥ただ一人。それも王族の出入り口の扉をバーンと開けたものだから、ものすごいインパクト。他の者は、あっけにとられて口をぽかんと開けるばかり。ミハエル王は、王座からずり落ちた。
「あら、みなさん、わたくしが、お分かりになります?」
― なんと間の悪い。わしは、やることやったから寝るぞ
もうちょっと助けろよ
「リリー、あれって」
「はい、メアリー様です」
別人?てか、聞いてたけど、若返りすぎだろ
メアリー先生は、見た目、二十歳ぐらいになっていた。元々節制ができていたから、体形が整いやすかったのかもしれないが、それにしても、美貌に付け加えて、王より威厳があり、後光が射している。
ここにいるのは、王国の重鎮ばかり。かつてのメアリー姫を知っている者たちばかりだから、余計驚く。
メアリー先生は、慣れない王家の準備に手間取って遅れてきた。最近は、さっぱりした服装で、街中を闊歩していたのだから仕方ない。
「メアリー、リリーは、我が国の国民になると決まったぞ」
「ミハエル、本当!」
ミハエル王は、メアリー姫に手を取られて真っ赤になった。メアリー先生にしてみたら、ずっこけたミハエル王を助けたに過ぎない。
「姫様」
「姫様なのですか」
「おお、マイレディ」
なんか、会議が終わったよなと思った。ここにいる諸侯は、玉座の階段にこそ足を入れないが、直ぐ近くまで行って、メアリー姫をよく見ようとした。
「メアリー様、ひとまず王の後ろに御立ちください。諸侯よ、リリーが国民として承認されたとみなして会議を閉会してよろしいか」
「メアリー様が後見人なのだろう。当り前だ」
「異議なし」
「メアリー様の話が聞きたい」
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貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
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【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
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ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
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凡人がおまけ召喚されてしまった件
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勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
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無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜
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不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。
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後日譚追加【完結】冤罪で追放された俺、真実の魔法で無実を証明したら手のひら返しの嵐!! でももう遅い、王都ごと見捨てて自由に生きます
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